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2019-0410 FD distributed version
author HIROSE Yuuji <yuuji@gentei.org>
date Mon, 08 Apr 2019 17:14:59 +0900
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%\pagestyle{empty}
\title{s4利用の手引き\\- 指導者褊 -}
\date {2019年4月10日(水) FD}
\author{広瀬雄二}
\newcommand{\sfoururl}{\url{https://www.yatex.org/s4pr/}}
\newcommand{\kbd}[1]{\texttt{#1}}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}	% required for `\includegraphics' (yatex added)
\usepackage{url}	% required for `\url' (yatex added)
\usepackage{eclbkbox}	% required for `\breakbox' (yatex added)
\usepackage{supertabular}	% required for `\supertabular' (yatex added)
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\usepackage[usenames,dvipsnames]{color}	% required for `\color' (yatex added)
\newcommand{\strong}[1]{\textbf{\textcolor[named]{Red}{\underline{#1}}}}
\usepackage{ascmac}	% required for `\screen' (yatex added)

\begin{document}
%\thispagestyle{empty}
\maketitle
\textcolor[rgb]{0.8,1,0.8}{\hrule height 0.7mm depth 0mm width \columnwidth}

\section{はじめに}
	s4 はSNSを出発点とした提出物・情報交換ツールです。Moodleなどに代
	表されるLMS(Learning Management System)では、資料やレポートのス
	ムーズな提出などの授業運営が主で、他の機能が追加的位置付けです。
	また mahara や sakai などに代表されるePortfolioは、学習記録の共
	有が重視されており、いずれも出発点が違います。s4はアクティブラー
	ニングを基本とした、相互のコミュニケーションを主軸としつつグルー
	プ活動を進めたり、記録を残したり、検索しあとで活用する機能を主体
	としており、それぞれが違う哲学のもとに生まれています。


	s4の機能を短くまとめると以下のようになります。
	 \begin{enumerate}
	  \item 招待制のSNS(管理者が登録しなくてもよい)
	  \item 個人による日記作成と提出ファイルのまとめ
	  \item 誰でも自由に作成できるグループとそこでの相互提出物管理と連絡
	  \item グループ内での掲示板(クイズ/レポート提出集計機能)
	  \item グループをさらに再分割したチームの結成
	  \item 新着表示
	  \item 全文検索
	 \end{enumerate}

\section{個人ホーム画面}
	\url{http://www.k.koeki-u.ac.jp/} から「練習サイト
	(\sfoururl)」 に進み、ユーザ名(メイルアドレス)とパスワードを入
	れログインします。ログインすると個人ホーム画面に移行します(図
	\ref{img-home})。
  \subsection{プロフィール設定}
	最初にログインしたら、まず\strong{プロフィールの編集}に進み、必
	要な情報を更新します。
	\begin{itemize}
	 \item ひとこと
	 \item プロフィール画像(書き込み時のアイコンになる)
	\end{itemize}
	の2点は更新しておくと分かりやすくなります。学生にはそれらに加え、
	\begin{itemize}
	 \item 名前(日本語OK)
	 \item 通知送信メイルアドレス(複数可)
	\end{itemize}
	の項目を設定させるのが望ましいでしょう。
	名前には、ニックネームなど他者と区別のつく分かりやすいものに変え
	ておくよう指示するとその後のコミュニケーションが円滑になります。
	また、通知先には携帯電話のアドレスを設定させ、連絡をすぐに確認で
	きるようにするとスムーズです。


\begin{figure}[tb]
 \centering
 \begin{center}
  \includegraphics[bb=0 0 897 459,clip,width=0.6\columnwidth]{home.jpg}
 \end{center}
 \caption{個人ホーム画面}
 \label{img-home}
\end{figure}
  \subsection{グローバルメニュー}
	図\ref{img-home}の画面上方にある緑色の5枠は、全ての画面に現れる
	リンクで、どの画面からも対応するページに飛べます。

	\colorbox[rgb]{0.8,1,0.8}{\gt\small
	\begin{tabular}[t]{|c|c|c|c|c|}
	 \hline
	 \makebox[6zw]{ホーム} &
	 \makebox[6zw]{参加者一覧} &
	 \makebox[6zw]{グループ一覧} &
	 \makebox[6zw]{招待} &
	 \makebox[6zw]{再ログイン} \\\hline
	\end{tabular}
	}
	\vspace*{1ex}

