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yatex / help / YATEXHLP.jp
oddsidemargin
\setlength{\oddsidemargin}{2cm}
右ページの左端から1インチ(2.54cm)の線と本文の距離

pagestyle
\pagestyle{スタイル}
出力ページのヘッダとフッタのスタイルを決める。スタイルには以下のものがある:
plain		標準スタイル. フッタにページ番号だけつける.
empty		ヘッダにもフッタにも何も出力しない.
headings	ヘッダにセクションに応じた見出しとページ番号をつけ
		フッタには何も出力しない.
myheadings	headingsのスタイルで、ヘッダの情報を \markbpth と
		\markright で指定できる.

pagenumbering
\pagenumbering{スタイル}
ページ番号のスタイルを決める。スタイルには以下のものがある:
arabic		アラビア数字
alph		小文字の英字
Alph		大文字の英字
roman		小文字のローマ数字
Roman		大文字のローマ数字

shortstack
\shortstack[場所]{重ねて\\表示する\\内容}
{}内の内容を\\で区切られた単位毎に積み重ねて表示する。
[場所]は、l(左寄せ)、c(センタリング)、r(右寄せ)のいずれか。

newlength
\newlength{NAME}
NAMEという長さコマンドを新たに宣言する。

addtolength
\addtolength{長さコマンド}{数値}
第1引数の長さを第2に引数の数値を足す。
代表的なスタイルパラメータについては \setlength の項を参照せよ。

setlength
\setlength{長さコマンド}{数値}
第1引数の長さを第2に引数の数値に設定する。
代表的なスタイルパラメータは以下の通り:
(スタイルパラメータの変更はプリアンブルで行うこと)
\evensidemargin	\footheight	\footskip	\headheight
\headsep	\marginparsep	\marginparwidth	\oddsidemargin
\textheight	\textwidth	\topmargin	\topskip
\parindent	\baselineskip	\baselinestretch \parskip
\columnsep	\columnseprule	\mathindent

settowidth{\NAME}{TEXT}
\hbox{TEXT}の出力結果と同じ幅に長さ\NAME をセットする。

evensidemargin
\setlength{\evensidemargin}{1em}
左ページの左端から1インチ(2.54cm)の線と本文の距離

footheight
\setlength{\footheight}{1ex}
フッタの高さ

footskip
\setlength{\footskip}{20pt}
本文の箱の下端とフッタの距離

headheight
\addtolength{\headheight}{-1cm}
ヘッダの高さ

headsep
\setlength{\headsep}{5mm}
ヘッダと本文の間隔

marginparsep
\addtolength{\marginparsep}{3mm}
傍注と本文の間隔

marginparwidth
\addtolength{\marginparwidth}{-1ex}
傍注の幅

oddsidemargin
\addtolength{\oddsidemargin}{-1mm}
右ページの左端から1インチ(2.54cm)の線と本文の距離

textheight
\addtolength{\textheight}{3em}
本文の高さ

textwidth
\addtolength{\textwidth}{2em}
本文の幅

topmargin
\addtolength{\topmargin}{1mm}
ページ上端から1インチの線とヘッダの距離

topskip
\addtolength{\topskip}{-1mm}
本文の箱の上端と一行目のテキストとの間隔

parindent
\setlength{\parindent}{20pt}
\parindent	段落の先頭の字下げ幅.

linewidth
\addtolength{linewidth}{3em}
\linewidth	行の幅.

baselineskip
\addtolength{baselineskip}{5pt}
\baselineskip	行のベースライン間の最低限の高さ.

baselinestretch
\renewcommand{baselinestretch}{1.5}
\baselinestretch \baselineskip に乗ずる係数.		(default=1)
(* \setlengthなどではなく、\renewcommandで再定義する。)

parskip
\addtolength{parskip}{1ex}
\parskip	段落前の垂直スペース.

columnsep
\addtolength{columnsep}{1pt}
\columnsep	2段組みの時の段間の幅.

