%#!platex -kanji=%k %#DVIPDF dvipdfmx -f ipa.map \documentclass{jsbook} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} % \usepackage[dvipdfmx]{color} \usepackage{ascmac} \usepackage{geometry} \usepackage{url} % 文中にURLを書くときは \url{} で括る \setcounter{tocdepth}{3} \geometry{textwidth=160mm, textheight=225mm} \renewcommand{\bibname}{参考文献} \pagestyle{headings} %% タイトル %% \title{ごみ分別検索システム構築から考察する自治体オープンデータのあり方} %% 著者 %% \author{広瀬研究室4年\\C1191049 佐藤圭悟} %% 日付 %% \date{令和4年度} \begin{document} \maketitle % \renewcommand{\abstractname}{概要} \begin{center} {\bfseries 概要} \end{center} 主に公共機関(なんの)が保有するデータの内,二次利用(なにそれ)を目的とした「オープンデータ」の公開を促す取組みが世界的な広がりを見せている。 我が国では、2012年のIT総合戦略本部による「電子行政オープンデータ戦略」(なんそれ)の決定を皮切りに、自治体の取組みが活発化した。 令和4年6月28日時点で自治体の約71%がオープンデータ化している。(だからオープンデータってなに)一方、山形県においては、35自治体のうち13自治体であり、取組み率は37.1%に留まっている。(多いのか少ないのか良く分からん) この取り組み率は47都道府県中41位であり、まだまだ山形県においてはオープンデータ化が浸透しておらず、二次利用に適しているデータ(例えばなに)であっても、機械判読を想定していない形式(機械判読って何)で公開されており、 新たなサービス創出や分析の障害になっている。 本研究では、機械判読に適していないフォーマットであるPDFファイルとして酒田市が公開しているごみ分別データを使用し、ごみ分別検索システムの構築を行う。(なんで) PDFファイルから機械が処理できるフォーマットへの変換にかかった所要時間や起きた不具合をまとめて、機械判読に適したフォーマットでデータを公開することの重要性を考察する。(469文字) % ARとは,「Augmented Reality」の略称であり「拡張現実」のことを指す。 % 現実世界を主体に新たな画像・テキスト・3Dモデルなどの情報を付け加えることが % できる。そのため,機材を設置する必要がないなどの利点があり,様々な事業で取り入れら % れている技術である。 % 日本は,このAR技術を観光立国推進のために活用しようと考えており,観光アプリケーショっ % ンをはじめとする,観光領域でのARの活用を推し進めている。 % 特にARとスタンプラリーの組み合わせは,観光者の体験価値の向上やイベント % 会場の周遊・回遊率の向上などの利点が存在する。そのため,近年では地方自治体や観光 % 協会などで,ARスタンプラリーを活用したイベント数が増加傾向にある。 % しかし,ARスタンプラリーの作成には専門的な知識が必要であり,情報通信技術に % 精通していない人やプログラミングの知識がない人が作成するには困難である。 % そこで,本研究では,ARスタンプラリーの作成に必要な技術を補助し,簡単な操作のみでAR % スタンプラリーを作成することができるWebサービスの開発・提案を行う。 % そして,実際に利用することを想定した実験を行い,利便性およびサービスとしての実用性について % 評価と考察を行った。(518文字) % 目次 \tableofcontents \clearpage % ------------------------一章------------------------ % \chapter{はじめに}\label{1} 本章では研究の背景と目的について説明する。 \section{背景} 全国的に人口減少と少子高齢化が進展しており、経済規模の縮小、労働力不足等の深刻化が危惧されている。 酒田市の人口においても、1955年の128,273人をピークに減少傾向にあり、2023年1月31日時点で100,000人を割り、97,268人まで減少している\cite{酒田市人口ビジョン}。 この急激な人口減少に対して酒田市は、「将来的に地域経済規模の縮小や生活水準の低下を招き、さらなる 人口流出を引き起こすという悪循環が生じる可能性があります(酒田市まち・ひと・しごと創生総合戦略 2015)」との見解を示している。 さらに、酒田市では高齢化率も上昇しており、65歳以上の割合が全体の37.1%を占めている現在、生産年齢人口の減少等による労働力不足が課題となっている\cite{ICT5か年}。 そこで酒田市では、今後の行政運営の安定化を確保しつつ、地域サービスの質を確保するという趣旨の元、2018年度〜2022年度を計画期間とした「酒田市情報化計画」が策定された。 本計画は、電子自治体の推進等による地域課題の解決、住民サービスの向上、行政事務の効率化・高度化を目的に策定されており、情報通信技術を活用した業務効率の向上や、民間活力と官民データの活用によって地域課題の解決を目指す 情報化推進に向けた施策 の一つに含まれており、2022年度まで、酒田市のホームページにオープンデータ10個の開示を目標に掲げている。目標は達成しており、2022年10月確認時点ですでに 10個のオープンデータが開示されている。しかし、全国の自治体と比較すると、公開データ数としては大きく遅れをとっているのが現状である。 オープンデータに取り組んでいる自治体のうち、公開されているファイル数(2018/12時点)を調査したアンケートである図\ref{図:ファイル数}から、11ファイル以上公開している 自治体が約7割を占め、さらに10000ファイル以上公開している自治体も存在することがわかる\cite{公開ファイル数}。 % 全国的に人口減少、少子高齢化が % 酒田市においては、死亡者数の増加と出生数の減少 % 自然動態が1998年から減少に転じ、 % 社会動態については1978年以降マイナス傾向が続いている。 % 高齢化率も上昇しており、65歳以上の割合が全体の37.1%を占めている。 % オープンデータ4への取り組み % 国が定めた「世界最先端 IT 国家創造宣言・官民データ利活用推進基本計画」にお % いて、官民の保有するデータの可能な限りのオープンデータ化が示されました。本市 % においても、庁内での検討を経て提供可能なものから順次提供できるよう取り組みま % す。 % オープンデータ・バイ・デザイン32の考えに基 % づき、今後、国、地方公共団体及び事業者が公共データの公開及び活用に取り組む % 上での基本指針をまとめた「オープンデータ基本指針」(平成29年5月30日IT総合戦 % 略本部・官民データ活用推進戦略会議決定。令和元年6月7日改正。)を策定した。 % これらの取組の結果、政府のデータカタログサイト「DATA.GO.JP」のデータセッ % ト数は順調に増加し33、また地方公共団体についても、全国のオープンデータの取 % 組率は令和2年3月時点で約40%にとどまるものの、大・中規模都市を中心に取組 % が加速しており、人口カバー率では約76%まで到達している34。 \begin{figure}[htb] \centering \includegraphics[width=15cm,height=8cm] {./img/opendata.png} \caption{オープンデータとして公開されているファイル数} \label{図:ファイル数} \end{figure} % ごみ分別検索システム作る理由 % 作り方見れば作れるじゃん % PDFから変換(5つ星の3レベで出さないとどうなるか)調べればわかる % 講義で習ったから \section{研究目的}\label{2} 本研究では、\ref{1}章において、政府によるオープンデータの歴史、政策を説明する。政策によって、多くの自治体にオープンデータの取組みが浸透していく。 酒田市におけるオープンデータ取組みの現状、ホームーページへの公開状況を調査し、鯖江市とか会津市などオープンデータ先進自治体の先進事例を調査し、 オープンデータにどのように取り組むべきか考察する。 機械判読に適していないデータ形式で公開されているデータを二次利用するのは人手による再入力が必要であるため手間がかかる。 しかし、自治体が情報公開として掲載しているデータには機械による分析を想定しておらず、機械判読に適していないPDFなどのデータ形式で公開されているものも多く存在する。 