%	\begin{enumerate}
%	 \item ホーム画面へ
%	 \item ユーザの一覧画面へ
%	 \item グループの一覧画面へ
%	 \item 誰かに招待状を送る画面へ
%	 \item アカウント切り替えの画面へ
%	\end{enumerate}

	よく使うのは「ホーム」と「グループ一覧」で、
	まだ加入していないグループに入る場合は「グループ一覧」から
	加入したいグループに進みます(加入方法は\ref{ope-grp}節)。
	
  \subsection{サマリータブ}
	同じく図\ref{img-home}の画面下方に並ぶタブは左から順に
	\begin{enumerate}
	 \item 自分の日記一覧
	 \item 加入しているグループ一覧
	 \item 自分が書き込んだ宛先掲示板一覧
	 \item SNS全体の新着情報(読めるもののみ)
	\end{enumerate}
	で、普段の利用では4番目の「新着」を選ぶことで動きのある場所にす
	ぐ飛べます。
  \subsection{日記作成}
	「新規話題の作成」リンクに進むと日記を作成できます。日記目的だけ
	でなく、他人からの書き込みで通知が届くので、連絡用に利用できます。
	また、あとから全文検索できるため、長期的な備忘録になります。個人
	日記の場合、作成画面では、
	\begin{center}
	 \begin{tabular}{|c|l|}
	 \hline
	 タイトル	& 一覧に出る日記の標題を記入\\\hline
	 序文		& 日記のヘッダに出る見出しを記入\\ \hline
	 \end{tabular}
	\end{center}
	の2つを記入して[OK]ボタンを押します。その他の部分はグループ掲示
	板のときに設定します(→\ref{grp-blog}節)。

  \subsection{記事の書き込み}
	日記、あるいは後述するグループでの掲示板を開くとページ下部にコメ
	ント記入欄が現れます。べた打ち文章だけでなく、見出し、箇条書き、
	表、強調、URLリンク、ハッシュタグ(検索キーワード埋め込み)などが
	利用できます。詳細は
	\ref{adding-comments}(\pageref{adding-comments}ページ)で説明しま
	す。

\section{グループでの操作}
\label{ope-grp}
科目履修者、あるいはゼミなどの集団単位を\strong{グループ}として
そのメンバーで閉じた操作を行ないます。
  \subsection{グループ加入}
	\begin{figure}[tb]
	 \centering
	 \includegraphics[bb=0 0 877 557,clip,width=0.6\columnwidth]{grphome.jpg}
	 \caption{グループホーム画面}
	 \label{grp-home}
	\end{figure}
	グループのホーム画面(図\ref{grp-home})に進み、
	\begin{quote}
	 □ 自身の加入状態を操作する
	\end{quote}
	のチェックボタンをクリックすると、そのグループに参加するか否かを
	選べます。
	\begin{quote}
	 ◎参加  /  ○参加しない
	\end{quote}
	のように、「参加」にチェックを入れ[送信]ボタンを押すことで加入で
	きます。なお、通知先のメイルアドレスはグループごとに変えることも
	でき、その場合はすぐ下の枠に入力することで設定できます。
  \subsection{グループ掲示板作成}
  \label{grp-blog}
	グループに参加するとそのグループ固有の\strong{掲示板}を作成でき
	ます。「グループの新規話題作成」リンクに進むと個人日記のときと同
	様の画面が出ます。タイトルと序文以外の項目がグループ掲示板では重
	要な意味を持ちます。
	\begin{itemize}
	 \item \framebox{用途}

	       以下の4つから選びます
	 \begin{description}
	  \item[普通の掲示板]

		     文章による情報のやりとりを主目的とする掲示板を作成
		     します。
	  \item[レポート提出用(相互に参照可能)]

		     書き込みや、ファイル添付を集計可能な掲示板を作成し
		     ます。添付ファイルは参加者なら誰でも閲覧できます(グ
		     ループ外の人は閲覧不可)。

	  \item[レポート提出用(添付ファイルは管理者のみ参照可能)]

		     上と同様ですが、添付ファイルはグループの管理者のみ
		     しか開くことができません。

	  \item[クイズ(管理者以外は本人の記事のみ見える)]

