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2022-fuga / c119094-2022-R.tex
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%% タイトル %%
\title{観光分野での使用に用途に特化した\\WebVR作成補助システムの提案}

%% 著者 %%
\author{広瀬研究室\\C1190943 櫻井風雅}

%% 日付 %%
\date{2022年6月10日}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}	% required for `\includegraphics' (yatex added)
\usepackage{url}

\begin{document}
\twocolumn[
\maketitle
\begin{center}
 {\bfseries 概要}
\end{center}
%% 概要 %%
VRはゲームや映画、実験のシュミレーション、観光分野などで使用されており、特に注目したいのが観光分野におけるVRの事例であり、
VRを観光分野で活用することに様々な利点が存在する。
しかし、そのVRを作る際にはプログラミングの知識が必要となってくるため、
いまだにVRの作成はまだまだ敷居が高いものとなっており、一般の方が観光分野でVRを活用することは難しいのが現状である。
この問題を解決するため、プログラミングの知識がない人でもVRを作成することのできる観光分野での使用に特化したVR作成補助システムを提案する。
\vspace*{2em}
]

\thispagestyle{empty}

%% 本文 %%
\section{背景}
VRという技術は様々なデータを活用して、ある地点を再現した映像や画像を作成し、
それらを目で見た人にあたかも実際にその場に居るかのような体験をさせることを可能とするものである。
VRはゲームや映画、実験のシュミレーション、観光分野などで使用されており、特に注目したいのが観光分野におけるVRの事例である。
VR体験で観光地の魅力を最大限にアピールできることや、
オンラインVR旅行なら外出しなくても自宅で旅行気分が味わえるといったように、VRを観光分野で活用することに様々な利点が存在する\cite{VRkankou}。
しかし、そのVRを作る際にはプログラミングの知識が必要となってくるため、
いまだにVRの作成はまだまだ敷居が高いものとなっており、一般の方が観光分野でVRを活用することは難しいのが現状である。
この問題を解決するため、プログラミングの知識がない人でもVRを作成することのできる観光分野での使用に特化したVR作成補助システムを提案する。
プログラミングの知識を必要としないWebVR作成システムを構築することによって、
誰でも簡単に地域の景色や観光スポット、文化財といったものをWebVRとして全国に発信することが可能になり、
地域の魅力を伝えることにに繋がり、地域活性化の一因となるのではないかと考えた。

\section{目的}
本研究では誰でも簡単にWebVRを作れるようにすることを目的としたWebVR作成補助システムを構築し、
利用者の観光意欲の促進を行うことで、
地域の観光客の増加による、地域活性化を目標とする。

\section{関連研究}
\subsection{VR観光システムを作成し、没入感のある仮想観光目的とした事例}
物部寛太郎、鈴木孝浩らの研究では、近年360度カメラでパノラマ画像を気軽に撮影できる環境が整いつつあるが、
撮影した画像を閲覧できるシステムはあまり多くないというものと、
新型コロナウィルスの影響により観光に行くことが困難になっており、
自宅にいながら観光地を体験できるシステムの需要が高まっているという2つの課題を解決するために、
Googleストリートビューとパノラマ写真を組み合わせた没入感のある仮想観光が可能で、訪問意欲向上を促すシステムの開発を行っている。
こちらのシステムはGoogle Maps JavaScript Api と A-frameを利用し、HTMLで表示することを可能にしている\cite{360kankou}。

\subsection{VRを用いて魅力の再発見や再認知を目的とした事例}
 村本卓らの研究では、ユーザがSNSにアップロードした写真や動画、テキストデータから、パノラマ写真や360度映像を抽出し、地図上で場所を可視化し「VR映え」観光スポットを発見することを目的とした事例である。
 さらに、発見した観光スポットのVRコンテンツを制作し、配信するシステムを構築している\cite{kankou}。

\section{先行研究を踏まえたシステム提案}
\begin{itemize}
\item VRを操作する際に人によってはどう操作してよいかわかりづらいという意見が見受けられた。
VR画面のわかりやすさや操作のしやすさといったものは必要であり、追求するべきであると感じた。

\\
\item システムを長時間利用していると処理が重くなってしまうという意見があり、
必要な機能の取捨選択などによって、できる限りの軽量化を目指し性能の低い機器でも利用できるシステムを目指す。
\end{itemize}


\section{システムの概要}
WebVRをプログラミングを使わずマウスやキーボードの簡単な入力のみで作成できるようにし、
作成したWebVRを投稿するページを作り、誰でも簡単に確認ができるようにする。


\subsection{WebVR作成システムの構築}
利用者が用意している360度写真をWebVRの背景とするために、
HTMLでファイルデータの送信フォームを作成する。
そのフォームから送られた画像をテキストデータへと変換し、
img要素に利用することで、画像をサーバーに投稿するなどの手法を取る必要がなくなる。
A-frameを利用しているため、WebVRを作成するソースコードは全てHTMLに書き込まれるものである。
そのため、オブジェクトの追加などは全てinnerHTMLを活用することで実装することができる。
利用者にわかりやすいデザインで、オブジェクトを追加するボタンや入力フォームを実装し、
そのフォームなどから入力されたデータを取得してinnerHTMLで書き換えることで、
利用者はマウスやキーボードの操作のみで、WebVRを自由に作成することができる。


\subsection{作成したWebVRを投稿することのできるページの構築}
作成したWebVRはHTMLであるため、
innerHTMLで書き換えたソースコードをそのまま新たなWebページとして増やしていくものとする。
新たに作られたWebページとして保存し、URLをリンクで貼り付けることによってWebVRを誰でも確認する事ができるようにする。


\section{今後の展望}
WebVRを作成するページの基盤は作ることが出来た。
しかし、いまだ機能は不足しており、投稿するための方法は確立できていない。
WebVRを作成するページの機能の充実や作成したページをHTMLとして取得する機能の実装を進め、
システムとしての完成度を高めていくことを目指す。





\begin{thebibliography}{99}
\bibitem{VRkankou} Spacely.''VRの旅行・観光分野における活用事例11選!メリットは?ANAやJTBなどの事例、高齢者向けサービスも''.Spacely Tips - スペースリー.2021-05-24.\url{https://tips.spacely.co.jp/travel_vr/}.(参照 2022-06-05).
\bibitem{360kankou} 物部寛太郎,鈴木孝浩.360度パノラマ画像を用いたVR観光システムの研究開発.第26回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集.2021,26,1B2-1.
\bibitem{kankou} 村本卓.VRコンテンツの特性を考慮した観光スポットの発見.Discovering Sightseeing Spots based on Characteristcs of VR Contents.八戸学院大学紀要.2019.58.71-75.
\bibitem{HTML} W3C.''HTML''.HTML spec - HTML Standard - WhatWG.\url{https://html.spec.whatwg.org/multipage/},(参照 2021-12-10).
\bibitem{A-frame} ''A-Frame''.A-Frame: Hello WebVR.\url{https://aframe.io/docs/1.2.0/introduction/},(参照 2021-12-10).
\bibitem{JavaScript} MDN.''JavaScript''.JavaScript - MDN Web Docs.\url{https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript},(参照 2021-12-10).
\end{thebibliography}

\end{document}