それらのデータの中には、オープンデータとして機械判読可能な形式であるCSV,XML,RDFなどで公開されることで機械分析、新たなサービスの創出等の二次利用に活用できるデータが含まれている。 実際に酒田市が情報公開として掲載しているデータに「ごみ分別表」という、ごみの品目ごとに捨て方を一覧で見ることができるPDFデータがある。本研究では、このデータを元に 有用なサービスの構築を試みる。最終的にはごみ名を入力することで、処分方法がわかる「ごみ分別検索システム」を構築し、PDFから機械判読可能な形式に修正する方法、 サービスの創出にかかる手間をまとめる。 % 酒田が少ないのはわかるけどなんでオープンデータに取り組むの? % DX推進の一歩に必須。 % 他のいろんな施策あるのになぜオープンデータ % 防火水槽位置の緯度経度がバグってることを知ったのがきっかけ % どういう効果が期待できるの % なぜゴミアプリ作る必要があるの % % 消火栓市内設置箇所や、 % % AED設置箇所等 % オープンデータを使用した % データの整合性がダメで使えなかった。 % 形式はcsvでまとめられている % それ以上は知識が必要? % 利用者少ない(指摘されない、されても治してない) % オープンデータ先駆け福井県鯖江市、福島県会津ではもっと数も多い % 質も高い % アプリ公開 % ダウンロード数 % 形式 % オープンストリートマップの公園 % 積極的にオープンデータ公開している % 効果はまあゴミアプリの量産 % 理想 % 地元企業がオープンデータ利用すれば発展するのでは % 現実(結論) % 自分でオープンデータを使ってゴミアプリを作れた % 他のオープンデータも整備されれば、オープンストリートマップに載せたり、色々(他の自治体の例を見る)作れる。 % 大学でもオープンストリートマップで防火水槽マップを作ったり、交番、スロープなど情報を入れてる % 大学連携にもつながる % \section{} % 近年、市民の参画や行政と市民との協働を促進するオープンガバメントの流れを受け、世界各国がその延長線上に位置する % 「オープンデータ」に注目している\cite{オープンデータの活用の推進}。 % オープンデータとは、総務省によると、国、地方公共団体及び事業者が保有する官民データのうち、 % 国民誰もがインターネット等を通じて容易に利用(加工、編集、再配布等) % できるよう公開されたデータ\cite{ICT利活用の促進}と定義されている。実際に多くの自治体がオープンデータを公開しており、例を挙げると、 % AEDの設置場所や避難所一覧などが緯度・経度で示されている。 % このようなオープンデータを利用することで、社会課題の解決や新サービスの創出などが期待されており\cite{石巻}、 % 我が国においても、2012年のIT総合戦略本部による「電子行政オープンデータ戦略」 % の決定を皮切りに、政府主導で積極的に進められている。 % 現在では、各自治体まで急速に浸透しつつあり、「オープンデータに取り組む地方公共団体(本稿では自治体とする。)数の推移」によると2013年3月当時 % 全自治体の1%にも満たなかった取組み率が,2021年10月時点で約67%に相当する1194自治体まで拡大している\cite{自治体推移}。 % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=18cm,height=8cm]{./img/suii.png} % \caption{地方公共団体におけるオープンデータの取組み状況(令和3年10月12日時点)} % \label{オープンデータ} % \end{figure} % その点酒田市も現状10個しかない % 山形県43位 % 酒田におけるオープンデータの障害 % 必要生 % 将来性 % 緯度もバラバラ % その条件を満たすためには、「機械判読 % \footnote{「機械判読」とは、コンピュータプログラムが自動的にデータを加工、編集等できることを指す\cite{オープンデータ基本指針}。} % に適したデータ形式で、 % 二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータ」\cite{オープンデータとは?}である必要がある。 \section{オープンデータの定義} 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部決定(2017)において、オープンデータの定義は 国、地方公共団体及び事業者が保有する官民データのうち、国民誰もがインタ ーネット等を通じて容易に利用(加工、編集、再配布等)できるよう、次のいず れの項目にも該当する形で公開されたデータをオープンデータとしている。 \begin{enumerate} \item 営利目的,非営利目的を問わず二次利用可能なルールが適用されたもの \item 機械判読に適したもの \item 無償で利用できるもの \end{enumerate} 機械判読に適したデータ形式か否かを判別する評価指標として、Web発明者であるティム・バーナーズリーによってランク付けされた「5つ星スキーム」 \cite{5スターオープンデータ}が広く用いられている。 公開するデータについては、機械判読に適した構造及びデータ形式で掲載することを原則とする。共通語彙基盤等やオープンデータの達成度の評価指標として用いられている「5つ星」 の指標を参考に、より活用がしやすい用語や形式での公開に努める。 特に構造化しやすいデータはより活用がしやすい形式である「3つ星(CSVやXML等のフォーマット)」以上での公開を原則とする。 また、構造化が困難なデータを含む全ての公開データは可視化やAPI利用が容易になるよう、データカタログサイトの利用等、メタ情報公開に向けた環境の整備に努める。 \begin{table}[htb] \centering \caption{「5スターオープンデータ」による公開レベル\cite{5スター}} \includegraphics[width=15cm]{./img/5star.png} \label{表:5スター} \end{table} % オープンデータを二次利用可能な形で公開する意義と目的に関して総務省は大きく二つ述べている。 % \begin{itemize} % \item 創意工夫を活かした多様なサービスの迅速かつ効率的な提供,官民の協働による公共サービスの提供や % 改善が実現し,ニーズや価値観の多様化,技術革新等の環境変化への適切な対応 % とともに,厳しい財政状況,急速な少子高齢化の進展等の我が国が直面する諸課 % 題の解決に貢献することができる % \item ベンチャー企業等による多様な新サービスやビジネスの創出,企業活動 % の効率化等が促され,我が国全体の経済活性化につながる % \end{itemize}\cite{sisin} IT基本法に基づいて、平成13年(2001)、内閣に設置された組織 \section{政府の取組み} % オープンデータ推進に関する基本指針が定めている「オープンデータ基本指針」(2017)\cite{基本指針}がある。これは、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部により % 官民データ活用推進戦略会議決定我が国では, 我が国においては、2011年3月11日の東日本大震災以降、政府、地方公共団 体や事業者等が保有するデータの公開・活用に対する意識が高まった。 政府においては、公共データは国民共有の財産であるとの認識を示した「電子行 政オープンデータ戦略」(平成 24 年7月4日 高度情報通信ネットワーク社会推進 戦略本部決定)等に基づき、オープンデータの取組を推進してきた。 「新たなオープンデータの展開に向けて」(平成 27 年6月 30 日 高度情報通信ネ ットワーク社会推進戦略本部決定)及び「オープンデータ 2.0」(平成 28 年5月 20 日 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部決定)では、データの公開を中心 とした取組から、データの活用を前提とした「課題解決型のオープンデータの推進」 に発想を転換するという方向が示された。 平成 28 年 12 月 14 日に公布・施行された「官民データ活用推進基本法」(以下 「官民データ法」と言う。)は、官民データ活用の推進により国民が安全で安心して 暮らせる社会及び快適な生活環境の実現に寄与することを目的としており、国、地 方公共団体、事業者が保有する官民データの容易な利用等について規定されている。 本文書は、これまでの取組を踏まえ、オープンデータ・バイ・デザイン2 の考えに 基づき、今後、国、地方公共団体、事業者が公共データの公開及び活用に取り組む 上での基本指針をまとめたものである。 % 平成23年3月11日の東日本大震災を機に,政府,地方公共団体や事業者等が保有するデータの公開・活用に対する意識が高まり、 % 平成24年7月4日公共データは国民共有の財産であるとの認識を示した「電子行政オープンデータ戦略」より,政府の取組みは本格化した。 % それに伴い,オープンデータに取り組む地方公共団体数も大幅に増加している。デジタル庁による「オープンデータに取り組む地方公共団体数の推移」を見ると, % 平成25年3月時点で、オープンデータ4自治体であったが,令和3年10月時点で全自治体の約67%にあたる1194自治体に増加している。\cite{digital} % \section{公開が推奨されているオープンデータ} % 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室(以下「IT総合戦略室」という)\cite{推奨データセット}は、オープンデータの公開とその利活用を促進することを目的とし、政府として公開を推奨するデータと、 % 公開するデータの作成にあたり準拠すべきルールやフォーマット等を取りまとめた「推奨データセット」を示している。推奨データは基本編と応用編から構成されている。 % \begin{enumerate} % \item 機基本編:推奨データセットの対象データの中でも、特にオープンデータに取組み始める地方公共団体の参考となるようなデータ % \item 応用編:推奨データセットの対象データの中で、基本編以外のデータを応用編として位置付けており、地方公共団体に限らず、民間事業者等の保有するデータについても対象としている % \end{enumerate} % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=10cm,height=8cm] % {dataset.png} % \caption{推奨データセット} % \label{推奨データセット} % \end{figure} % 現代の日本において地方の過疎化や人口減少は大きな社会問題となっている(図\ref{fig:population_change})。 % 総務省統計局の「人口推計結果の要約(2018年)」によると,日本の人口は2008年 % をピークに,低下の一途をたどっている\cite{地域・地方の人口}。それに伴う少子高齢 % 化,労働人口数の低下は,どの企業や自治体においても無視できない緊急課題となってき % ており,地域活性化の方法は様々な技術で模索されている。その中の一つに観光事業 % におけるAR技術の活用がある。国土交通省は観光立国推進のためにAR観光アプリ % ケーションをはじめ,低コストでわかりやすい情報提供ができるAR技術の活用を推奨 % している\cite{ARの活用}。 % また近年,インターネットや5G % \footnote{5Gとは「5th Generation」の略称であり,携帯電話などに用いられる次世代通信規格の5世代目のこと。} % による携帯電話通信網の発展により,観光地でのモバイル機器を用いたサービスにも % 変化がある。ARでは映像や3DCGなどのコンテンツがサービスとして提供されるため, % 高速かつ大容量な通信量が求めらる。 % 従来の通信規格では,AR技術の活用は難しかったが,5Gによってこれらの問題は解消された。 % インターネットが高速化とWebサービスの遅延の低減の実現により仮想空間と現実世界に対して % より没入感が得られる環境が整い,観光領域でのAR技術の活用はより一層進んでいる。 % 特にARとスタンプラリーの組み合わせは相性がよいとされており,スタンプラリーの % 効果である滞在時間の増加や回遊率の向上に加え,ARコンテンツは現実空間に演出を付け加える % ことができるため,新しい体験価値の付与や幅広いイベントに対応可能である。 % このような理由から,ARスタンプラリーは地域活性化のツールの一つとして,多くの自治体 % や観光協会で導入されている。 %----------------------------------------------------------------------- % しかし,AR技術を活用したシステム構築は専門的な知識が必要であり,情報通信技術に % 精通していない人やプログラミングの知識がない人にとっては難易度が高い。 % %----------------------------------------------------------------------- % また,ARの演出に利用する3Dモデルも専門的な知識とツールの使い方を知らねければ作成することが % 出来ないのが問題である。 % そこで,本研究ではWeb上で動作するARスタンプラリー(以下「WebARスタンプラリー」とする)の作成に必要な技術を補助し,簡単な操作のみでWebAR % スタンプラリーを作成することができるWebサービスの開発・提案を行う。これにより誰でも % 簡単にWebARスタンプラリーの作成ができるようになり,観光地の集客の増加や観光地での新たな % 体験を生み出すことで,地域活性化の一助になるではないかと考えた。 % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/population_change.pdf} % \caption{日本の人口推移\cite{人口推移}} % \label{fig:population_change} % \end{figure} % 本研究では簡単な操作のみでWebARスタンプラリーシステムを作成できるシステムを作成する。 % そしてこのシステムを利用することで,観光客の観光地へのと集客と観光地での体験が誘発するこ % とを目的としている。また,WebARスタンプラリー作成システムとして実際に利用することを % 想定し実用性・保守性を考慮しながら提案する。 % \section{スタンプラリーの効果} % 「大須商店街」で実施されたスタンプラリーの実証実験\cite{スタンプラリー}を元にスタンプラリーの利点と傾向について述べる。 % 図\ref{fig:effect-rally01}と図\ref{fig:effect-rally02}によると,スタンプラリーを実施することで % 回遊率と滞在時間が増加することがわかる。さらに,スポットの数が多いとより滞在時間が長くなる。 % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/effect-graph01.pdf} % \caption{「大須商店街」で実施された回遊率の実証実験の結果\cite{スタンプラリー}} % \label{fig:effect-rally01} % \end{figure} % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/effect-graph02.pdf} % \caption{「大須商店街」で実施された滞在時間の実証実験の結果\cite{スタンプラリー}} % \label{fig:effect-rally02} % \end{figure} % ------------------------2章------------------------ % \chapter{オープンデータ先行団体の取組み事例}\label{3} 本章では、オープンデータに先進的に取組む地方公共団体として福井県と福島県会津市の取組み事例を取り上げる。 まず、\ref{2.1}、\ref{3.1}では、福井県、福島県会津市のオープンデータに関する取り組みの歴史について、\ref{2.1.1}、\ref{3.1.1}では、 オープンデータが二次利用化されたサービス、アプリの紹介を行う。 % 福井県は,県内全市町の内容・様式を統一したデータを都道府県として初めて公開し,機械判別に適した様式でデータを公開することで,二次利用を推進して % いる。そして,データを公開するだけでなく,アプリコンテストや普及活動等を行っており,オープンデータを活用 % したアプリケーション開発数は全国トップクラスである。また,福井県鯖江市は日本で初めてオープンデータに取り % 組んだ先進自治体であり,オープンデータによる行政の透明化,市民参加,そして官民の連携を進めている。こうし % た福井県の取り組みと,鯖江市の注目すべき先進事例を紹介する。 \section{福井県} \label{2.1} 牧田、藤原(2017)\cite{論文:データシティ鯖江}の論文では、福井県の取り組みと,福井県内の自治体で、オープデータの先駆けとなった福井県鯖江市の先進事例を紹介している。 福井県では,2013年12月26日に,「福井県オープンデータライブラリ」を県Webサイト上に開設し, オープンデータの取り組みを開始した。公開したデータセット数は約170種類,これらのデータを活用したアプリケーション(以下,アプリ)は 約100アプリに達している。 % 当初は、県内全域を網羅するサービスやアプリの開発・提供ができない市や町ごとのデータ形式の統一 そこで,県内全市町の情報担当主管課長をメンバー とする「公共データ民間利活用推進部会」を設立し,初期段階において,公共施設情報の 公開を優先的に進めた結果,県内全市町における内容・形式を統一したデータを全国で初めて公開することができた。