		     普通の掲示板と同様ですが、管理者には全員の書き込み
		     が見えますが、それ以外のメンバーは自分の書き込みし
		     か見えません。答を内緒にしたいクイズやアンケートで
		     利用できます。
	 \end{description}
	 \item \framebox{コメント書き込み通知}
	
	       以下の3つから選びます
	 \begin{description}
	  \item[管理者のみに通知(グループの場合のみ)] 

		     メンバーからの書き込みがあったことを、そのグループ
		     の管理者の通知先アドレスに送信します。

	  \item[所有者全員に通知] 

		     管理者だけでなくメンバー全員に通知します。全員に連
		     絡したいことがあれば、この値に設定した掲示板を作成
		     して利用します。

		     なお、後述(\ref{mkteam}節)する\strong{チーム}を掲示
		     板の所有者とした場合は、グループ全員でなくそのチー
		     ム員全員に通知されます。
	 \end{description}
	 \item \framebox{稼動状態}

	       以下の2つから選びます
	 \begin{description}
	  \item[稼動] 通常のモードです。
	  \item[凍結] 新規の書き込みを禁止します。提出締切を過ぎた場合や、
		     書き込みが多くなって次の掲示板に移行したい場合に
		     「凍結」します。
	 \end{description}
	\end{itemize}

  \subsection{掲示板への書き込み}
  \label{adding-comments}
	\begin{figure}[tb]
	 \centering
	 \includegraphics[bb=0 0 707 209,clip,width=0.7\columnwidth]{comment-area.jpg}
	 \caption{コメントエリア}
	 \label{commentArea}
	\end{figure}
	日記や、書き込みできるグループの掲示板にはコメントエリアが現れま
	す(図\ref{commentArea})。文章を書き込んで[送信]ボタンで書き込み
	が追加されます。改行文字はそのまま反映されます。

	全てのコメントには \#\strong{記事番号} が連番でつきます。誰かの
	書き込みに対して返事をしたいときは、その番号を書き込むとよいでしょ
	う。またすぐにさらなる返事が欲しいときは書き込みを(掲示板の通知
	モードに依らず)相手に直接通知できます。書き込み先頭に
	\begin{quote}
	 \begin{screen}
	 \verb|>#12345 その時間厳しいので、朝か夕方にしませんか。|
	 \end{screen}
	\end{quote}
	のように半角不等号に続けて記事番号を書くことにより、書いたコメン
	トが元記事の(上の例では\verb|#12345|番を書いた)人にも直接通知が
	送られます。

	\begin{table}[tb]
	 \centering\caption{s4で利用できるマークダウン記法}
		   \label{markdown}
	 \small
	 \begin{supertabular}[t]{p{0.28\columnwidth}|p{0.7\columnwidth}}
	  \hline
	  \centering 記法(\verb*| |は半角空白) &  \multicolumn{1}{|c}{意味} \\ \hline
	  \verb*|## | 
	      & 行頭に書いて大見出しにする
	      (\verb|#| 3個で中見出し、4個で小見出し)
	      \par 例: \verb|## はじめに| \\\hline
	  \verb|href=|URL
	      & 行頭に書いてそのURLへのリンクを張る
	      \\ & 例: \verb|href=http://www.koeki-u.ac.jp/|
	       \\ \hline
	  \verb|[[|URL\verb|]]| 
	      & 行の任意の位置で URL へのリンクを張る
	      \\ &  例: \verb|大学Webは[[http://www.koeki-u.ac.jp]]です|
	      \vspace*{0.8ex} \\\hline
	  \verb|[[|URL\verb,|,タイトル\verb|]]|
	      & 行の任意の位置で URL へのリンクをアンカー文字列指定で張る
	      \\ & 例: \verb,それは[[http://roy|roy]]を見れば分かります,
	      \\\hline
	  \verb|{{|画像URL\verb|}}|
	  \par \verb|{{|画像URL\verb,|,タイトル\verb|}}|
	  & 画像(別サイトの画像URL)をその場に取り込む\\ \hline
	  \verb*|* |項目1\par
	  \verb*|* |項目2 & 箇条書き (行頭を \verb*|* | で始める行の連続)\par
	      (長い行も項目ごとに適切にインデントされる)\\ \hline
	  \verb,|,項目$_1$\verb,|,項目$_2 \dots$\par
	  \verb,|,項目$_1$\verb,|,項目$_2 \dots$
	  & 表 (行頭を \verb,|, で始めて項目を \verb,|, で区切る行の連続)\par
	      (項目の先頭に \verb|*| を付けると見出し項目になる)\\ \hline
	  \verb*| *|単語\verb*|* |\par
	  \verb*| **|単語\verb*|** |
	  & 強調\par
	      (アスタリスク2個で、より強調)\\ \hline
	  \verb*|- [ ]| または~ 
	  \verb*|- [x]|
	  & チェックボックス
	      (xつきでチェックされているチェックボックス)\\ \hline
	 \end{supertabular}
	\end{table}