columnseprule
\addtolength{columnseprule}{10pt}
\columnseprule	2段組みの時の段間の罫線の幅.		(default=0pt)

mathindent
\addtolength{mathindent}{2em}
\mathindent	スタイルオプションで fleqn を指定した場合の、
		左マージンからの数式の字下げ幅.

section
\section{セクション名}
第一引数のセクション名でセクションの区切りを設定。

LaTeX
\LaTeX
\LaTeX のロゴを表示。\LaTeX の定義は以下の通り。
\def\LaTeX{{\rm L\kern-.36em\raise.3ex\hbox{\sc a}\kern-.15em
    T\kern-.1667em\lower.7ex\hbox{E}\kern-.125emX}}

protect
\protect「fragileなコマンド」
RTFM

newcommand
\newcommand{\コマンド名}[引数の数]{定義}
「コマンド名」を「引数の数」個の引数を取る「定義」であるマクロとして定義
する。定義中でn番目の引数は #n として参照する。
	\newcommand{\foo}[1]{\underline{#1}}
とすると \foo{bar} は \underline{bar} と展開される。したがってフォント指
定子を含む場合newcommandの{}につられて、
	\newcommand{\foo}[1]{\bf #1}
とすると \foo{bar} がテキスト中で \bf bar と展開されてしまうので、
	\newcommand{\foo}[1]{{\bf #1}}
としなければならない。

  「コマンド名」のマクロが既に定義されている場合はエラーとなる。再定義す
る場合は、\renewcommandを使う。

renewcommand
\renewcommand{\コマンド名}[引数の数]{定義}
\newcommandを参照。

newenvironment
\newenvironment{環境名}[引数の数]{定義1}{定義2}
新たな環境を定義する。
\begin{環境名}の時の展開内容を「定義1」に\end{環境名}の時の展開内容を
「定義2」に記述する。
	\newcommand{\環境名}{定義1} \def{\end環境名}{定義2}
と同値。

renewenvironment
\renewenvironment{環境名}[引数の数]{定義1}{定義2}
\newenvironmentを参照。

typeout
\typeout{メッセージ}
タイプセット中に「メッセージ」を端末に出力する。

typein
\typein{メッセージ}	\typein[\マクロ]{メッセージ}
タイプセット中に「メッセージ」をプロンプトに出し、入力した結果を実行する。
第二の書式では、「\マクロ」を入力したものに定義する。

par
\par
段落の区切りの役割をする。空行と同じ。

everypar
\everypar
RTFM

nopagebreak
\nopagebreak[i]		(i = 0,1,2,3,4)
改頁を強さiで抑制する([i]を省略すると4)。

pagebreak
\pagebreak[i]		(i = 0,1,2,3,4)
改頁を強さiで促す([i]を省略すると4)。

linebreak
\linebreak[i]		(i = 0,1,2,3,4)
改行を強さiで促す([i]を省略すると4)。

nolinebreak
\nolinebreak[i]		(i = 0,1,2,3,4)
改行を強さiで抑制する([i]を省略すると4)。

samepage
\samepage
改頁を禁止する。
RTFM

obeycr
\obeycr
<CR> を \\. に定義する。→\restorecr

restorecr
\restorecr
\obeycrで変更した<CR>の定義を元に戻す。

\
\\		\\[長さ]
(任意の場所で)改行する。段落中では、\newline と同じ。
オプション引数の[長さ]を指定すると、次の行との間隔を
\vspace{長さ}によって確保する。

addvspace
\addvspace{スキップ}
縦方向の間隔に「スキップ」の値を足す。ただし
\addvspace{S1} \addvspace{S2} と複数の値を同時に指定しても
\addvspace{S1,S2のうち大きいほう} と同値になる。

vspace
\vspace{間隔}		\vspace*{間隔}
垂直方向に「間隔」ぶんのスペースを足す。
\vspace* はどんな場所でもスペースを足すが、\vspace はページの先頭や
末尾でははたらかない。