なお,2014年度中には県内全市町が オープンデータを公開している。 鯖江 現在の公開データは,公園のトイレ,避難所,AED, 市域地図,文化財,消火栓,コミュニティバス(以下, つつじバス)の位置情報,議員名簿,統計情報など 185種類に達する。 \section{福井県内のオープンデータ二次利用} \label{2.1.1} \section{福島県} \label{3.1} 牧田、藤原(2017)\cite{論文:データシティ鯖江}の論文では、福井県の取り組みと,福井県内の自治体で、オープデータの先駆けとなった福井県鯖江市の先進事例を紹介している。 福井県では,2013年12月26日に,「福井県オープンデータライブラリ」を県Webサイト上に開設し, オープンデータの取り組みを開始した。公開したデータセット数は約170種類,これらのデータを活用したアプリケーション(以下,アプリ)は 約100アプリに達している。 % 当初は、県内全域を網羅するサービスやアプリの開発・提供ができない市や町ごとのデータ形式の統一 そこで,県内全市町の情報担当主管課長をメンバー とする「公共データ民間利活用推進部会」を設立し,初期段階において,公共施設情報の 公開を優先的に進めた結果,県内全市町における内容・形式を統一したデータを全国で初めて公開することができた。なお,2014年度中には県内全市町が オープンデータを公開している。 鯖江 現在の公開データは,公園のトイレ,避難所,AED, 市域地図,文化財,消火栓,コミュニティバス(以下, つつじバス)の位置情報,議員名簿,統計情報など 185種類に達する。 \section{福島県内のオープンデータ二次利用} \label{3.1.1} % ------------------------三章------------------------ % \chapter{ごみ分別検索システムの提案}\label{3} 本章では,~章~章~章(目的、先行事例)を踏まえ、システムの提案を行う。 PDFなどで情報公開されているデータの中には、オープンデータ化することで有用なサービス創出につながるデータがある。 % そういうデータがまだまだあるから片っ端からオープンデータ化しようというのが言いたいこと? % どのくらいプログラミング勉強してどのくらいのコード量でこのサービスを作れるものなのか。 % 実際市民とか企業とかならもっとすごいものが作れるかも % でもそんな企業酒田にある? % 大学の講義で使用してサービス創出にはつながる可能性。実際作った。防火水槽マップは。 % 他はどんなデータがあってどんなサービスが作れそう? % 誰が作ってどう市民に提供するの?サイトは誰が作るの?使うことでどんないいことがあるの? % オープンデータはどんなことに使用できるのか。アプリだけ?分析の分野は? % サービス提供している自治体のアプリはどれくらい使用されてるの? % 自治体のメリットは? % 業務効率化にもつながるの? その一例として酒田地区広域行政組合 \footnote{酒田地区広域行政組合は、平成20年4月1日に、消防業務を行ってきた酒田地区消防組合と、ごみ処理業務を行ってきた酒田地区クリーン組合が統合し発足した組織。} が作成し、公開されている「ごみ分別表」のPDFデータが挙げられる。ごみ分別表は、ごみの品名ごとに「可燃ごみ」、「資源物」などの区分と、備考欄には処分方法が記載されており、 700個以上の品名が掲載されている。品名は五十音順で並べられているものの、PDFデータのままでは知りたい情報にアクセスするまで時間と手間がかかる。 % でも、他にもあるシステムだし、ごみ分別システム作ったからって何がすごいの?⇨ データがすごい。データがあればプログラムが微妙でも便利なサービスが提供できる。分かってた。 % 作る前からわかってることだよね % 元々充実してたデータがあって作ったなら基礎プロとかとおなじレベル % しかもセキュリティ無視でしょ。 % なんの意味があるのよ % 素人が変換にどのくらい時間がかかるのかわかるの? % そこからデータ保存のあるべき姿を述べる。意味がわからない。 % 何があたらしいの? % システムは新しくない。他市でも導入されているし、自治体向けに自由に使用が許可されてるごみ検索システムもある。 % 結局なんの研究?オープンデータの二次利用促進で他の事例紹介してるだけ。どうしよ。どうしよ。ごみシステム ごみ分別表のように便利なサービス創出につながるデータはオープンデータ化 そこで、ごみ分別表PDFをごみの品名を検索することで、ごみ区分、処分方法が出力される「ごみ分別検索システム」の構築を試みる。 酒田市が公開しているデータに「ごみ分別表」という、ごみの品目ごとに処分方法を一覧で見ることができるPDFデータが 本研究では、このデータを元に有用なサービスの構築を試みる。最終的にはごみ名を入力することで、処分方法がわかる「ごみ分別検索システム」を構築し、PDFから機械判読可能な形式に修正する手間、 サービスの創出にかかる手間をまとめる。 まず、PDFファイルで公開されているデータを機械判読可能なCSVファイルに変換し、手順と問題点を考察する。(手順じゃん) \section{本研究での提案}\label{3.1} 本研究では、酒田市がPDF形式で公開している「ごみ分別表」を用いて、ユーザがごみの品目名を検索することで処分方法が表示される「ごみ分別検索システム」を構築する。 システム構築にあたり、 PDF形式のデータは視覚で伝える情報公開形式としては問題ないが、5つ星スキームにおいては最低レベルの機械判読に適してしないデータとして位置付けられている。 自治体が市民への情報提供として公開しているPDFデータの中には、オープンデータとしてニーズが高いデータが含まれている場合がある。そのようなデータは機械判読 に適した形で公開することが望ましい。そこで本システムでは、\ref{表:ごみ分別表} \begin{table}[htb] \centering \caption{ごみ分別表\cite{ごみ分別表}} \includegraphics[width=15cm]{./img/2019.12gomi.png} \label{表:ごみ分別表} \end{table} \section{課題に対する改善案}\label{3.2} \section{変換作業で行った作業}\label{3.3} ごみ分別表のデータをコピー エクセルに貼り付け 索引など機械処理に不要なデータを削除 PDFデータでセルの結合で2行 \section{課題に対する改善案}\label{3.4} % \ref{sec:similar}節で挙げた類似サービスの課題点から本サービスにおける改善案を定める。また具体的なサービス % の提案,スタンプラリーの作成手順と本サービスを使って作成されるスタンプラリーの % 構成について説明する。 % \section{課題に対する改善案}\label{sec:service} % \ref{sec:similar}節で述べた類似サービスの課題点を元に本サービスで必要となる改善案を以下のように定めた。 % %------------------------------- %具体的に数字など特徴じゃなく機能など書く % \begin{itemize} % \item 容易な操作で実行可能にする % スタンプラリー作成者が必ずしも情報通信技術に精通しているとは言えないため,容易に情報の入力が % 行えるようにする。 % \item 3Dキャラクタのテンプレート機能 % 3Dキャラクタの作成は難易度が高いため,3Dキャラクタのテンプレートをいくつか用意し,技術者以外の利用も可能にする。 % スタンプラリーでは,テーマに応じたキャラクタや設置場所を象ったデザインが利用されることが多いため, % 管理者自身がデザインし作成した3Dキャラクタを利用することも可能にする。 % \item 観光スポットの位置情報を設定した位置呼応マップの作成機能 % 観光スポットが存在する位置情報を観光者が直感的に分かるようにするために必要。 % \item 屋外と屋内のどちらでも利用可能 % 様々な観光スポットに対応できるように,屋外と屋内のどちらにも対応させる。 % \item 作成したスタンプラリーの公開機能 % 作成したスタンプラリーの公開は,サーバーサイドの準備などが専門的な知識が必要なため,容易に公開出来る必要がある。 % \end{itemize} \section{ごみ分別検索システム} % 本研究で構築するシステムは,ユーザがプログラムのコードを書かずにWebARスタン % プラリーを作成できるものとする。作成したWebARスタンプラリーのURLが発行さ % れ,SNSで手軽に公開することが可能である。また,スタンプラリー名や紹介文の設定, % 3Dキャラクタや写真のアップロード機能を持たせることで,オリジナルの % スタンプラリーの作成ができ,他のスタンプラリーとの差別化を行うことができる % (図\ref{fig:system_overview})。