	その他、コメントエリアには様々な意味を持った特別な書き方が用意さ
	れています。入力エリアにマウスを合わせると、文字に特別な意味を付
	けるために利用できる記法(マークダウン)のヘルプが表示されます(表
	\ref{markdown})。

  \subsection{書き込みへのファイルの添付}
	添付ファイルは以下のいずれかの種類の5MB以下のファイルが登録可能です。
	\begin{quote}
	 テキスト、画像、音声、動画、OpenDocument(ODF)、PDF
	\end{quote}
	ファイル名は\strong{空白を含まない英数字のもの}としてください。
	それ以外は添付できない場合や利用者によってはダウンロードできない
	場合があります。また、ファイルを添付する際にはかならずコメントエ
	リアに文章が必要で、あとで検索しやすい文章を入力するとよいでしょう。

  \subsection{グループ掲示板への提出ファイル回収}
	用途を「レポート提出用」とした掲示板では、提出された添付ファイル
	をひとつにまとめて回収できます(グループ管理者のみ)。

	自らが管理者である掲示板にて、「ファイル取得」をクリックすると、
	そこに提出されたファイルを \texttt{archive.tar.gz} という1つの圧
	縮ファイルにまとめて取得できます。tar+gzip 形式ファイルから中味
	を取り出すには、保存ファイルのあるフォルダで「端末」(Windows10の
	場合はコマンドプロンプト)を開いて以下のように入力します。
	\begin{quote}
\begin{verbatim}
	 tar zxpf archive.tar.gz
\end{verbatim}
	\end{quote}	
	このコマンドの使えない古いWindowsは危険なのでアップグレードして
	ください。WindowsでGUIで取り出したい場合は、「7-zip」や「lhaplus」
	などのソフトを検索して入れてみてください。Windows以外のOSでは標
	準対応しているはずです。

  \subsection{グループ掲示板への提出集計}
	同じく「レポート提出用」掲示板では、コメント書き込みとファイル提
	出をメンバーごとに点数化して集計できます(グループ管理者のみ)。原
	則として、「コメント書き込み」、「ファイル添付」それぞれ「1回に
	つき1点」で換算します。

	\begin{figure}[tb]
	 \centering
	 \subfigure[レポート提出状況表示画面]{
	 \includegraphics[bb=0 0 943
	 389,clip,width=0.4\columnwidth]{report-summary1.jpg}
	 }
	 \subfigure[全レポート提出集計画面]{
	 \includegraphics[bb=0 0 880 664,clip,width=0.4\columnwidth]{report-summary2.jpg}
	 }
	 \caption{提出状況表示画面}
	 \label{rep-sum1}
	\end{figure}
	レポート提出用掲示板を開き、見出しの先頭にある「提出状況」に進む
	と、メンバーごとのコメントとファイル提出を点数化した表が得られま
	す(図\ref{rep-sum1}a)。この画面の末尾の「すべてのレポート板集計」
	に進むと、そのグループで開かれている全てのレポート提出用掲示板の
	提出状況をまとめた表全てと、それを集めたCSVファイルが得られます。
	CSVファイルを表計算ソフトやデータベースに取り込めば採点集計に利
	用できます(図\ref{rep-sum1}b)。