vspace*
\vspace{間隔}		\vspace*{間隔}
垂直方向に「間隔」ぶんのスペースを足す。
\vspace* はどんな場所でもスペースを足すが、\vspace はページの先頭や
末尾でははたらかない。

hspace
\hspace{間隔}		\hspace*{間隔}
水平方向に「間隔」ぶんのスペースを足す。
\hspace* はどんな場所でもスペースを足すが、\hspace は行の先頭や末尾では
はたらかない。

hspace*
\hspace{間隔}		\hspace*{間隔}
水平方向に「間隔」ぶんのスペースを足す。
\hspace* はどんな場所でもスペースを足すが、\hspace は行の先頭や末尾では
はたらかない。

smallskip
\smallskip
垂直方向に小さな間隔を空ける。
\def\smallskip{\vspace\smallskipamount}

medskip
\medskip
垂直方向に中くらいの間隔を空ける。
\def\medskip{\vspace\medskipamount}

bigskip
\bigskip
垂直方向に大きな間隔を空ける。
\def\bigskip{\vspace\bigskipamount}

,
\,
狭いスペースを空ける。段落モード、LRモード、数式モードいずれでも利用可。
クォートの中にクォートを書くときなどに用いる。
例: ``\,`Foo', he said.''
数式モードで使えるスペースには以下のものがある:
	\:	少し広い
	\!	負で狭い
	\;	広い

:
$\:$
少し広いスペース。数式モードのみ。

!
$\!$
狭い負のスペース。数式モードのみ。

;
$\;$
広いスペース。数式モードのみ。

@whilenum
\@whilenum TEST \do {BODY}  
この辺あとで

nofiles
\nofiles
プリアンブルで宣言すると、.aux, .idx, .lof, .lot, .toc ファイルの作成が
抑制される。

includeonly
\includeonly{sub1}	\includeonly{sub1,sub3}
\include{}で読み込むファイルのうち、実際に読み込み処理するものを指定する。
(.texは省略可)
\includeonlyの引数リストにないファイルはまったく処理されない、または前回
以前に処理されている場合そこから全く変更がないものとして扱われる。

include
\include{FILE}
\clearpage \input{FILE} \clearpage
と同じはたらきをする。

input
\input{FILE}
FILE.tex がそこにあるかのように処理を続ける。

setcounter
\setcounter{FOO}{VAL}
カウンタFOOの値をVALに設定する。

addtocounter
\addtocounter{FOO}{VAL}
カウンタFOOの値にVALを加える。

newcounter
\newcounter{COUNTER}[OLDCTR]
新しいカウンタCOUNTERを設定する。
オプション引数[OLDCTR]を指定すると、既存のカウンタOLDCTRの値が
\stepcounter もしくは \addtocounter で変更されるたびにCOUNTERの値もリセッ
トされる。

value
\value{COUNTER}
COUNTERの値を返す。\protect を前置してはならない。

stepcounter
\stepcounter{FOO}
カウンタFOOの値をインクリメントする。FOOに従うカウンタがあればそれらをリ
セットする。

refstepcounter
\refstepcounter{FOO}
カウンタFOOの値をインクリメントする。FOOに従うカウンタがあればそれらをリ
セットする。\stepcounterとの違いは、\refstepcounter{FOO} の直後に 
\label{hoge} があった場合に、\ref{hoge} の値が \value{FOO} を持つように
「\ref値」を設定することである。

arabic
\arabic{COUNTER}
アラビア数字でCOUNTERの値を出力。

roman
\roman{COUNTER}
小文字のローマ数字でCOUNTERの値を出力。

Roman
\Roman{COUNTER}
大文字のローマ数字でCOUNTERの値を出力。

alph
\alph{COUNTER}
小文字の英字でCOUNTERの値を出力。

Alph
\Alph{COUNTER}
大文字の英字でCOUNTERの値を出力。

fnsymbol
\fnsymbol{COUNTER}
脚注シンボル(1 = *, 2 = \dagger, ...) でCOUNTERの値を出力。数式モードのみ。

