\documentclass[a4j]{jarticle} % -*- coding: utf-8 -*- \topmargin -2cm \textheight 26cm \textwidth 16.5cm \oddsidemargin -0.3cm \pagestyle{empty} %% タイトル %% \title{庄内地域の観光振興における体験型謎解きゲームの提案} %% 著者 %% \author{広瀬研究室\\C1201871 富樫雄斗} %% 日付 %% \date{2022年7月12日} \usepackage{url} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \usepackage{ascmac} \begin{document} \twocolumn[ \maketitle \begin{center} {\bfseries 概要} \end{center} %% 概要 %% 近年、謎解きブームの影響により、日本各地で謎解きイベントが開催されている。本研究では、主に位置情報技術を用いて、庄内地域の観光振興を目的とした体験型謎解きゲームを提案する。 \vspace*{2em} ] \thispagestyle{empty} %% 本文 %% \section{背景} 新型コロナウイルス感染症の影響で、国内外ともに旅行者数が減少し観光業に大きな打撃を与えている一方、収束後の旅行意欲は高くオフシーズンや密集しない観光地などへのニーズが高まりつつあり、より一層地域全体での魅力向上を図ることが欠かせない\cite{keidanren}。 また、謎解きゲームや脱出ゲームといわれる分野が2009年ごろから普及し盛り上がりを見せ、市場規模は2015年時点で400億円、延べ体験者数は500万人を超え現在も加速傾向だが、日本各地の増加でただの謎解きではインパクトが薄いのが現状である。\cite{uchida}。 以上のことから、庄内地域で謎解きイベントを行う場合、地域により密着した観光資源が求められ、他の地域と異なる独自性について考える必要がある。 \section{目的} 本研究では、GPS \footnote{GPS(Global Positioning System)とは、人工衛星による位置情報測定システムである。} などの位置情報技術を使用し、観光地について楽しく学べるシステムを提案する。自然や食、文化など、庄内地域の魅力を伝えられることを目指し、その結果、実際に足を運んでもらい、観光振興に繋げていくことが目的である。 \section{先行研究} 観光分野にGPSと謎解きを活用している事例をそれぞれ取り上げる。 \subsection{GPSを用いた観光システムの事例} \subsection{謎解きによる地域おこしの事例} 朴鍾基は、沖縄県で2014年に行われた「リアル脱出ゲーム×宮古島〜封印された島からの脱出〜」について、旅行者数が前年度に比べ3万159人増加したことから、島からの脱出ゲームという斬新なアイデアは、宮古島に大きな成果をもたらしたとしている\cite{park}。 \section{類似サービスとの差別化} 謎解きプラスでは、謎解き・宝探しイベントの企画・運営や商業施設の集客施策の提供に加え、謎、ストーリ、Webサイト、広報まで対応しており、近年はARやプロジェクションマッピングも使用している\cite{haregake}。 謎解きイベントは、施設を借りたり最新技術を使用したりと大きな規模で行われている一方、開催場所は東京や大阪といった都市部が多く、山形など地方でのケースが少ない。そのため、本システムでは、庄内発であるという点において類似サービスと差別化する。 \section{謎解きの概要} 謎解きとは、専門的な知識がなくても、ひらめきや発想の転換で問題を解けるコンテンツである。1人でも複数人でも参加でき、小学生から大人まで幅広い年代で楽しまれている。謎解きイベントには、大きく分けて公演型と周遊型の2つの形式がある。 \begin{itemize} \item 公演型\\ 制限時間を設け、臨場感ある体験が楽しめるイベント形式で、複数人で参加できるよう区切られた空間で行い、連帯感や達成感を味わえる\cite{haregake}。 \item 周遊型\\ 制限時間を設けず、いつでも参加可能なイベント形式で、自分のペースで楽しめ、じっくり見てほしい、滞在してほしい場合に適している\cite{haregake}。 \end{itemize} \section{システム構成} 観光地を見て回ることが可能な、位置情報に反応するシステムを作成する。謎の解答が、観光地やご当地品などその土地にちなんだものになるよう設定する。謎によっては、Webページ自体やその他の情報技術が謎を解く手がかりになるギミックも考える。 \subsection{使用する技術・言語} \begin{itemize} \item JavaScript\\ Webページに動きを加えるプログラミング言語である。ページ遷移や正誤判定に使用する。 \end{itemize} \subsection{利用方法} \begin{enumerate} \item 指示された場所に移動すると謎が表示される。 \item 謎の答えを入力フォームに入れて送信する。 \item 観光地の説明とともに、次の指示が表示される。 \item 1.〜3.を数回繰り返す。 \item 最終問題に正解することでクリアとなる。 \end{enumerate} \section{今後の展望} 緯度と経度などその地点の位置情報を取得することはできたが、一定の範囲内においてイベントを発生させる機能が実装できていない。今後は、大学内で完結する簡易的なシステムを試しに作り、その後何か所か観光地に訪れ位置情報を取得してシステムに反映できるよう研究を進めていく。 \begin{thebibliography}{99} \bibitem{keidanren}日本経済団体連合会. ``コロナ禍で変化した観光動向と今後の取り組むべき課題''.\\\url{https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2021/0805_02.html}, (参照2022-05-30). \bibitem{uchida}内田有映. ``都内でも観光地でも なぜ「謎解き」が流行っているのか?''.\\\url{https://forbesjapan.com/articles/detail/26069}, (参照2022-05-30). \bibitem{park}朴鍾基.``謎解きイベントと地域おこし''.\\\url{https://www.kochi-tech.ac.jp/library/ron/pdf/2016/03/14/a1170462.pdf}, (参照2022-06-08). \bibitem{haregake}株式会社ハレガケ. ``謎解きプラスとは''.\\\url{https://nazotoki-plus.com/about/}, (参照2022-05-30). \end{thebibliography} \end{document}