  \subsection{グループの管理者追加とメンバー登録解除}
	新規作成したグループは作成者のみ管理者ですが、メンバーが複数いる
	場合は他者にも委任して管理者を増やせます。グループのホーム画面か
	ら「メンバーを個別選択しての操作」に進み
	\begin{quote}\small
	\framebox{同じチーム属性を付与}  \framebox{メッセージ送信} \strong{\framebox{グループ管理者委任}} \framebox{グループ登録解除}
	\end{quote}
	「グループ管理者委任」タブを開きます。下方のグループメンバーリス
	トから委任したい人にチェック後、[送信]ボタンで確定します。

	また、間違ってメンバー登録したときなど、「グループ登録解除」から
	解除できます。

  \subsection{チームの作成}
  \label{mkteam}
	同一グループをさらに細分した集団を「\strong{チーム}」として
	作ることができます。

	チームは結成しただけでは役立たず、それに属する掲示板を合わせて作
	ることで機能します。それゆえ以下の3段の手順が必要です。
	\begin{enumerate}
	 \item チーム名を決めメンバーを選ぶ @ メンバー個別選択操作の画面
	 \item 掲示板の新規作成 @ グループの新規話題作成画面
	 \item 掲示板の属性変更 @ 掲示板の「編集」画面
	\end{enumerate}
	以下、手順を説明します。
   \subsubsection{チームの結成}
	操作したいグループのホーム画面を開き「メンバーを個別選択しての操
	作」に進みます。
	\begin{quote}\small
	\strong{\framebox{同じチーム属性を付与}}  \framebox{メッセージ送信} \framebox{グループ管理者委任} \framebox{グループ登録解除}
	\end{quote}
	から「同じチーム属性を付与」を開き、
	\begin{quote}
	 \begin{tabular}{|l|c|}
	  \hline
	  チーム名 & \hspace*{10zw}\\\hline
	 \end{tabular}
	\end{quote}
	に結成したいチーム名を入れます。枠内をクリックすると既に結成され
	ているチーム名が候補として現れます。チーム名決定後、下にあるユー
	ザ一覧からメンバーを選んでチェックし、最後にページ末尾の[送信」
	ボタンを押します。
   \subsubsection{チーム用掲示板の作成}
	グループのホーム画面に戻り「新規話題の作成」から掲示板を作ります。
	このとき「通知先」を「\underline{全員}」にしておきます(通知機
	能を使わないならチームを組む意味が乏しいため)。

   \subsubsection{掲示板のチームへの委譲}
	作成した掲示板を開き、すぐに「編集」を開き、属性変更します。
	\begin{quote}
	 □この話題を以下のチームのものにする
	\end{quote}
	にチェックを入れると、以下の枠が現れます。
	\begin{quote}
	\begin{breakbox}
\begin{verbatim}
	  現在の所属チーム設定:  :なし
	  移動先チーム [なし  ▼]
 	  □確認
	  [移動] [Reset]
\end{verbatim}
	\end{breakbox}
	\end{quote}
	移動先チーム名を一覧から選び「□確認」にもチェックを入れて[移動]
	をクリックします。

	このようにして作成した掲示板への書き込みはチームメンバーに通知さ
	れるため、共同作業の連携が取りやすく進捗の助けとなります。

  \subsection{新規グループの作成}
	新しいグループは誰でもいつでも作れます。グローバルメニューから
	\begin{quote}
	 「グループ一覧」 → 「新規グループ作成」
	\end{quote}
	としグループ作成画面に移行します。グループ作成者は自動的に
	「管理者」となります。

	\begin{supertabular}{|c|p{0.8\columnwidth}|}
	 \hline
	 \multicolumn{1}{|c|}{\bf 記入項目} & \hfil \bf 注意事項 \\\hline\hline
	 グループ名 & SNS全体で一意に定まる名前にする。検索しやすい英数
	     字を含めておくと便利。\\\hline
	 一言説明 & グループの簡単な説明\\\hline
	 種別 & いずれかから選択:
	     \begin{quote}
	      講義関連 / 個人的リスト / 管理用 / 一時的 / 友好目的 /
	      サークル等 / イベント用 / 記録目的 / 謎目的 /
	      情報交換 / サポート / 練習用
	     \end{quote}
	     \\ \hline
	 種別 & 以下の2つから選択:

	     \begin{tabular}[t]{ll}
	      % \hline
	      ・自由参加		& 自由に参加/脱退できる\\
	      ・管理者承認制	& 参加手続き後管理者の承認が必要\\
	     \end{tabular}