label
\label{LABEL}
ラベルLABELの値をその時の「\ref値」に設定する。
この値は、\ref{LABEL}によって参照される。また\pageref{LABEL}により
\label{LABEL}の存在するページ番号が参照される。
「\ref値」とは \section などのセクションコマンド、enumerate環境での
\item コマンド、theorem環境などによって設定される値である。例えば、
enumerate環境中の \item の直後ではそのitemの番号が「\ref値」となり、
そこにある \label{LABEL} はitemの番号をLABELにセットする。

ref
\ref{LABEL}
\label{LABEL}で設定したLABELの値を参照する。
本文中で設定されたラベルにたいしてはページ番号が、
図表中で設定されたラベルは図表番号が、
enumerateされたitemで設定されたラベルにたいしては、item番号が返される。

pageref
pageref{LABEL}
\label{LABEL}の存在するページ番号を参照する。

(
\( 数式 \)
文中数式を組む。
\begin{math} 数式 \end{math}
と同値。\( および \)は fragile.

)
\( x^2 = 4 \)
文中数式を組む。
\begin{math} 数式 \end{math}
と同値。\( および \)は fragile.

[
ディスプレイ数式を組む。
\[ 数式 \]
\begin{displaymath} 数式 \end{displaymath}
と同値。\[ および \]は fragile.

)
\[ 数式 \]
ディスプレイ数式を組む。
\begin{displaymath} 数式 \end{displaymath}
と同値。\[ および \]は fragile.

equation
\begin{equation} 数式 \end{equation}
番号つきの数式をdisplaymath環境で組む。

eqnarray
\begin{eqnarray} 方程式の並び \end{eqnarray}
方程式の並びを3つの桁に整理して出力する。3つの桁は&記号によって、
「左辺 & 等不等号 & 右辺」のように区切られる。例えば以下のようにする。
\begin{eqnarray}
 3x + 2y & = & 4 \\
  x - 4y & = & -5
\end{eqnarray}
eqnarray* 環境は数式番号を出力しないほかはeqnarray環境と同じである。

eqnarray*
\begin{eqnarray*} 方程式の並び \end{eqnarray*}
数式番号を出力しないほかはeqnarray環境と同じである。

frac
\frac{分子}{分母}
 分子
------   のような分数形式を組む。{分子 \over 分母} と同じ。
 分母

sqrt
\sqrt[N]{式}
「式」のN乗根をあらわす数式。[N]を省略すると平方根。

lefteqn
\lefteqn{式}
ディスプレイ数式モードにおいて、「式」が幅ゼロであるとみなして、左寄せす
る。たとえばeqnarray環境において、左辺が長くなってしまう場合に、行を
折り畳むために利用する。
\begin{eqnarray}
 \lefteqn{a_1 + a_2 + \cdots + a_n =} \\
 	&	&	a_1 + b_1 + \cdots + z_1 + \\
 	&	&	b_2 + c+2 + \cdost + z_2
\end{eqnarray}

center
\begin{center} 内容 \end{center}
「内容」を中央寄せする。各行は\\によって改行位置を指定する。
→ \centering

flushright
\begin{flushright} 内容 \end{flushright}
「内容」を右寄せする。各行は\\によって改行位置を指定する。
→ \raggedright

flushleft
\begin{flushleft} 内容 \end{flushleft}
「内容」を左寄せする。各行を\\によって改行位置を指定するとその位置で改行
するが、指定しないと適当な行長のところで改行してくれる。
→ \raggedleft

centering
\centering 
段落をセンタリングして組版する。
たとえば table環境、figura環境の先頭で宣言すると環境の終りまでをセンタリ
ングして組む。

raggedright
\raggedright
段落を右寄せして組版する。

raggedleft
\raggedleft
段落を左寄せして組版する。

verbatim
\begin{verbatim} 内容 \end{verbatim}
「内容」を固定幅フォントのタイプライタ書体で表示し、すべての文字を(TeXの
シーケンスとしてではなく)そのまま解釈する。

