Newer
Older
2023-koki / paper / c120020-thesis.tex
@Ito Koki Ito Koki on 6 Nov 10 KB change title
%#!platex -kanji=%k
%#DVIPDF dvipdfmx -f ipa.map
\documentclass{jsbook}
%\pagestyle{empty}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
%\usepackage{listings, jlisting}
%\usepackage[sectionbib]{chapterbib}
\usepackage{ascmac}
\usepackage{geometry}
\usepackage{url}		% 文中にURLを書くときは \url{} で括る
\geometry{textwidth=160mm, textheight=225mm}
\renewcommand{\bibname}{参考文献}

\title{住民参加型スタンプラリーによる観光まちづくり推進の提案}
\author{広瀬研究室\\C120020A 伊藤皓紀}
\date {令和5年度}

\begin{document}
\maketitle
\begin{center}
  {\bfseries 概要}
\end{center}
デジタルスタンプラリーとは,モバイル端末を用いて複数のスポットを周遊し,特定の地点においてスタンプを入手することのできるシステムである。これは,地域の魅力の発信方法の一つとして使われている。本研究では人口流出が進行している地域を対象に,地域住民が主体となって情報の追加や更新といった魅力発信活動を行っていくことのできるデジタルスタンプラリーシステムの提案をする。
\setcounter{tocdepth}{2}
\tableofcontents
\chapter{はじめに}
本章では研究を行っていく上での社会的な背景やその現状についてまとめ,そこで生じている課題について考察する。その上で課題に対する解決策をまとめ,本研究の目的について述べる。
\section{背景}
観光まちづくりとは,都市政策のひとつである。国土交通省では,観光まちづくりの推進について「観光客が訪れてみたい「まち」は、地域の住民が住んでみたい「まち」であるとの認識のもと、従来は必ずしも観光地としては捉えられてこなかった地域も含め、当該地域の持つ自然、文化、歴史、産業等あらゆる資源を最大限に活用し、住民や来訪者の満足度の継続、資源の保全等の観点から持続的に発展できる「観光まちづくり」を、「観光産業中心」に偏ることなく、「地域住民中心」に軸足を起きながら推進する必要がある。」と述べている。

住民の地域理解を深めるという内容で背景と目的を書き直す

%% 現在,日本では地方の人口流出が進行し問題となっている。例として,山形県では20の市町村が人口流出によって過疎地域となっている\cite{kaso}。実際に若年層の人口流出が進行している地域として,鶴岡市の朝日地域がある。朝日地域とは,熊出地区・東岩本地区・本郷地区・大針地区・名川地区の5つの地区からなる地域であり,鶴岡市の面積の約43.4%を占めている\cite{asahi}。地域の現状として令和4年と平成24年を比較すると,どの地区も人口流出により高齢化率が40%を超えている。これにより地域行事が衰退して伝統が消失しつつある。若年層の人口流出の原因として,朝日地域内での就労先が限定的であることや,朝日産としてアピールする素材は多くあると思われるが,大きいところに一緒にされて存在が薄くなっているということが挙げられている\footnote{東北公益文科大学大学院「プロジェクトa」授業資料より抜粋}。

本研究では,地域の魅力の発信方法としてスタンプラリーを用いる。地域の魅力的なスポットを住民が主体となって紹介することで,より詳しい情報や現在は人が足りなくてなくなった行事の情報などを載せることができる。それにより,地域について世代を超えて話し合う機会を増やすことができると考える。
\section{目的}
本研究では,観光まちづくりの方法の1つとしてデジタルスタンプラリーを活用する。人口流出が進行している地域の住民が主体となって作成し,観光客に対して効果的に地域の魅力の紹介ができるスタンプラリーシステムを開発する。また,スタンプラリーの作成を通して世代を超えてコミュニケーションを取るきっかけとなるシステムの開発を目的とする。
\chapter{関連研究と類似サービス}

\section{関連研究}
\subsection{エリアスタンプラリーシステム}
兵庫県立大学の伊藤らの研究では,スタンプラリーの問題点として,スタンプの設置された各地点間で移動が直線的になりやすく,回遊行動が不十分となる可能性が高いことを挙げている\cite{aria}。これに対し,一定の広い範囲のエリアを設置し,エリア内に一定時間滞在することでスタンプを取得できるようにすることでまちあるきなど回遊行動を増加させることができるのではないかとしている。
\subsection{住民参加型防災マップづくり}
豊田,鐘ヶ江らの研究では,防災マップづくりに参加した住民への効果とマップの受益者である不参加の住民の意識への効果について明らかにしている\cite{com}。住民参加型マップづくりで参加者に期待される効果として,地域理解が深まることや,地域住民同士での情報共有が行われるようになることを挙げている。それに対し,不参加者へのマップ配布の効果については,マップ上にある情報については認知されるがそれに基づいた行動には繋がらないため,効果は限定的であると述べている。
\section{類似サービス}
\subsection{RALLY}
デジタルスタンプラリーを作成できるサービス\ref{RALLY}