	     \\ \hline
	\end{supertabular}
	\vspace*{5mm}

	加入モードを「管理者承認制」にすると、管理者が承認するまで加入は
	保留されます。また、メンバー以外の人には掲示板が読めなくなります。

	

\section{FAQ}
	感じやすい疑問と答をまとめました。
	\begin{itemize}
	 \item 非公開日記は書ますか

	       日記は全て「公開」です。基本的にSNSには公にしてよいものを
	       書き込むのが筋です。あまりおおっぴらにする必要のないもの
	       があれば、「管理者承認制」のグループを作り、そこに書き込
	       んでください。ただし、加入している他者にはコピーすること
	       ができるため、やはり極秘のものはSNSには書かず、胸のうちに
	       しまっておく必要があります。これはTwitter等一般のSNSでも
	       同様で、鍵を掛けたからといって秘匿が保証されるわけではあ
	       りません。

	 \item 誰か分からないニックネームや同姓同名者は識別できますか

	       利用者一覧やグループのホーム画面下部にユーザのアイコンが
	       並びます。そのアイコン上にマウスカーソルを乗せて(hover)く
	       ださい。そのユーザの正式なアカウント名が出るので誰か分か
	       ります。

	 \item ダイレクトメッセージは送れますか

	       「つながり」のないユーザには送れません。つながりは同一グ
	       ループに加入することで得られます。共通で所属するグループ
	       のホームから「メンバーを個別選択しての操作」に進むと、メ
	       ンバー一覧が出るので、送信したい相手にチェックを入れてか
	       ら「メッセージ送信」タブを開くとコメント入力できます。最
	       後に[送信]でダイレクトメッセージとなります。ただしこれは
	       SNS上ではなく、電子メイルとして送られるので以後のやりとり
	       はメイルベースとなり、かつ相互にメイルアドレスが開示され
	       ることになります。

	 \item 既読通知機能はありますか

	       ありません。実装予定もありません。というのも、利用者であ
	       る学生にその機能の必要性を問うたら皆口を揃えて「絶対に入
	       れないでください」と訴えられました。現実問題として、相手
	       が「しっかり読んだこと」は保証できないできないいっぽう、
	       「既読」と通知された方はそれを期待するため、既読確認機能
	       は期待相反に起因するトラブルを生みやすく、インターネット
	       の伝統的なメイルシステムでは実装しないことがよしとされて
	       きましたが、LINEがパンドラの箱を開けました。

	       ただし、利用者がそもそも「s4画面を開いているか」は活動状
	       況把握には重要なため、\underline{最終ログイン時刻}だけは
	       相手のホーム画面に表示されるようにしてあります。また、管
	       理者であるグループの各掲示板でも同様のアクセス時刻確認が
	       できます。

	 \item 誰かをグループに強制的に参加させられますか

	       できません。ユーザが自分の意志で参加する必要があります。
	       「勝手にグループに入れて、勝手に外す」両方を他人にできる
	       ようにすることは、疎外感に起因するトラブルの原因です。か
	       わりに、同一グループ内での「チーム」を使用してください。
	       チームであれば、出し入れ自由で、変更しても同一グループで
	       の結びつきは変わりません。

	       ただし、グループメンバーの「登録解除」に関しては、グルー
	       プ管理者のみ可能です。最初加入したものの、その後音沙汰が
	       なくなることはよくあり、その場合に通知メッセージがその人
	       に流れ続けるのを止めるために登録を解除できます。

	 \item 「新着」がたくさんありすぎて混乱します

	       「□新着ふくめて全部読んだことにする」にチェックを入れて
	       確定ボタンを押しましょう。全て読み終わったことにでき、次
	       からはスッキリします。

	 \item 「全部読んだことにする」を間違えて押してしまい最近の記事
	       を追えなくなりました

	       個人ホーム画面にある検索フォームに「\verb|@today|」や
	       「\verb|@2days|」、「\verb|@week|」を入れ検索してください。
	       それぞれ、「今日の日付」、「最近2日間」、「最近1週間」の
	       記事全てが検索結果として得られます。特定の日付の範囲指定
	       もでき、不等号を使い以下の例のように指定します。
	       \begin{quote}
		\begin{tabular}{ll}
		 \verb|@>2018-01| & 2018年1月以降のもの\\
		 \verb|@<2018-01| & 2018年1月より前のもの\\
		 \verb|@>2017-01 @<2018-01   | & 2017年のもの\\
		\end{tabular}
	       \end{quote}
	       \verb|@| キーワードは複数指定でき、その他の一般単語とも同
	       時指定できます。複数指定した場合はAND指定になります。