#「ばーばちむ」じゃなくて「ばーべいたむ」だ!

verbatim*
\begin{verbatim*} 内容 \end{verbatim*}
通常のverbatim環境において、スペース文字を空白ではなく、TeXbook に載って
いるスペース文字のように印字する。

(註)こういう感じ→ |_|
    (苦しい…)

list
\begin{list}{デフォルトラベル}{整形パラメータ} ... \end{list}
リスト環境に入る。リスト環境では \item で指定された各項目を一定の字下げ
で列挙する。第1引数には \item のオプション引数のラベルが省略された時のデ
フォルトラベルを指定し、第2引数には各itemを置く時に処理されるパラメータ
を指定する。
例:
\begin{list}%
 {$\diamond$}
 {\addtolength{\leftmargin}{4em}}
 \item 第1引数には\verb|\item| にオプション引数をつけなかった時にふる、
       デフォルトのラベルを与える。
 \item 第2引数には各itemを置く時に処理されるパラメータを与える。
 \item[*] のようにオプション引数をつけるとそれがラベルとなる。
\end{list}

  list環境の体裁を制御する変数には以下のものがある(括弧内は既定値)。
水平方向:
\labelwidth	itemのラベルの幅
\labelsep	ラベルの右端と最初のアイテムのテキストとの間隔
\leftmargin	list環境内での左マージン
\rightmargin	同右マージン (0pt)
\itemindent	itemの直前に加えられるインデント幅 (0pt)
\linewidth	一行の幅
\listparindent	各パラグラフの先頭のインデント(ただし\itemの付いている先
		頭のパラグラフを除く)(0pt)

垂直方向:
\topsep		list環境に入る前のパラグラフと最初のitemとの間隔
\partopsep	list環境で新しいパラグラフをはじめる時に\topsepに加えら
		れる付加的な間隔
\itemsep	連続するitemどうしの間隔
\parsep		一つのitem内でのパラグラフどうしの間隔

itemize
\begin{itemize} \item アイテム1 ... \item アイテムn \end{itemize}
項目を列挙するための環境。
最大4つまでネストできる。
各レベルのitemの頭につく記号は、\labelitemi, \labelitemii,
\labelitemiii, \labelitemiv で制御される。

enumerate
\begin{enumerate} \item アイテム1 ... \item アイテムn \end{enumerate}
項目を番号つきで列挙するための環境。
最大4つまでネストできる。
各レベルのitemの頭につく番号は、enumi, enumii, enumiii, enumiv
が保持していて、各itemのラベルは、\labelenumi, ..., \labelenumiv
で生成される。また、\p@enumN\theenumN は \ref値を設定する。
(Nはレベルの深さ。\ref値については\refの説明を参照せよ)
たとえば
\def\theenumii{\alph{enumii}}
\def\p@enumii{\theenumi\theenumii}
\def\labelenumii{(\theenumii)}
とすると \ref値が 3a などのように設定される。

makebox
\makebox[WID][POS]{オブジェクト}	\makebox(X,Y)[POS]{オブジェクト}
第1の書式では、オブジェクトをWIDで指定した幅として、\hbox 内の
POSで指定した場所配置する。POSにlを指定すると左寄せ、rを指定すると右寄せ、
何も指定しないとセンタリングされる。
第2の書式では、大きさ(X,Y)の(\unitlengthを基準とする)\hbox にオブジェク
トを配置する。配置位置POSは第1の書式と同様。

mbox
\mbox{オブジェクト}
\makebox{オブジェクト}と同じ。

newsavebox
\newsavebox{\CMD}
新規のボックス保存用コマンドを定義する。\CMDは \savebox コマンドで
ボックスを保存するために使う。\newsaveboxで宣言したコマンド名は
常にグローバルとなる。