ラリーポイントは無料版だと12個、有料版だと24個設定できる
\subsection{shachihata Stamprally}
スタンプ台紙を使ったスタンプラリー\ref{shachi}

重ね捺しスタンプラリー、デジタルスタンプラリー、通常のスタンプラリーのサービスがある

スタンプを購入した分だけ設置できる
\chapter{デジタルスタンプラリーシステムの提案}
なぜデジタルスタンプラリーを用いるのかを書く
\section{先行研究からの考察}
住民が情報を扱うことで地域理解が深まる
スタンプラリーのスタンプを収集させることでモチベーションの維持
\section{本研究での提案}
デジタルスタンプラリーで地域理解を深める
\section{本システムの概要}
\section{要件定義}\label{yoken}
\chapter{システム設計}
本章では\ref{yoken}をもとにシステムの設計を行う。本システムはスタンプラリーページ・入力フォームページからアクセスして利用するシステムであり,図\ref{nagare}の流れで実行されるものである。各機能における設計は以下に示す。
\begin{figure}[tbp]
  \centering
  \includegraphics[width=10cm]{nagare.pdf}
  \caption{システムの流れ}
  \label{figure:nagare}
\end{figure}
\section{情報追加システム}
\section{スタンプ収集システム}
\chapter{システム開発}
\section{地点情報の送信}
\section{スタンプラリー}

\chapter{実験}
\section{実験方法}
\subsection{さかた北前朝市スタンプラリー}
令和5年度の7月から11月の第一日曜日に酒田市中町で開催されるさかた北前朝市にて,さかた北前朝市スタンプラリーを開催した。こちらでは参加者にスタンプラリーを利用してもらい,デジタルスタンプラリーの課題点を調査。
\subsection{地点情報の追加}
鶴岡市朝日地域の朝日中学校2年生とその保護者を対象に実施。実際に地点情報の追加をしてもらい,説明が不足している点や課題点を調査する。
\section{実験結果}
\subsection{さかた北前朝市スタンプラリー}
モバイル端末の位置情報設定について
判定の距離
\subsection{地点情報の追加}
朝日中学校2年生とその保護者の合わせて20数名を対象に説明をし,計11箇所の地点が追加された。そのうちマップ上に反映されていたのは2箇所だった。残りの9箇所は地図上にマーカーを設置する上で必要となる名称・緯度・経度のいずれかが不足した状態で追加されていたため,マップ上には反映されていなかった。
\chapter{結論}
\section{結論}

\section{今後の展望}



\begin{thebibliography}{99}
\bibitem{asahi}あさひむら観光協会,“あさひむら観光協会|山形県鶴岡市”. \url{https://www.asahi-kankou.jp/kankou/},(参照 2022-12-09).
\bibitem{ble}岡田一晃,廣井慧,河口信夫. “BLEスタンプラリーの展示観覧行動への効果に関する研究”. 第79回全国大会講演論文集,2017年, p971-972.
  \bibitem{kaiyu}岡本健. “来訪者の回遊行動を誘発する要因とその効果に関する研究〜埼玉県北葛飾郡鷲宮町における「飲食店スタンプラリー」を事例として〜”. 日本建築学会大会学術講演概要集,2009年,p219-220.
\bibitem{sirakawa}永井拓登,増井詩菜,佐々木喜一郎. “白川郷の観光スポットを巡覧できる自己完結型スタンプラリーアプリケーションの検討”. 第81回全国大会講演論文集, 2019年, p843-844.
\bibitem{aria}伊藤波輝,内平隆之,中桐斉之. “スマートフォンとゲーミフィケーションによるまちあるきアプリの開発”. 情報処理学会第80回全国大会,2018年, p769-770.
\bibitem{photo}浦田真由,長尾聡輝,加藤福己,遠藤守,安田 孝美.“地域観光を支援するためのフォトラリーシステムの開発”. \url{https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10487059_po_ART0010410235.pdf?contentNo=1&alternativeNo=}, (参照 2022-11-08).
\bibitem{com}豊田祐輔,鐘ヶ江秀彦.“住民参加型防災マップづくりのコミュニティ防災への効果に関する研究”.立命館地域研究 第35号,2012年,p25-43.
\bibitem{akari}吉野孝,濱村朱里,福島拓,江種伸之. “災害時支援システム“あかりマップ”の地域住民による防災マップ作成への適用”.情報処理学会論文誌 Vol.58 No.1,2017年,p215-224.
  \bibitem{RALLY}株式会社RALLY.“RALLY-スマホで簡単スタンプラリー”.\url{https://rallyapp.jp/}.(参照 2023-10-31).
\bibitem{shachi}シヤチハタ株式会社.“Shachihata Stamprally[シャチハタスタンプラリー]”.Shachihata Stamprally.\url{https://fun.shachihata.co.jp/rally/},(参照 2023-10-31).
\end{thebibliography}


\end{document}