	       また、グループで進んでいる話題に追随したい場合は「話題一
	       覧」の先頭にある \colorbox[rgb]{0.8,1,0.8}{\framebox{一週
	       間のまとめ}} を押すと、直近一週間分の書き込み一覧が得られ
	       ます。

	 \item ファイル制限5MBはきつくありませんか

	       負荷を軽くするためより小さいファイルを心掛けてください。
	       もっと大きなファイルを置く場合は、KoekiDrive等のクラウド
	       を利用し、そのリンクを貼りましょう。現実問題として、官公
	       庁等へのファイルの提出には「5MB以内」などの制限がつくのが一
	       般的で、上限サイズを意識したファイル作成技術は重要です。

	       LibreOfficeでは文書中の画像右クリックの「圧縮」に、必要最
	       低限の画質と寸法に落す機能があり、元画像にもよりますがカ
	       メラ写真などは10分の1程度に縮まることもあります。

	 \item ぼくの撮ったさいきょうの写真を載せたのですがなんか
	       画質落ちました

	       画像は縦横とも\strong{1600ピクセルを超えない}大きさに縮小
	       されます。あしからず。

	 \item 気に入ったアイコンが2つ以上あるのですが…

	       ユーザ識別に用いられるアイコンは1個しか登録できませんが、
	       プロフィール画像には何枚でも登録できます。登録画像の
	       \strong{最後の1枚}がアイコンとして利用されます。

	 \item ハッシュタグって何ですか? どうやって使うの?

	       書き込み記事にs4からの全文検索キーワードを埋め込むことが
	       できます(Twitterと違って\#なしのものも検索します)。たとえ
	       ば、グループ内でたくさん掲示板を作ると大事な連絡がどの掲
	       示板にあるか探すのがたいへんになってきます。そのようなと
	       きに、あらかじめ検索で特定しやすいキーワードを書き込みに
	       埋めておきます。その記事を探している人がどこかで質問した
	       ら、その返事に「\verb|#検索キーワード|」を書いてあげると、
	       その単語での検索が結果一覧が得られるリンクが作成されます。

	 \item ハッシュタグじゃなくて直接特定の記事に飛ぶリンクを作りた
	       いのですが

	       \#記事番号 を二重角括弧で括ってコメント本文中に書いてくだ
	       さい。たとえば
	       \begin{quote}
		\begin{screen}\small
\begin{verbatim}
>#12345 公益さん、
その問題に関しては[[#11100]]にヒントがあります。
\end{verbatim}
		\end{screen}
	       \end{quote}
	       のように書き込むと \verb|[[#11100]]| の部分をクリックする
	       とその記事に飛ぶリンクが作成されます。

