\documentclass[a4j,11pt]{jbook} \usepackage{graphicx} \usepackage{url} \thispagestyle{empty} \addtolength{\topmargin}{-2cm} \addtolength{\textheight}{3cm} \addtolength{\textwidth}{1cm} \addtolength{\oddsidemargin}{-0.5cm} \addtolength{\evensidemargin}{0.5cm} \usepackage{ulem,color,graphicx,eclbkbox} \usepackage{multicol} \begin{document} \title{タイトル} \author{廣瀬研究室 4年 c1151073 鈴木光明} \date{平成30年12月14日} \maketitle \begin{center} % \fontsize{11pt}{11pt}\selectfont {\bfseries 概要} \end{center} % \abstract{ 近年、GPS内蔵型携帯電話等の位置情報を発信できる情報端末が広く普及して いる。しかし、近年頻繁に起こっている熊本地震や北海道胆振地震をはじめと する災害時にその機能が有効に活用されていないのが現状である。 そこで、個人単位で位置情報を発信できる点に着目し、有事の際をはじめと した位置情報の共有の簡易化を図るアプリケーションを構築する。 (字) \\ \thispagestyle{empty} \tableofcontents \chapter{目的・テーマ設定} 本研究の設定する目的とテーマ設定に至るまでの背景について記述する。 \section{テーマ設定の背景} 近年熊本地震地震や北海道胆振東部地震をはじめとした、地震や大雨による洪水等、 多数の被害者が出るような災害が頻繁に起こっている\cite{kisho}。その中で も高齢者をはじめとする逃げおくれによる被害が問題となっ ている\cite{nige}。他にも、電話や交通等のライフラインが混雑するため避難 後の安否確認が困難になる\cite{life}。避難経路の確保や把握等の日常的な活動も 必要であるが、実際に災害時の状況に陥った際の対応策が必要であると考えた。 そこで、各自が持っている情報端末を利用することで 被災地の人間の逃げ遅れの確認や、家族等少人数でのコミュニティ内での情報 の相互共有をする手段の必要性を感じた。\par また、その他にも野外でのフィールドワークを複数人で行う際や集団のツアー 客の自由行動等、予め時間や集合場所を決めていたとしても一目で把握でき ないのは不便な状況が存在する。宗森らの研究\cite{xEx}によると既存の位置 情報を使ったガイドシステムでは、その場での交換やチャットなど、利用者同 士のコミュニケーションや情報共有は念頭に置かれていない場合が多いとされ ている。また、 位置情報を扱うため、Apple StoreやGoogle Playから配布されているものであっ ても、位置情報を不正に取得している例\cite{alert}があるため信頼性の低い アプリケーションを使うことには不安が残る。\par 更に、``いまどこ?位置検索''等をはじめとした無料のアプリケーションでは共 有できる数に制限があったり全ての機能を利用するには有料であったりといっ たケースが存在する。\par そこで、特別な登録情報を必要としない、 参加者の状態を個人単位で制限なく リアルタイムで相互に把握することができるWebアプリケーションが必要だと考えた。 \section{過去の類似研究の例} \label{senko} 松崎らの研究\cite{smart}では、スマートホームシステムのホームサーバを利用して地震災害時における被災状況の確認や被災者の救助支援に応用するシステムを提案してい る。ホームサーバ同士の通信により在宅情報から生き埋め等の被災者を特定し、 救助要請マップを作成してシミュレーション実験を行い、研究の有効性 を示している。しかし、ここではホームサーバごとに管理しているため、人数に 誤差が出ることや使用する多数の機器に対し電力を供給し続けなければならない ことが問題となっている。\par また、宗森らの研究\cite{oni}では、PDA(携帯情報端末)とGPSと携帯電話を使用 し、位置情報を用いて遠隔地間で行う鬼ごっこをはじめ複数種の電子鬼ごっこの 実験を行ったものである。位置情報を変換することで離れた場所でも問題なく 電子鬼ごっこを行い、実験の結果では位置情報を柔軟に扱ったサービスが受け入 れられている。 \chapter{提案} 現状抱えている問題点を踏まえて、本研究で提案するシステムについて記述する。 \section{現状} 現在、Apple社が提供するクラウドサービス``iCloud''の機能である``友だちを探 す''やGoogleが提供している地図・ローカル検索サービス'Googleマップ'の機能 である``現在地を共有''等の位置情報の共有を目的としたアプリケーションが 存在する。しかし、これらのアプリケーションは利用する度に共有相手の設定 や時間の指定が必要になる。また、個人間の共有を目的にしているため、複数 人のグループ等で共有をする際はグループ内の全員がお互いに個人間の設定を する必要がある。 \section{提案するシステム} そこで、本研究では以下のような機能を導入したシステムを提案する。 \begin{enumerate} \item 個別アカウントによるグループ管理 \item 災害時に利用者の避難状況を把握できる機能 \item 少人数グループで情報共有するためのマップ作成アプリケーション \item 一定範囲の地域内の分布を表示するマップ作成アプリケーション \end{enumerate} \chapter{システムの概観} 本研究で開発するシステムの内容について記述する。 \section{用語解説} システムを提案する上で必要となる用語の解説を記述する。 \subsection{データの正規化} 今回DBMSでデータを管理するため、データを正規化する必要がある。正規化と は、データを効率良く扱うために特定のルールにしたがって整理することであ る。 \subsection{Leaflet} LeafletとはWeb地図を作成する際に使用するオープンソースのJavaScriptライ ブラリである。 \subsection{JSON形式} JSON (JavaScript Object Notation)とは、データを表現するための記法である。 \subsection{CGI} CGI(Common Gateway Interface)とは、 Webサーバとプログラム間のデータの 送受信の規格で、ブラウザからの要求に応じてプログラムを起動し、その 結果をブラウザに返すためのインターフェイスである。 \section{システムの概観} 構築するシステムの概観と内容について記述する。 \section{作業環境} 開発は以下の環境で行う。 \begin{itemize} \item Ruby 2.3.0 \item Leaflet 1.3.4 \item SQlite3 \end{itemize} \section{扱うデータ} \label{data} 今回は正規化を行った以下のテーブルでデータを管理する。 \begin{itemize} \item user(ユーザ名, パスワード) \item users(クッキーID, ユーザ名, 最終ログイン時刻) \item ginfo(グループ名, グループの管理ユーザ名) \item gmember(ユーザ名, 所属するグループ名) \item latlng(グループ名, ユーザ名, 取得した経度, 取得した緯度) \item time(ユーザ名, グループ名, 取得した時刻) \item local(ユーザ名, 設定した地域) \end{itemize} \section{個別アカウントによるグループ管理} 本システムを利用する際、利用者を特定するための個人アカウント周辺 の機能に関して記述する。 \subsection{個人アカウント作成} ユーザ名とパスワードを設定し、利用者個人を判別するためのアカウントを作 成する機能である。ユーザ名をuserテーブルにおけるユニークキーとするため、 ユーザが既存のアカウントと重複していた際にはエラーを表示する(エラー時 のスクショ)。 \subsection{ログイン} 作成したアカウントのユーザ名とパスワードを入力し、システムにログインす るための機能である。ログインと同時にクッキーIDを取得する。認証期限は24 時間に設定している。 \subsection{グループ作成・管理} \label{group} 後述の少人数グループでの利用をするためのグループを作成・管理する機能で ある。以下の3つの機能からなる。 \begin{itemize} \item 新規グループの作成 \item グループへの加入 \item 加入済みグループからの脱退 \end{itemize} \section{位置情報を利用した情報共有} 本システムのメインとなる機能である。利用者が意図的に送信した情報をマッ プ上に表示して共有する機能と、そこで得た情報を元に地域ごとに利用者の分 布を表示する機能の大きく2つに分かれる(概念図挿入)。 \subsection{少人数グループでの利用} \label{shounin} (\ref{group})を用いて作成したグループ単位で利用するシステムである。グルー プメンバーが最後に利用した位置情報、名前、時刻をマップ上のピンで表示す る。一度情報を送信し始めると1秒毎に自動で情報を送信・マップを更新する (スクショ挿入)。 \subsection{設定地域内の分布表示} 利用者が(\ref{shounin})のシステムを利用した際に発信される情報をもとに各 利用者が設定した地域分布マップを作成するシステムである。ここでは利用者 のプライバシーやセキュリティ面への考慮から表示する情報は地域内での分布 のみとする(スクショ挿入)。 \chapter{結論} \chapter{今後の展望} 今後の展望としては以下のようなものが挙げられる。 \begin{enumerate} \item Webスクレイピングを用いて常時気象庁からデータを取得し、災害時に 対応可能にする。 \item \item \item \end{enumerate} \renewcommand{\bibname}{参考文献} \bibliographystyle{jplain} \bibliography{bib} \end{document}