これらの操作の中で,HTML・CSS・ % JavaScriptなどのコードを書く必要はなく,Web上での作業のみで完結するものとする。 % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/System_Diagram.pdf} % \caption{本システムの概要図} % \label{fig:system_overview} % \end{figure} % \section{作成されるスタンプラリー} % 本システムで作成されるスタンプラリーは,\ref{sec:rally_page}節を参考にし,ホーム画面・マップ・ARパート・スタンプ獲得一覧の計4ページで構成されるスタンプラリーを作成できるものとする。 % \begin{itemize} % \item ホーム画面 % スタンプラリーのタイトルやスポット情報に加え,使い方と注意事項について表示する。 % \item マップ % 各スポットの位置情報とユーザの位置情報を表示する。また,ユーザをリアルタイムに % 追跡する。 % \item ARパート % ARパートでは,ARの表示とスタンプの獲得が行える。 % \item スタンプ獲得一覧 % スタンプの獲得状況を確認できる。 % \end{itemize} % マップからユーザの現在地とスポットの位置を確認し, あらかじめスポット % に近づくと自動的にARパートに移動し,カメラを起動する。その後 ,スタンプ獲得ボタンを押すことで % でスタンプの獲得を行えるものとする(図\ref{fig:about_stamp_rally})。 % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/stamp_rally_flow.pdf} % \caption{WebARスタンプラリーの概要} % \label{fig:about_stamp_rally} % \end{figure} % \chapter{システム設計} \label{sec:sekkei} % 本章では\ref{sec:three_chapters}章をもとに,システムの設計を行う。\ref{sec:service}節で % 定めた要件を軸に,本システムに必要な機能設計と本システムを利用することで % 作成されるWebARスタンプラリーの機能を以下に示す。 % 本サービスで作成するWebARスタンプラリーは図\ref{fig:system_flow}の流れで作成されるものであり, % 作成されるスタンプラリーの流れは図\ref{fig:stamp_rally_flow}の通りである。 % また,設計した機能を実現するために使用する技術やライブラリを以下に示す。 % \section{本システムの全体構成} % 本システムのフロントエンドアーキテクチャはSPA(シングルページアプリケーション) % \footnote{SPAとは,単一のWebページのみから構成することで, % デスクトップアプリケーションのようなユーザ体験を提供するWebアプリケーション % またはWebサイトである。 % % \cite{spa} % } % で作成する。 % ARスタンプラリーの作成は,ARの位置調整や情報の更新など編集とテストを繰り返す必要があるため,頻繁に編集ページを行き来すると想定される。 % そのため,画面遷移のたびにサーバから追加的にコンテンツを読み込む必要あるMPA(マルチーページアプリケーション) % \footnote{MPAとは,複数のページから構成されるWebページであり, % コンテンツが変わる度にページのリロードが必要である。 % % \cite{mpa} % } % よりも, % 前のページの差分のみの更新と一度ページを読み込んでしまえば % ネットワークの通信速度に左右されない仕組みにより,ページ遷移にかかる時間が少ないSPAを採用する。 % \section{開発環境} % 本システムの作成に使用した技術とバージョンを以下に示す。 % \begin{itemize} % \item HTML % Vue.jsは,Webアプリケーションにおけるユーザーインターフェイスを構築するための % オープンソースのJavaScriptフレームワークである。本サービスでは, % 主にSPAの構築とUI画面の構築のために使用する。 % \item Node.js - 18.9.0 % Node.jaは,Webページ作成などの際に使われるJavaScriptを % サーバー側で動作させるプラットフォームである\cite{node.js}。 % \item Express - 4.18.1 % Expressは,ネットワークアプリケーションを構築するための JavaScript 環境である Node.js の Web % アプリケーションフレームワークである\cite{Express}。 % \item sqlite3 - 3.39.5 % sqliteは,サーバーとしてではなくアプリケーションに組み込むことができる % データベースである\cite{sqlite3}。本システムのデータベースとして利用する。 % \end{itemize} % \section{スタンプラリーの全体設計と詳細情報の管理機能} % スタンプラリーに関する情報は全てデータベースに保存する。 % スポットに関しては,1つのスタンプラリーに対して複数存在すると考えられるため,テーブルを分けて保存する(図\ref{fig:db})。 % また,本システムはログイン機能をもたせることで第三者がスタンプラリーに勝手に変更を加えられないようにする。 % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/db_table.pdf} % \caption{本システムのデータベース} % \label{fig:db} % \end{figure} % \section{屋内と屋外へ対応} % 類似サービスでは,ARの表示にマーカーを必要とするためマーカーを印刷して指定の場所に置いておかなくてはならない。 % しかしマーカーの設置は場所が限定される上に,天候によって設置出来ないことも考えられる。 % そのため,ARの表示方法はマーカーに加え,位置情報を用いて行い,マーカーの設置が出来ないような屋外でも使えるようにする。 % \section{3Dキャラクタのテンプレートの用意} % ARに用いる3Dキャラクタの作成は難易度が高いため,3Dキャラクタのテンプレートを3つ用意し,技術者以外の利用も可能にする。 % 本来のスタンプラリーでは,テーマに応じたキャラクタや設置場所を象ったデザインが利用されることが多いため, % スタンプラリー作成者自身がデザイン,作成した3Dキャラクタを投稿し利用することも可能にする。 % % \subsection{データベース設計} % % データベースにはRDBを利用する。あらかじめ格納すべきデータを分析し,正規化を行い % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=10cm]{./img/administrator-flow.pdf} % \caption{WebARスタンプラリーのシステムの流れ} % \label{fig:system_flow} % \end{figure} % \section{WebARスタンプラリーの全体設計} % 本システムで作成されるWebARスタンプラリーのUIは,スマートフォンを使う % ことを想定したデザインにする。あらかじめ,デザインのテンプレートがあり % 各設定を行うと,データベースから保存した情報を取得しテンプレートに当ては % めていくことで作成されるものとする。 % \section{WebARスタンプラリーで使用するJavaScriptライブラリ} % 本システムで作成されるスタンプラリーのマップ機能とARパートは以下のJavaScriptライブラリを用いて実現する。 % \begin{itemize} % \item Leaflet % JavaScript のライブラリの一種であり,Web 上にタイルベースの地図データを表示すること % ができる。 % \item A-Frame % ARパートの作成には JavaScript の A-Frame ライブラリと AR.jsライブラリを使用し作成した。A-Frame は VR % \footnote{VR(バーチャルリアリティ)とは現実と変わらない体験を人工的に実現させることを目指す技術のこと\cite{VR}。} % を構築するためのOSS % \footnote{OSSとは,ソースコードの改変や再配布が自由に認められている無償のソフトウェアである\cite{OSS}。}の Web フレームワークの一つであり,CSS のように HTML に読み込ませることで使用できる。 % A-Frameを3Dモデルを表示するために使用する。 % \item AR.js % AR.jsはWebAR開発のための代表的なOSSの一つであり,A-Frameと同様にHTMLに組み込むことで簡単に実装することができる。 % AR.jsをその3Dモデルを現実空間と結びつけるために使用する。 % \end{itemize} % \section{使用するAR技術}\label{sec:AR} % AR.jsで利用できるAR技術は複数あり,本システムでは以下の2つを利用する。 % \begin{itemize} % \item マーカ型(画像認識型,ビジョンベース) % 画像や写真などをマーカとして登録し,マーカを認識するとARコンテンツ % 情報(動画・3D・マップ)を表示する。 % \end{itemize} % \begin{itembox}[l]{marker-ar.ejsマーカ型ARの記述例} % \begin{verbatim} % <a-marker preset="hiro"> <!--マーカーの指定--> % <a-entity % gltf-model="#3DオブジェクトのID" % scale = "1 1 1" <!--大きさ--> % potion="0 3 0" <!--位置--> % gltf-model="3DオブジェクトのID"> % </a-entity> % </a-marker>\end{verbatim} % \end{itembox} % \begin{itemize} % \item GPS型(位置認識型,ロケーションベース) % スマートフォンなどの端末の現在位置をGPSで取得し,付近に設定されたARコ % ンテンツを表示する。 % \end{itemize} % \begin{itembox}[l]{location-ar.ejsGPS型ARの記述例} % \begin{verbatim} % <a-entity % gps-entity-place="latitude:緯度; longitude:経度;" % look-at="[gps-camera]" % scale = "1 1 1" <!--大きさ--> % potion="0 3 0" <!--位置--> % gltf-model="#3DオブジェクトのID"> % </a-entity>\end{verbatim} % \end{itembox} % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=10cm]{./img/user-flow.pdf} % \caption{スタンプラリーの流れ} % \label{fig:stamp_rally_flow} % \end{figure} % \newpage \chapter{ごみ分別検索システム構築} \begin{enumerate} \item HTML5 \item Ruby \item cgi \item Kakashi \item SQLite3 \end{enumerate} \\ \begin{itembox}[l]{HTML検索フォーム記述} \verb|<form class = "form1"| \\ \verb| method="POST" action="gomi.rb">| \\ \verb|<input class ="sbox" class ="s"| \\ \verb|name = "gomi" type="text"|\\ \verb|placeholder="検索する品目名を入力"|\\ \verb|maxlength="40"/>|\\ \verb|<input class ="sbtn" type="submit"| \\ \verb| value="検索" /> |\\ \verb|<input class ="rt" type="reset"| \\ \verb|value="クリア"/> | \\ \end{itembox} \begin{itembox}[l]{の記述例} \verb| db = SQLite3::| \\ \verb| Database.new("tmpdb/gomi.sq3")| \\ \textbar trash\textbar = c["gomi"] \\ \verb|db.results_as_hash = true| \\ \verb|result = db.execute("SELECT * FROM gomi where| \\ name\textbar\textbar kana\textbar\textbar kata\textbar\textbar\\ roma LIKE '\%\#{trash}\%';")\\ \end{itembox} \begin{itembox}[l]{KAKASIの記述} \verb|values << Kakasi.kakasi('-JH -KH',|\\ \verb|row["品名"])# 酒田市 → さかたし| \\ \verb|values << Kakasi.kakasi('-JK -HK',|\\ \verb|row["品名"])# さかたし → サカタシ| \\ \verb|values << Kakasi.kakasi('-Ja -Ha -Ka',|\\ \verb|row["品名"])# さかたし → sakatashi| \\ \verb|db.execute("INSERT INTO gomi | \\ \verb|VALUES(?,?,?,?,?,?)",*values)| \\ \end{itembox} \begin{itembox}[l]{SQLite3の記述} \verb|db.execute_batch(<<~EOF)| \\ \verb|DROP TABLE IF EXISTS gomi;| \\ \verb|CREATE TABLE IF NOT EXISTS | \\ \verb|gomi(name text,type text,remark text,| \\ \verb|kana text,kata text,roma text);| \\ \verb|BEGIN;| \\ \verb|EOF| \\ \verb| db.execute("END;")| \\ \end{itembox} % \ref{sec:sekkei}章を元にシステム開発を行う。ARの実現や位置呼応マップの作成にはJavaScript を % 用いる。本システムは,設定したい情報を入力や選択をした後に保存ボタンをクリックすることでデータベース % に情報が送信され保存されるものである。 % \section{スタンプラリーの基本設定} % 図\ref{fig:UI}はタイトルと紹介文,作成されるスタンプラリーのメインビジュアルとなる画像 % を設定し,保存するページである。 % 入力フォームではユーザ自身がテキストの入力を行う。画像ファイルの投稿フォー % ムには HTML から accept 属性で jpg, jpeg, png, svg形式を指定することで,投稿できる % 画像の種類を限定している。 % 設定した内容は図\ref{fig:home}のように反映される。 % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/nocode-AR-edit.pdf} % \caption{基本設定ページ} % \label{fig:UI} % \end{figure} % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=8cm]{./img/home.pdf} % \caption{ホーム画面} % \label{fig:home} % \end{figure} % \section{各スポットの設定}\label{sec:setting_spot} % 図\ref{fig:spot_image1},図\ref{fig:spot_image2}は,スポットの名前・ % 場所を示す緯度と経度・スポットの画像を設定ることができるページである。 % スポットの名前は入力フォームではユーザ自身がテキストの入力を行う。 % 画像ファイルは,投稿フォームに画像ファイルをドラックアンドドロップするか % ファイル選択から投稿することが可能である。 % 場所の設定は,JavaScript ライブラリの Leaflet.jsを使用し, % マップの表示とマップ上で設定したい場所をクリックした時にその緯度と経度の取得 % が可能である。各設定をした後保存ボタンをクリックすることでデータベースに反映される。 % \begin{itembox}[l]{spot.vueマップの表示とクリックした時に位置情報の取得} % \begin{verbatim} % onMounted(() => { % let map = L.map('map').fitWorld() % L.tileLayer('https://{s}.tile.openstreetmap.org/{z}/{x}/{y}.png', { % attribution: '© <a href="http://osm.org/copyright">OpenStreetMap</a> % contributors', % maxZoom: 18, % tileSize: 512, % zoomOffset: -1, % }).addTo(map) % map.setView([38.575, 136.984], 5) //マップの中心位置 % console.log(state.spot.lng) % let marker = L.marker({ % lat: state.spot.lat, % lng: state.spot.lng, % }).addTo(map) % map.on('click', function (e) { % if (marker) map.removeLayer(marker) //マーカー削除 % marker = L.marker(e.latlng).addTo(map) //マーカー追加. % state.spot.lat = e.latlng.lat % state.spot.lng = e.latlng.lng % }) % }) % \end{verbatim} % \end{itembox} % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/nocode-AR-spot-img-upload.pdf} % \caption{スポット名と画像の設定} % \label{fig:spot_image1} % \end{figure} % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/nocode-AR-latlng.pdf} % \caption{スポットの位置情報の設定} % \label{fig:spot_image2} % \end{figure} % \subsection{位置呼応マップ} % 利用者が,実際に現地に行きスポットとの距離に応じて画面を展開するのが位 % 置呼応マップである。これには,HTMLのGeoLocationAPIと % Leaflet.js を利用し,現在地点に連動して地図を表示さ % せる機能を実装した。 % GPS センサを装備しているモバイルデバイスでマップパートの Web ページ % にアクセスすることでデバイスの位置情報が送信され,その都度地図上に利用 % 者の現在位置が反映される。また,取得した位置情報とスポットの距離を算出し % あらかじめ定めた閾値以下になった場合に自動的に画面が遷移し,ARパートに移動する。 % その他に,スポットの位置を確認できるようにスポットの検索機能を実装した。 % スポットの名前を入力または選択しマップ上部にある検索ボタンを押すと % マップの中心位置がそのスポットに設定される(図\ref{fig:map})。 % \begin{itembox}[l]{map.ejs位置情報の取得} % \begin{verbatim} % // 位置情報取得できなかったときの処理 % function onLocationError(e) { % alert(e.message); % } % // 位置情報を持ってくる関数 % function watchFound(e) { % onLocationFound({ % latlng: L.latLng([e.coords.latitude, e.coords.longitude]), % accuracy: e.coords.accuracy}); % }\end{verbatim} % \end{itembox} % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=7cm]{./img/map.pdf} % \caption{マップ画面} % \label{fig:map} % \end{figure} % \newpage % \section{ARパートの設定} % 図\ref{fig:ar-tpl}は,3種類のARキャラクタを表示しそれらから選択する。 % またはユーザが所持しているARキャラクタの投稿・保存できるページである。 % ARキャラクタにはスタンプ獲得時のアニメーションを付与してある。 % 3種類のキャラクタの画像をスライドで表示し,画像の下にある選択ボタンをクリック % することで選択が可能である。ARキャラクタは1種類のみ選択可能であるため % 選択ボタンはHTMLのradio属性にすることで複数選択できないようにしている。 % オリジナルのARキャラクタを使用する場合は,ファイルの投稿フォー % ムにドラックアンドドロップするかファイル選択から使用したいARキャラクタを投稿 % することで使用できる。 % 投稿フォームは HTML の accept 属性で gltf, glb % \footnote{glTF(GL Transmission Format)とは,3Dモデルのファイル形式のひとつで, % 主にWebブラウザ上で動作するコンテンツを作る際に用いられるフォーマットである。 % また,glTFをバイナリ形式に変換したものがglbである。} % 形式を指定することで,投稿できる % ファイルの種類を限定している。 % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/nocode-AR-tpl.pdf} % \caption{ARキャラクタのテンプレート機能} % \label{fig:ar-tpl} % \end{figure} % % \subsection{} % \newpage % \section{公開機能} % 図\ref{fig:public_setting}は作成したスタンプラリーをすぐに公開するためのページである。 % URLはテスト用URLと公開用URLがあり,テスト用URLは常にレンダリングされており作成した % スタンプラリーの状態を確認することができる。公開用URLは, % 公開ボタンをクリックすることでデータベースに情報が送信され,条件分岐を % 用いてサーバーサイドでレンダリングされるようになる。 % URLはスタンプラリーの作成時に作成されており,2つのURLの区別するために % テスト用URLには作成されたURLに「/prebiew」という文字列を付けている。 % また,URLは重複しないように生成する。 % \begin{itembox}[l]{urlの生成} % \begin{verbatim} % const createUuid = () => { % return 'xxxxxxxx-xxxx-4xxx-yxxx-xxxxxxxxxxxx'.replace(/[xy]/g, function (a) { % let r = (new Date().getTime() + Math.random() * 16) % 16 | 0, % v = a == 'x' ? r : (r & 0x3) | 0x8 % return v.toString(16) % }) % } % \end{verbatim} % \end{itembox} % \begin{figure}[htb] % \centering % \includegraphics[width=15cm]{./img/public_setting.pdf} % \caption{公開機能} % \label{fig:public_setting} % \end{figure} % \chapter{実験} % 本章では作成したシステムを動作させ実験を行い, % WebARスタンプラリーを問題なく作成できるか,どのような問題点があるかを調査する。 % 実験の概要や実験手順は以下に示す。また,実験により判明した実験結果とその考察を述べる。 % \section{実験概要} % 実験では,本学の学生11名の被験者が本システムを使用しWebARスタンプラリーの作成が行えるか % 実験し,作成できるまでの時間を計測した。 % また,作成されたスタンプラリーの動作確認を行い問題点を探る。 % 作成するスタンプラリーの条件として設定項目のすべての設定を行う。 % 作成するまでの時間を計測するためスポット数は5つに設定し,実験の条件を揃える。 % WebARスタンプラリーの作成までの実験の手順を以下に示す。 % \begin{enumerate} % \item 対象者にシステムの操作方法を説明する % スタンプラリーの名前・キャッチコピー・画像などの設定方法の説明を行う。 % その後,ARの設定・スポットの設定・公開機能の設定について説明を行う。 % \item タイトルや紹介文を設定する % 設定する項目数に違いがないか,入力漏れがないか確認する。 % \item ARキャラクタを設定する % ARパートの動作確認のためにテンプレートキャラクタを使用した場合と % ARキャラクタをアップロードした場合の2つの設定を行う。 % 11名の被験者にはテンプレートキャラクタを使用し作成させる。 % \item スポットの設定する % スポットの名前とスポットの位置設定が正確に行えるか確認する。 % \item スタンプラリーの公開をする % 公開したスタンプラリーが動作するか確認を行い, % テスト用URLと公開用URLのスタンプラリーの差異がないか確認する。 % \end{enumerate} % 作成したスタンプラリーは以下の4つの項目の確認を行う。 % \begin{enumerate} % \item ホーム画面の動作確認 % テキスト情報・画像が反映されているかを確認する。 % \item マップの動作確認 % スポットの検索機能・GPSの機能に不具合がないか,スポットの場所にずれがないか確認する。 % \item ARパートの動作確認 % スタンプの獲得が正常に行えるか,ARキャラクタの位置・角度・大きさは適切か確認する。 % \item スタンプ獲得機能 % UIに崩れがないか,獲得したスタンプ情報が反映されているかを確認する。 % \end{enumerate} % \section{実験結果} % 被験者11名のうち10名がスタンプラリーを作成することができた。 % スタンプラリーの作成まで行えた10人はテキスト情報・画像・ARキャラクタなど % 設定した項目が問題なく反映されていた。 % スタンプの作成することができなかった1名は,スポットの位置情報の設定で問題が生じた。 % 位置情報は1つのスポットにつき1つ設定できるのだが,不具合により2つの位置情報が送信され, % 作成途中でシステムエラーが発生した。 % スタンプラリーの作成にかかった平均時間は6分5秒となり,分散は6910.1秒であった。 % 実験結果から本システムを使用することでWebARスタンプラリーの作成が行えるか % 仮説検定を行った。帰無仮説は % 「利用者は本システムでWebARスタンプラリーのページを作成できない」 % と設定し,対立仮説を「利用者は本システムでWebARスタンプラリーのページを作成できる」 % とする。有意水準0.01に設定する。 % WebARスタンプラリーの作成ができるかどうかの確立を % \begin{math} % \frac{1}{2} % \end{math}とした場合,p 値は % 0.00537109375となり有意水準 0.01 より小さいため帰無仮説が棄却され,利用者は % 利用者は本システムでWebARスタンプラリーのページを作成できるといえる結果になった。 % 表\ref{table:creation_time}が作成時間の実験結果である。 % \begin{table}[htbp] % \caption{作成時間} % \label{table:creation_time} % \centering % \begin{tabular}{|c|c|} % \hline % & 作成にかかった時間 \\ % \hline % 1人目 & 5分22秒\\ % 2人目 & 6分37秒\\ % 3人目 & 8分45秒\\ % 4人目 & 5分37秒\\ % 5人目 & 5分5秒\\ % 6人目 & 5分45秒\\ % 7人目 & 5分31秒\\ % 8人目 & 7分31秒\\ % 9人目 & 4分40秒\\ % 10人目 & 4分22秒\\ % 11人目 & 8分4秒\\ % \hline % \end{tabular} % \end{table} % \subsection{正常に動作するか} % 各ページごとにチェックする項目を設け正常に動作するか実験を行った。 % \begin{itemize} % \item ホーム画面の動作確認 % タイトル・キャッチコピー・紹介文・画像によるUIにずれが生じないか検証した。 % テキスト情報は,画面内に収まり読めない部分はなかったが, % 画像が縦に長いものや横に長いものを使用してしまうと画像が一部はみ出し見えない部分 % があった。 % \item マップの動作確認 % GPS機能・スポットの検索機能・ARパートへの移動などの機能に不具合がないか検証した。 % ユーザとスポットの位置情報は問題なく反映されており,GPS機能が搭載されている % モバイルデバイスの追跡も正常に動作した。 % ARパートの移動も正常に動いたが,スポット同士の距離が近いと想定とは違うスポットの % ARパートに移動してしまうことがあった。 % \begin{table}[htbp] % \caption{作成時間} % \label{table:map_creation_time} % \centering % \begin{tabular}{|c|c|c|c|} % \hline % スポット数 & GPS機能 & 検索機能 & ARパートへの移動 \\ % \hline % 5箇所 & ◯ & ◯ & ◯ \\ % \hline % 10箇所 & ◯ & ◯ & ◯ \\ % \hline % 15箇所 & ◯ & ◯ & ◯ \\ % \hline % \end{tabular} % \end{table} % \item ARパートの動作確認 % テンプレートキャラクタを使用した場合は,表示や動作に問題はなかった。 % しかしアップロードしたARキャラクタを使用した場合は,大きさ・角度・位置 % が不安定であった。 % \begin{table}[htbp] % \caption{ARパートの動作確認} % \label{table:home_operation_check} % \centering % \begin{tabular}{|c|c|c|c|c|} % \hline % & UIの崩れ & 大きさ & 表示位置 & 表示角度 \\ % \hline % テンプレートキャラクタを使用した場合 & なし & ◯ & ◯ & ◯ \\ % \hline % アップロードしたキャラクタを使用した場合 & なし & △ & △ & △ \\ % \hline % \end{tabular} % \end{table} % \item スタンプ一覧画面の動作確認 % タイトル・キャッチコピー・紹介文・画像によるUIにずれが生じないか,スタンプ % の獲得状況が正しく反映されているか検証した。 % ホーム画面と同様に画像が縦に長いものや横に長いものを使用すると画像が % はみ出し,一部見えないなどの問題があったが % スタンプの獲得状況に関しては設定したスタンプ全ての獲得まで行えた。 % \end{itemize} \section{考察} % % 実験の被験者からの意見として,システムの使い方について確認でページがほしいという意見があった。 % 設定した内容を保存する際,保存ボタンをクリックしても内容が反映されているか % わからないため何度も保存ボタンをクリックする様子がみられた。 % そのため,保存ができているかどうかをポップアップで表示させるか, % テスト用URLのページをプレビューとして常に画面内に表示するなどの対策が必要がある。 % また,作成できるWebARスタンプラリーは機能が不十分なため,同じデザインのものしか作成できず % 地方自治体や観光協会が実際に利用するにあたって,実用的であると判断するのは難しい % といえる。実験ではWebARスタンプラリーの作成まで行ったが作成したスタンプ % ラリーを実際に被験者が使用しサービスとしての実用性がある検討できる段階には至っていない。 % そのため今回の実験でわかった課題点の改善とデザイン性を考慮できる % 機能を追加し開発を進めていく必要がある。 \chapter{結論} 機械判読不可能であるPDFデータを機械判読可能なCSVデータに変換することに10時間ほど掛かったものの、 シンプルなコード構成で実用的なごみ分別検索システムが構築できた。 % 本研究では,プログラムのコードや3Dモデリングの技術がない人がWebARスタンプラリーの作成が行える % ことを目的としており,目的を実現するためにシステムを構築し実験を行なった。 % 結論として,実験から本システムを使用することでWebARスタンプラリーを作成すること % ができ,スタンプラリーとして機能することを確認できた。各ページの作成 % このことから,本研究の目的である地域活性化の一助となるシステムの % 開発ができたといえる。 \chapter{今後の展望} 具体的に何のデータを集めて公開するべきか調査する 行政のメリット、市民のメリットを調査する \chapter *{謝辞} %章を付けずにタイトル表示 \addcontentsline { toc }{ chapter }{謝辞} %章立てせずに目次に追加するおまじない 本研究を進めるにあたり,多くの方々にご支援いただきました。指導教官の広瀬雄二教授 からは多くのご指導ご協力を賜りました。お礼申し上げます。 \begin{thebibliography}{99} \bibitem{ICT5か年} 酒田市."酒田市情報化計画" 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