	 \item 先輩から「s4の12345番を見ろ」と言われましたがどうしたらよ
	       いのでしょう

	       ホーム画面にある検索枠から「\verb|#12345|」を検索してくだ
	       さい。その記事が見つかります。

	 \item いちいちリンクをクリックするのがツライです

	       ショートカットキーを利用してください。``\kbd{Accel-}'' は
	       ブラウザの設定するショートカット用のキーで、Firefoxのデフォ
	       ルトの場合は \kbd{Shift+Alt} を押しながら、が相当します。
	       \begin{itemize}
		\item 画面上部のメニュー呼出し
		      \begin{quote}
		       \begin{tabular}[t]{ll}
			\kbd{Accel-1}	& 「ホーム」\\
			\kbd{Accel-2}	& 「参加者一覧」\\
			\kbd{Accel-3}	& 「グループ一覧」\\
			\kbd{Accel-4}	& 「招待」\\
			\kbd{Accel-5}	& 「再ログイン」\\
		       \end{tabular}
		      \end{quote}
		\item ホーム画面
		      \begin{quote}
		       \begin{tabular}[t]{ll}
			\kbd{Accel-k}	& 「検索単語入力」(グループホー
			    ムでも有効)\\
			\kbd{Accel-e}	& 「プロフィールの編集」\\
			\kbd{Accel-n}	& 「新規話題の作成」\\
			\kbd{Accel-f}	& 「過去の提出ファイル」\\
			\kbd{Accel-a}	& 「日記」\\
			\kbd{Accel-s}	& 「参加中グループ」\\
			\kbd{Accel-d}	& 「最近の書き込み先」\\
			\kbd{Accel-f}	& 「新着」\\
			\kbd{Accel-x}	& 「×」\\
		       \end{tabular}
		      \end{quote}
		\item 掲示板
		      \begin{quote}
		       \begin{tabular}[t]{ll}
			\kbd{Accel-h}	& そのグループのホーム画面へ\\
			\kbd{Accel-c}	& コメントエリアの消去/復活\\
			\kbd{Accel-e}	& 「編集」\\
			\kbd{Accel-f}	& 「ファイル取得」\\
			\kbd{Accel-b}	& 「末尾へ」\\
			\kbd{Accel-s}	& 「読刻」(ユーザごとの読んだ時
			    刻一覧)\\
			\kbd{Accel-r}	& 「再読み込み」(新着の取得)\\
			\kbd{Accel-d}	& 「最近の書き込み先」\\
		       \end{tabular}
		      \end{quote}
	       \end{itemize}
	\end{itemize}
	
 \section{効果的な利用に向けて}
	アクティブラーニングのような双方向の働きかけを重視する授業には、
	s4を以下のような方針で活用して行くと効果的です。
  \subsection{電子メイル確認習慣の確立}
	友達同士の会話ではLINEのみで済ませ、メイルアプリの設定をしていな
	い学生も多いですが、就職活動や外部の人への連絡には必須です。
	\begin{itemize}
	 \item メイルアプリの設定
	 \item 受信許可ドメインの追加
	 \item 受信通知(チャイム等)の設定
	\end{itemize}
	を確認して円滑に使えるようにしましょう。また、携帯電話会社の提供
	するアドレスはケータイ同士でしか届かない問題が多発するため、
	Yahoo等PCでも共有できるアドレスの利用を勧めます。また、大学のア
	ドレスもケータイ連動できるので、詳しくはroyのWebにある説明を参照
	してください。

  \subsection{日記の作成}
	アカウント作成したらすぐ、ホーム画面での個人日記に2つの話題を作
	成しましょう。
	\begin{description}
	 \item[活動記録] 日記そのものに相当します。学習などの活動を時刻
		    つきで記録することは、自身の作業推進速度を把握する意
		    味で重要です。また、人間は\strong{書かないことは忘却}し
		    ます。簡単なものほど忘れます。記録をつけることで長期
		    記憶に入りやすくなり、かつ後日s4の検索機能で一瞬で過
		    去の記録を取り出せるようにすることで、繰り返しの記憶
		    定着が促進化されます。
	
	 \item[連絡帳] 個人日記への他者の書き込みは、必ず通知が行きます。
		    他のメンバーからの連絡をもらうための日記を作っておく
		    ととても便利です。
	\end{description}

  \subsection{グループ作成直後}
	新規グループを作成後にも、すぐ以下の設定で2つの掲示板を作ってお
	きましょう
	\begin{description}
	 \item[連絡帳] 個人日記同様、通知先を「全員」にしたものを作り、
		    グループ全員への連絡に活用します。
	 \item[資料置き場] メンバー全員に配布する資料があれば、配布用の
		    掲示板を作りそこにまとめます。doc(x)/xls(x)ファイル
		    等は違う種類のコンピュータでは正常に読めないので添付
		    は禁止しています。PDFに変換した5MB以下のものにしてく
		    ださい。この制限を超えたものを置く場合はKoekiDriveを
		    利用してください。
	 \item[成果物置き場] グループでなんらかのプロジェクトを進めてい
		    る場合は、成果物をまとめる掲示板を作り、プロジェクト
		    で利用する文書などをまとめましょう。
	\end{description}

\begin{thebibliography}{s4}
 \bibitem{s4koeki} 広瀬雄二.
	 超小型SNS「s4」による教育用情報システム導入過程の効率化.
	 東北公益文科大学研究論集 33 p.35-55.
\end{thebibliography}
\end{document}

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