savebox
\savebox{\CMD}{テキスト}
ボックスを組む内容である「テキスト」の結果を\CMDに保存する。
「テキスト」は \makebox への引数と全く同じであるが、「テキスト」を
処理した結果はその場に表示はしない。\usebox{\CMD}により処理したボックス
が置かれる。

sbox
\sbox{\CMD}{テキスト}
\saveboxと同じ。sboxはrobust, saveboxはfragile

framebox
\framebox{オブジェクト}
「オブジェクト」に枠をつけて\makeboxと同様の処理をする。
枠の線の太さは \framerule、オブジェクトとの間隔は \framesep で決まる。た
だしpicture環境で \framebox(X,Y){オブジェクト}とした場合は、picture環境
用の線の太さに従い、外枠とオブジェクトとの間隔は空けられない。

fbox
\fbox{オブジェクト}
\framebox{オブジェクト}と同じ。
\fboxはrobust, \frameboxはfragile

parbox
\parbox[POS]{WIDTH}{TEXT}
TEXTをWIDThの幅で組んでボックスを作成する。ボックスの位置はPOSによって
c : センタリング(デフォルト)
b : ボックスの一番下の線が現テキストのラインに合う
t : ボックスの一番上の線が現テキストのラインに合う
のように決められる。\parboxではパラメータが以下のようにリセットされる。

\parskip          = 0pt
\linewidth        = \hsize
\@totalleftmargin = 0pt
\leftskip         = 0pt
\rightskip        = 0pt
\@rightskip       = 0pt
\parfillskip      = 0pt plus 1fil
\lineskip         = \normallineskip
\baselineskip     = \normalbaselineskip

minipage
\begin{minipage}[pos]{WIDTH}  TEXT   \end{minipage}
\parbox とほぼ同様WIDTHの幅のTEXTをボックスとして組む。ボックスの位置は
POSによって
c : センタリング(デフォルト)
b : ボックスの一番下の線が現テキストのラインに合う
t : ボックスの一番上の線が現テキストのラインに合う
のように決められる。
parboxと違い、TEXTは通常のパラグラフとして組まれる。

rule
\rule[RAISED]{WIDTH}{HEIGHT}
幅 WIDTH x 高さ HEIGHT の罫線を作る。RAISEDが指定された場合、その分だけ
上に上げられる。

underline
\underline{TEXT}
TEXTに下線をつけて表示。

raisebox
\raisebox{DISTANCE}[HEIGHT][DEPTH]{BOX}
BOXをDISTANCEだけ上げて組む。
HEIGHT, DEPTH を指定すると、TeXから見たBOXの「高さ」と「深さ」
(註:これらについてはTeXBookなどを参照のこと)
を HEIGHT, DEPTH に指定する。

tabbing
\begin{tabbing} \= text1.1 \= text1.2 \\ \> text2.1 \> text2.2 \end{tabbing}
桁揃えを行う環境を作る(入れ子不可)。例えば、
\begin{tabbing}
 \= 項目1 \hspace*{2em} \= 項目2 \hspace*{3em}	\= 項目3 \\
 \> いろは		\> にほへ		\> とちり \+ \\
 			\> ぬるを		\> わかよ \\
			\> たれそ \- \\
 \> つねな		\> らむう		\> ゐのお
\end{tabbing}
上のtabbing環境は以下のように3つのタブ位置で組まれる。
  (1番目)   (2番目)     (3番目)
   いろは    にほへ      とちり
             ぬるを      をかよ
             たれそ
   つねな    らむう      ゐのお
        \2em/      \3em/
tabbing環境におけるタブ位置操作コマンドは以下の通り(nは1から):
\=	n番目のタブ位置を現在位置に設定しタブカウンタ(n)を1進める
\\	改行してタブカウンタをリセットする(n=1)
\>	位置をn番目のタブ位置に設定し、カウンタを1進める
\+	次の行のタブカウンタの初期値に1加える \+ \\ とすると次の行の最初
	の \> は2番目のタブ位置を示す. \+ を複数書くとその数だけタブカウ
	ンタの初期値が増える
\-	\+とは逆に、次の行のタブカウンタの初期値から1引く
\<	一つ前のタブカウンタに戻ってそのタブ位置をセット. 行頭のみ
\'	\'以降を通常のタブ位置より \tabbingsep 分だけ右寄せして出力
\`	\`以降のテキストをすべて右寄せして出力
\pushtabs それまで用いていたタブストップ位置を全てpush
\poptabs  それまで用いていたタブストップ位置を全てpop. \pushtabs と 
	\poptabs は必ず対になっていなければならない. 入れ子可
\aX	Xは = か ' か `   tabbing環境でない通常のアクセントは
	\a= \a' \a` で表わす
\kill	現在行のテキストは出力せずタブ設定だけ解釈する

