画像を沢山貼ったり、レイアウトにこだわったりなど、誰でも自分の思い通 りのWebページを作りたいはずだ。それが悪いことではないが、時にそのデザイ ンが読んでいる人に良く思われないことがあるので注意したい。
画像はファイルサイズが大きいものがあるのでみずからの嗜好として「最初 は画像を表示しないモードにしている人がいる。さらには、もともと画像の表示 できないブラウザや携帯電話からアクセスしてくる人もいる。「画像字体をみせ たいWebページ」でない限り、そうした画像表示なしの画面でも意味が伝わるよ うに留意してページを作成することが大事である。このためにはimg要素のalt属 性による画像の説明文を欠かしてはならない。また、 不要なアクセスを防ぐた めに画像のとなりにファイルサイズを書くという方法もある。
alt属性は画像が表示されない環境の場合、代替として利用されることがある。 よって、意味のある内容を書くように心掛けよう。テキストブラウザで見た場合 にalt属性の意味がないと感じたら<alt="">と空文字列にしておくべきで ある。
見ているブラウザのウィンドウサイズを変えるようなWebページが作れる。し かし、見ている人にとってブラウザのサイズも重要な作業環境である。たとえば 皆さんが自分のHTMLファイルを作るときに、参考とするWebページを邪魔になら ないサイズに変更した上で画面の脇に表示したように、人やそのときの作業によっ てブラウザのサイズは大切な意味を持つ。これを勝手に変える(又は固定)ような ことは相手に不快感を与えるだけである。また、それは文字の大きさにも同じこ とが言える。
body要素には背景音を出すこともできる。しかし、これを静かな図書館で開 いてしまった人はどう思うだろう。最低でも、音を出すか出さないかを読者が選 べるようにするのが思いやりである。
Webページは健常者だけでなく、視覚障害者、聴覚障害者もアクセスしている。 とくに、電子メイルとWebの発達は障害者にとってコミュニケーションの幅を拡 げる結果をもたらしていることを知っておく必要がある。上記項目「画像を表示 しなくても読める…」は、とくに音声読み上げソフトを使ってWebページを読ん でいる人にとって大きな意味を持つ。美しい画像やロゴマーク画像を使う場合は、 alt属性にそれを補う文章を入れておくことは非常に有効である。また、視覚障 害者などのことも考えて、色やレイアウトにも配慮をしたいところである。
→ 実験