yuuji@83: Meadow(Mule for Windows) への 野鳥のインストール yuuji@83: ************************************************************* yuuji@83: yuuji@83: 野鳥のインストールは、以下の3ステップで完了します。 yuuji@83: yuuji@83: (1) 初期設定ファイル(~/.emacs)の設定 yuuji@83: (2) Emacs Lispファイル(*.el)のコピー yuuji@83: (3) 取扱説明書(help/info)の設定 yuuji@83: yuuji@83: 順に説明します。 yuuji@83: yuuji@83: yuuji@83: (1) 初期設定ファイル(~/.emacs)の設定 yuuji@83: yuuji@83: Emacsは、ユーザそれぞれの初期設定をホームディレクトリ(~/)の中にある yuuji@83: .emacsというファイル(あるいは.emacs.elというファイル)から読み込みます。 yuuji@83: yuuji@83: ここでは、拡張子が.texであるファイルを読み込むと、自動的に野鳥が読み込 yuuji@83: まれるように設定します。 yuuji@83: yuuji@83: まず ~/.emacsに下の2項目を加えます。 yuuji@83: yuuji@83: (setq auto-mode-alist yuuji@83: (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist)) yuuji@83: (autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t) yuuji@83: yuuji@83: 次に野鳥の emacs-lisp ファイル群を置くディレクトリを load-path に加えます。 yuuji@83: たとえば、`~/src/emacs/yatex'に置くのであれば、 yuuji@83: yuuji@83: (setq load-path (cons "~/src/emacs/yatex" load-path)) yuuji@83: yuuji@83: などとします。もし、pLaTeX2e, dviout などのコマンドをインストールした場 yuuji@83: 所にPATHを通していないときはこれらを明示的に指定します。以下の例は yuuji@83: c:\ptex\bin にLaTeX関係のコマンドをインストールしてある場合の指定です。 yuuji@83: yuuji@83: (setq tex-command "c:/ptex/bin/platex") yuuji@83: (setq dvi2-command "c:/ptex/bin/dviout") yuuji@83: yuuji@83: これで、初期設定ファイルの設定は終了です。 yuuji@83: yuuji@83: yuuji@83: yuuji@83: (2) Emacs Lispファイル(*.el)のコピー yuuji@83: yuuji@83: Emacs Lispで書かれた野鳥本体をインストールするには、(i) makeを使う方法 yuuji@83: と、(ii) 手動でコピーする方法とがあります。 yuuji@83: yuuji@83: yuuji@83: (i) makeを使う方法 yuuji@83: yuuji@83: Windows環境に Unix ライクなコマンドを提供する「Cygwin」を導入したりし yuuji@83: て、makeが使える環境にある方は、次のような方法でインストールできます。 yuuji@83: そうでない方は(ii)に進んでください。 yuuji@83: yuuji@83: まず、Emacsなどのエディタでこのファイルと同じディレクトリにある yuuji@83: makefileというファイルを開き、自分の環境にあわせて編集します。 yuuji@83: yuuji@83: たとえば、 yuuji@83: yuuji@83: PREFIX = /usr/localを、PREFIX = /usrにしたり、 yuuji@83: yuuji@83: ## mule2 yuuji@83: EMACS = mule yuuji@83: EMACSDIR= ${PREFIX}/lib/${EMACS} yuuji@83: ## emacs20 yuuji@83: #EMACS = emacs yuuji@83: #EMACSDIR= ${PREFIX}/share/${EMACS} yuuji@83: ## XEmacs yuuji@83: #EMACS = xemacs yuuji@83: #EMACSDIR= ${PREFIX}/lib/${EMACS} yuuji@83: yuuji@83: を自分の使っているEmacsの種類にあわせたりします。行頭に#をつけるとコメ yuuji@83: ント扱いとなり、その行は無効化されます。その行を有効にするためには、行 yuuji@83: 頭の#を外します。 yuuji@83: yuuji@83: また、次の行の行頭に#をつけてください。 yuuji@83: yuuji@83: GEO = -geometry 80x20+0+0 yuuji@83: yuuji@83: yuuji@83: 以下は書き換えた部分の例です yuuji@83: yuuji@83: PREFIX=/usr/local/meadow yuuji@83: EMACS=meadow yuuji@83: EMACSDIR=${PREFIX}/site-lisp yuuji@83: #GEO = -geometry 80x20+0+0 yuuji@83: yuuji@83: 以上の作業が終わったら、makefileを保存し、bashなどのシェルで、 yuuji@83: yuuji@83: % export DISPLAY=":0.0" yuuji@83: % make install yuuji@83: yuuji@83: とすれば、インストールされます。 yuuji@83: yuuji@83: (3)の取扱説明書のインストールも基本的には終わっていますが、Emacsから読 yuuji@83: めるようにするために、info ディレクトリの dir というファイルにこのディ yuuji@83: レクトリの dir ファイルの中身を追加してください。 yuuji@83: yuuji@83: yuuji@83: yuuji@83: (ii) 手動でコピーする方法 yuuji@83: yuuji@83: Windows環境などでmakeがなかったり、上記(i)のmake installが失敗する場合 yuuji@83: は、手動で必要ファイルをインストール(コピー)することができます。 yuuji@83: yuuji@83: たとえば、Meadow 用の外部Emacs-Lispパッケージをインストールするディレク yuuji@83: トリが /usr/local/meadow/site-lisp/ だったとします。その場合、 yuuji@83: このアーカイブ(yatex.tar.gz)を展開したディレクトリ yuuji@83: (yatex) をそこに移動します。すると、 yuuji@83: /usr/local/meadow/site-lisp/yatex/ というディレクト yuuji@83: リになりますので、これをバージョン番号無しの yuuji@83: /usr/local/meadow/site-lisp/yatex/ yuuji@83: にします。 yuuji@83: yuuji@83: これで野鳥は使えるようになっているはずですが、さらに実行速度をわずかばか yuuji@83: り稼ぐため、Emacs Lispファイルをコンパイル(バイトコンパイル)することもで yuuji@83: きます。ただし、バイトコンパイルする手順が決まっているので手動でやるのは yuuji@83: Emacsについての知識が必要です。さらにバイトコンパイルしても実感できるほ yuuji@83: ど速くはならないのであまりお勧めしません。それでもバイトコンパイルしたい yuuji@83: 場合は、Cygwinなど、makeの使える環境を用意して、それで自動的に処理する方 yuuji@83: が良いと思います。 yuuji@83: yuuji@83: (3) 取扱説明書(help/info)の設定 yuuji@83: yuuji@83: 次に、各種の説明書をインストールします。 yuuji@83: yuuji@83: LaTeXマクロの利用解説書である help/YATEXHLP.jp ファイルを yuuji@83: /usr/local/meadow/site-lisp/ yuuji@83: にコピーします。 yuuji@83: yuuji@83: 野鳥自身のマニュアルである docs/yatexj, docs/yatexe と yuuji@83: yahtml のマニュアルである docs/yahtmlj, docs/yahtmle を yuuji@83: /usr/local/meadow/1.10/info/ yuuji@83: にコピーし、info ディレクトリの dir というファイルに yuuji@83: このディレクトリの dir ファイルの中身を追加します。 yuuji@83: yuuji@83: 以上でインストールは完了です。