array
\begin{array}{プリアンブル} C1 & C2 & .. & Cn \\ D1 ... \end{array}
(数式などによる)配列を作成する。行列などは array 環境で作成する。
詳しい説明は tabular 環境を参照。

tabular
\begin{tabular}{プリアンブル} C1 & C2 & .. & Cn \\ D1 ... \end{tabular}
表を作成する。
【プリアンブル】
c		カラムを一つ指定し、そのカラムをセンタリング
l		カラムを一つ指定し、そのカラムを左寄せ
r		カラムを一つ指定し、そのカラムを右寄せ
@{表現}		「表現」をカラム毎に挿入する。これを指定すると
		\arraycolsep や \tabcolsep のスペーシングは抑制される
*{N}{PRE}	PREを N 回書いたのと同様の作用
p{LEN}		そのカラムをLENの長さのparboxエントリとして作成する

【array, tabular 環境で使えるコマンド】
\multicolumn{N}{FORMAT}{ITEM}
		現在のカラムを含めNこのカラムをFORMATに従ったITEMで埋める
		FORMATはl,r,cのうち(最大)ひとつ
\vline		そのカラムに縦線を引く. 縦線の位置はそのカラムに指定され
		ている l, r, c によって決まる
\hline		行間に水平線を引く. 環境の最初のエントリの直前、もしくは
		\\ の直後に来なければならない. もし \hline を続けて指定
		すると\doublerulesep 分の空白が空けられる(標準では罫線の
		箱自体が分割されてしまう)
\cline{i-j}	i番目からj番目のカラムに横線を引く. \hlineと同様
\extracolsep{W}	@表現の中で用いると、幅Wのスペースをそれ以降の全てのカラ
		ムの左側に加える



以下の例を参照せよ。

\LaTeX 表記					印刷形式
\begin{array}{ccr}
 x+y+z	& a_1	&  1 \\				x+y+z  a1    1
 x+z	& a_2	&  21 \\			 x+z   a2   21
 y	& a_3	&  321				  y    a3  321
\end{array}

\[ \left(
 \begin{array}{cccc}
  a_{11}  & a_{12}  & \dots & a_{1n} \\		/ a11 a12 ... a1n \
  a_{21}  & a_{22}  & \dots & a_{2n} \\		| a21 a22 ... a2n |
  \vdots  & \vdots  & \ddots& \vdots \\		|  :   :  \.   :  |
  a_{n1}  & a_{n2}  & \dots & a_{nn}		\ an1 an2 ..: ann /
 \end{array} 
\right)\]

array環境を \right( \left) で囲むと配列自体を大きな括弧で括る。同様に、
\right\{ \left\} で配列を中括弧で、\right[ \left] で配列を大括弧で、
\right| \left| で配列をノルム記号(絶対値記号)で括ることができる。
\right の数と \left の数は必ず同じでなければならないが、\right( \left] 
のように括弧の種類は違ってもよい。\right. のように . をつけると見えない
括弧が出力される。

\[ 答 \cdots \left\{					/
	\begin{array}{ccc}				|  x = 5
	 x & = & 5 \\				答 ... <
   	 y & = & 3					|  y = 3
	\end{array} \right. \]				\

