RSA認証ログインのためには、そのための「鍵」を作ります。 鍵には、「秘密鍵」と「公開鍵」がありそれぞれセットにならないと 鍵が開きません。これは南京錠とそれを開ける鍵の関係に似ています。
ログインのためには、手元のコンピュータに「秘密鍵」を置き、 ログインするサーバマシンに「公開鍵」を置きます。これを作り、実際に ログインするまでの流れは以下のようになります。
royにログインし、ssh-keygen
コマンドで鍵を作成します。
roy% ssh-keygen -t rsa1 -b 1280
すると、パスフレーズを聞いて来るので 必ず15文字以上のローマ字の文章を入力します。長さに上限は ないので、自分が覚えていられる文章を入れるようにしましょう。
Enter passphrase (empty for no passphrase): 15文字以上のパスフレーズ Enter same passphrase again: 同じものをもう一度入れる
これにより ~/.ssh/
ディレクトリに秘密鍵と公開鍵ができます。
roy% ls -l ~/.ssh total 2 -rw------- 1 c102345 652 Dec 23 01:59 identity -rw-r--r-- 1 c102345 421 Dec 23 01:59 identity.pub
identity
ファイルが秘密鍵で、
identity.pub
ファイルが公開鍵です。
公開鍵を authorized_keys
ファイルに登録すると
その鍵でログインできるようになります。そのためには以下のようにします。
roy% cat ~/.ssh/identity.pub >> ~/.ssh/authorized_keys
これでサーバ側での準備は完了です。
秘密鍵ファイル、identity
を自宅のPCに転送します。
好きな方法で構いませんが、
のいずれかが簡単でしょう。ただし、後者の場合他人にもれないように 厳重に注意しましょう。
今度は自宅PCでの設定です。
SSH関連のファイルをいれるためのディレクトリ(フォルダ)を作りましょう。
これを C:\home\ssh
とします。
C:\home\ssh
に秘密鍵ファイル
identity
を置きます。
TTSSH を起動します。
接続時の、Host, Service, TCP Port番号 を聞いて来ます。
ここには学外接続申請時に受け取った紙に書いてある情報を 入れます。
Host 「ログインホスト名」にある項目 Service (・)SSHをチェック TCP Port# 「ポート番号」にある項目
PCのインターネット接続に問題がなければサーバへの接続が始まります。 サーバマシンに最初に接続するときには警告画面が出ます。
[ ]Add this machine and its key to the known hosts list
にチェックを入れて Continue を押すと次回からは聞いて来なくなります。
次の認証情報設定画面が現れます。
Use RSA key to login
を選択し、すぐ右の
Private key file
ボタンをクリックして、royで生成して
持ち帰った秘密鍵ファイル identity
を選択します。
全ての入力が済んだら [OK]
をクリックします。
ログイン先サーバ、秘密鍵、パスフレーズを正しく登録すると サーバマシンにログインできます(下図)。
このまま、royで作業しても構いませんが、次回からクリック一回で ログインできるように設定を保存しましょう。ログインしたウィンド ウの Setup メニューから SSH Authentication を開きます。
最初に秘密鍵を登録したのと似たウィンドウが現れるので、同様に 秘密鍵を登録します。
↓
ついでに、接続時に交換する漢字コード等の設定もしておきましょ う。一度やっておけば以後、行なう必要はありません。メニューから、 Setup → Terminal を選びます。
ここで、[ ]Term size=win size
にチェックを入れ、
Kanji(receive, transmit)
を両方ともEUCにします。
ここまで設定した状態の全てを保存します。設定の保存は Setup メニューから Save setup を開きます。
TTSSHの設定状態を保存するファイルは
TTSSHをインストールしたディレクトリ内のTERATERM.INI
というファイルです(今回の例では
C:\Program Files\TTERMPRO\TERATERM.INI
)。
保存ファイルのディレクトリが違っていないことを確認してから 「保存(S)」をクリックすれば次回からその設定が活きた状態でSSH接続できます。
TTSSHをインストールしたディレクトリ内のttssh.exe
を
ショートカットにしておくと次回からのログインが手軽にできます。
ttssh.exe
アイコンをマウスの右ボタン
でドラッグしてデスクトップ上にドロップし、
「ショートカットの作成(S)」を選びます。
作成されたショートカットを右クリック し
プロパティ(R)
を選び、「リンク先」にログインホスト名を追加します。
旧: "C:\Program Files\TTERMPRO\ttssh.exe" ↓ 新: "C:\Program Files\TTERMPRO\ttssh.exe" roy.koeki-u.ac.jp
これで、[OK]を押すと、次回からデスクトップ上のアイコンをクリックする だけでサーバにログインできます。ショートカット名も roy などに変えておく と良いでしょう。