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@KASHIWAGURA Aya KASHIWAGURA Aya on 29 Jul 2017 1 KB img
1 <p>会場を盛大に巻き込んだフェスが終息を告げる。<br>時刻は午後20時を回り、ステージを囲む屋台にも明かりが灯っていた。
2 <p>丸一日かけた今回のイベントは、地元アイドルの将来を自分たちが決めるというファン参加型であったため、<br>例年よりも多くの観客が、そして予想以上の盛り上がりを見せた。<br>裏で控える彼女たちも、観客たちもみんな満ち足りた笑顔で最後の時を待つ。</p>
3 <p>「いよいよだね、あかり」<br>「うん・・・。あぁ、どうしよう。緊張してきた!」</p>

4 <p>不安そうに両手を頬に当て、その場にうずくまるあかり。<br>だが、彼女の目はしっかり前を見据えており<br>絶対の自信があるのが見て取れた。</p>

5 <p>「皆さまお待たせしました!いよいよ港ライブフェス優勝者が決定します!!」<br><br>司会の煽りが会場のボルテージを最高潮まで引き上げる。<br>三人ともそれぞれの持ち味を生かし、各会場で驚くほどの輝きを放っていた。<br>この様子であれば、誰が全国デビューしても他のアイドル達と対等に戦えるだろう。</p>

6 <p>ドラムロールが鳴り響き、港中がピンと張り詰めた空気に代わる。<br>会場を彩る白、赤、青、三色のペンライトもぽつぽつと消え<br>周囲が黒で塗りつ
ぶされる。<br>唯一の光源は今自分たちが控える特設会場のセンターのみ。<br></p><p>「さぁ、今夜華々しく全国デビューを飾るのは――――!!」</p>

7 <p>「日和山あかり!」</p>


8 <p>「さぁ、行っておいで」<br>「うん!」<br>ステージに飛び出した彼女は誰よりも楽しそうに、そして今まで一番輝いていた。</p>