array環境を制御する変数には以下のものがある:
\arraycolsep    : array環境の各カラム間の間隔の半分
\tabcolsep      : tabular環境の各カラム間の間隔の半分
\arrayrulewidth : 罫線の幅
\doublerulesep  : array, tabular環境での隣接した罫線(二重罫線?)間の間隔
\arraystretch   : \baselinestretch と同様行間スペースの比率を決める
		  \renewcommandで再定義する

tabular*
\begin{tabular*}{幅}{プリアンブル} ... \end{tabular*}
幅を指定してtabular環境を作成。
この幅を充填するだけのスペースをプリアンブルの \extracolsep{} コマンドで
確保する。
\begin{tabular*}{10em}[b]{|c@{\extracolsep{\fill}}|c|c|}
 \hline
 a & b & c \\ \hline
 1 & 2 & 3
\end{tabular*}
tabular環境の説明を参照のこと。

picture
\begin{picture}(WIDTH,HEIGHT)(X,Y) ..contents.. \end{picture}
幅WIDTH, 高さHEIGHT の描画ボックスを作成。このボックスの左下の座標は
(X,Y) となる(省略すると(0,0))。これらの引数の数値を含め、picuture環境の
数値は \unitlength に対する相対値であらわされる。\unitlength の既定値は
1pt.
今時picture環境じゃないと思うので用法しか書かないよーん。

【コマンド】
\put(X座標,Y座標){描画オブジェクト}
\multiput(X座標,Y座標)(Xの増分,Yの増分){繰り返し回数}{描画オブジェクト}
【描画オブジェクト】
\makebox(X座標,Y座標)[POS]{テキスト}		(箱)
\framebox(X座標,Y座標)[POS]{テキスト}		(枠付きの箱)
\dashbox(X座標,Y座標)[POS]{テキスト}		(破線枠付きの箱)
(以上POS = l, r, b, t)
\line(ΔX,ΔY){水平方向の長さ}			(直線)
\vector(ΔX,ΔY){水平方向の長さ}		(矢印)
(ΔX,ΔY = ±1, ±2, ..., ±6 で互素, それぞれ基準は始点)
\shortstack[POS]{一行\\二行\\三行}
\circle{直径}					(円)
\circle*{直径}					(塗り潰した円)
(それぞれ基準は円の中心, 最大直径は40pt, 15pt)
\oval(直径X,直径Y)[POS]				(楕円風 POS = l, r, t, b)
\frame{描画オブジェクト}
\thinlines, \thicklines				(細,太線を選ぶ)
\linethickness{太さ}

newtheorem
\newtheorem{NAME}{TEXT}[COUNTER]	\newtheorem{NAME}[OLDNAME]{TEXT} 
定理型の新しい環境「NAME」を定義する。
TEXT	定理番号のキャプションとして出される文字列
COUNTER	NAMEのカウンタの親となるカウンタ名. 通常section.
第2の形式では OLDNAME と同じカウンタ形式を使うことを指示する。
NAME環境のカウンタ形式は \theNAME コマンドを再定義する。これのデフォルトは
\theCOUNTER.\arabic{NAME}

title
\title{タイトル}
\maketitleコマンドで出力するタイトル名を設定する。

author
\author{著者名}
\maketitleコマンドで出力する日付を設定する。
複数の著者を書くときは \and で区切って名前を書く。

date
\date{日付}
\maketitleコマンドで出力する著者名を設定する。
\date を省略するとタイプセットした日の日付が出力される。

thanks
\thanks{脚注}
タイトル中(\title, \author, \date)での脚注(謝辞や住所など)の出力を行う。

maketitle
\maketitle
タイトルを出力する。document環境中で宣言されなければならない。

part
\part{第?部のタイトル}


chapter
\chapter{章のタイトル}


verb
\verb#内容#
\verbの直後に来る文字と、次にあらわれる同じ文字とのあいだに挟まれたもの
を verbatim で表示する。\verb|foo| と \verb,foo, は同じ結果が得られる。



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