DSA認証ログインのためには、そのための「鍵」を作ります。 鍵には、「秘密鍵」と「公開鍵」がありそれぞれセットにならないと 鍵が開きません。これは南京錠とそれを開ける鍵の関係に似ています。
ログインのためには、手元のコンピュータに「秘密鍵」を置き、 ログインするサーバマシンに「公開鍵」を置きます。これを作り、実際に ログインするまでの流れは以下のようになります。
royにログインし、ssh-keygen
コマンドで鍵を作成します。
roy% ssh-keygen -t dsa
すると、パスフレーズを聞いて来るので 必ず15文字以上のローマ字の文章を入力します。長さに上限は ないので、自分が覚えていられる文章を入れるようにしましょう。
Enter passphrase (empty for no passphrase): 15文字以上のパスフレーズ Enter same passphrase again: 同じものをもう一度入れる
これにより ~/.ssh/
ディレクトリに秘密鍵と公開鍵ができます。
roy% ls -l ~/.ssh total 2 -rw------- 1 c102345 736 Dec 23 01:59 id_dsa -rw-r--r-- 1 c102345 616 Dec 23 01:59 id_dsa.pub
id_dsa
ファイルが秘密鍵で、
id_dsa.pub
ファイルが公開鍵です。
公開鍵を authorized_keys
ファイルに登録すると
その鍵でログインできるようになります。そのためには以下のようにします。
roy% cat ~/.ssh/id_dsa.pub >> ~/.ssh/authorized_keys
これでサーバ側での準備は完了です。
秘密鍵ファイル、id_dsa
を自宅のPCに転送します。
好きな方法で構いませんが、
のいずれかが簡単でしょう。ただし、後者の場合他人にもれないように 厳重に注意しましょう。
今度は自宅PCでの設定です。
SSH関連のファイルをいれるためのディレクトリを作りましょう。
% cd % mkdir .ssh (←ピリオド s s h) % chmod 700 .ssh
ここに秘密鍵ファイル id_dsa
をコピーし、他人には
読めないようにします。
% cp コピー元/id_dsa ~/.ssh % chmod og-r .ssh/id_dsa
上記の例のコピー元には、フロッピーなど 秘密鍵を移動して持って来たディレクトリを指定します。 以上で全ての準備は完了です。
サーバマシンにログインしましょう。コンピュータがインターネットに繋がっ ていることを確認し、
% ssh -p ポート番号 ユーザ名@roy.koeki-u.ac.jp
とします。上記の例のポート番号 には学外接続申請時に受け取っ
た紙に書いてある「ポート番号」を、ユーザ名 には大学で
利用しているときのユーザ名(c10X***
)を指定します。
上記の通り、
% ssh -p ポート番号 ユーザ名@roy.koeki-u.ac.jp
とすれば、いつでもサーバマシンにログインできますが、
~/.ssh/config
ファイルを作成し、以下のような内容を書き加え
ておくと ssh roy
だけでログインできるようになります。
~/.ssh/config
Host roy HostName roy.e.koeki-u.ac.jp Port ポート番号 User ユーザ名 Compression yes CompressionLevel 6
最後の2行は必須ではありませんが、書いておくと圧縮通信が行なわれるので、 速度が向上する場合があります。