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view help/YATEXHLP.jp @ 18:adc2f1472409

Make variables for temporary dictionary buffer-local. Change the default value of YaTeX-nervous to t. Create a temporary dictionary file when `T' is selected at the dictionary selection menu.
author yuuji
date Mon, 16 May 1994 09:30:52 +0000
parents 919153366b35
children 5102afa98191
line source
1 oddsidemargin
2 \setlength{\oddsidemargin}{2cm}
3 右ページの左端から1インチ(2.54cm)の線と本文の距離
5 pagestyle
6 \pagestyle{スタイル}
7 出力ページのヘッダとフッタのスタイルを決める。スタイルには以下のものがある:
8 plain 標準スタイル. フッタにページ番号だけつける.
9 empty ヘッダにもフッタにも何も出力しない.
10 headings ヘッダにセクションに応じた見出しとページ番号をつけ
11 フッタには何も出力しない.
12 myheadings headingsのスタイルで、ヘッダの情報を \markbpth と
13 \markright で指定できる.
15 pagenumbering
16 \pagenumbering{スタイル}
17 ページ番号のスタイルを決める。スタイルには以下のものがある:
18 arabic アラビア数字
19 alph 小文字の英字
20 Alph 大文字の英字
21 roman 小文字のローマ数字
22 Roman 大文字のローマ数字
24 shortstack
25 \shortstack[場所]{重ねて\\表示する\\内容}
26 {}内の内容を\\で区切られた単位毎に積み重ねて表示する。
27 [場所]は、l(左寄せ)、c(センタリング)、r(右寄せ)のいずれか。
29 newlength
30 \newlength{NAME}
31 NAMEという長さコマンドを新たに宣言する。
33 addtolength
34 \addtolength{長さコマンド}{数値}
35 第1引数の長さを第2に引数の数値を足す。
36 代表的なスタイルパラメータについては \setlength の項を参照せよ。
38 setlength
39 \setlength{長さコマンド}{数値}
40 第1引数の長さを第2に引数の数値に設定する。
41 代表的なスタイルパラメータは以下の通り:
42 (スタイルパラメータの変更はプリアンブルで行うこと)
43 \evensidemargin \footheight \footskip \headheight
44 \headsep \marginparsep \marginparwidth \oddsidemargin
45 \textheight \textwidth \topmargin \topskip
46 \parindent \baselineskip \baselinestretch \parskip
47 \columnsep \columnseprule \mathindent
49 settowidth{\NAME}{TEXT}
50 \hbox{TEXT}の出力結果と同じ幅に長さ\NAME をセットする。
52 evensidemargin
53 \setlength{\evensidemargin}{1em}
54 左ページの左端から1インチ(2.54cm)の線と本文の距離
56 footheight
57 \setlength{\footheight}{1ex}
58 フッタの高さ
60 footskip
61 \setlength{\footskip}{20pt}
62 本文の箱の下端とフッタの距離
64 headheight
65 \addtolength{\headheight}{-1cm}
66 ヘッダの高さ
68 headsep
69 \setlength{\headsep}{5mm}
70 ヘッダと本文の間隔
72 marginparsep
73 \addtolength{\marginparsep}{3mm}
74 傍注と本文の間隔
76 marginparwidth
77 \addtolength{\marginparwidth}{-1ex}
78 傍注の幅
80 oddsidemargin
81 \addtolength{\oddsidemargin}{-1mm}
82 右ページの左端から1インチ(2.54cm)の線と本文の距離
84 textheight
85 \addtolength{\textheight}{3em}
86 本文の高さ
88 textwidth
89 \addtolength{\textwidth}{2em}
90 本文の幅
92 topmargin
93 \addtolength{\topmargin}{1mm}
94 ページ上端から1インチの線とヘッダの距離
96 topskip
97 \addtolength{\topskip}{-1mm}
98 本文の箱の上端と一行目のテキストとの間隔
100 parindent
101 \setlength{\parindent}{20pt}
102 \parindent 段落の先頭の字下げ幅.
104 linewidth
105 \addtolength{linewidth}{3em}
106 \linewidth 行の幅.
108 baselineskip
109 \addtolength{baselineskip}{5pt}
110 \baselineskip 行のベースライン間の最低限の高さ.
112 baselinestretch
113 \renewcommand{baselinestretch}{1.5}
114 \baselinestretch \baselineskip に乗ずる係数. (default=1)
115 (* \setlengthなどではなく、\renewcommandで再定義する。)
117 parskip
118 \addtolength{parskip}{1ex}
119 \parskip 段落前の垂直スペース.
121 columnsep
122 \addtolength{columnsep}{1pt}
123 \columnsep 2段組みの時の段間の幅.
125 columnseprule
126 \addtolength{columnseprule}{10pt}
127 \columnseprule 2段組みの時の段間の罫線の幅. (default=0pt)
129 mathindent
130 \addtolength{mathindent}{2em}
131 \mathindent スタイルオプションで fleqn を指定した場合の、
132 左マージンからの数式の字下げ幅.
134 section
135 \section{セクション名}
136 第一引数のセクション名でセクションの区切りを設定。
138 LaTeX
139 \LaTeX
140 \LaTeX のロゴを表示。\LaTeX の定義は以下の通り。
141 \def\LaTeX{{\rm L\kern-.36em\raise.3ex\hbox{\sc a}\kern-.15em
142 T\kern-.1667em\lower.7ex\hbox{E}\kern-.125emX}}
144 protect
145 \protect「fragileなコマンド」
146 RTFM
148 newcommand
149 \newcommand{\コマンド名}[引数の数]{定義}
150 「コマンド名」を「引数の数」個の引数を取る「定義」であるマクロとして定義
151 する。定義中でn番目の引数は #n として参照する。
152 \newcommand{\foo}[1]{\underline{#1}}
153 とすると \foo{bar} は \underline{bar} と展開される。したがってフォント指
154 定子を含む場合newcommandの{}につられて、
155 \newcommand{\foo}[1]{\bf #1}
156 とすると \foo{bar} がテキスト中で \bf bar と展開されてしまうので、
157 \newcommand{\foo}[1]{{\bf #1}}
158 としなければならない。
160 「コマンド名」のマクロが既に定義されている場合はエラーとなる。再定義す
161 る場合は、\renewcommandを使う。
163 renewcommand
164 \renewcommand{\コマンド名}[引数の数]{定義}
165 \newcommandを参照。
167 newenvironment
168 \newenvironment{環境名}[引数の数]{定義1}{定義2}
169 新たな環境を定義する。
170 \begin{環境名}の時の展開内容を「定義1」に\end{環境名}の時の展開内容を
171 「定義2」に記述する。
172 \newcommand{\環境名}{定義1} \def{\end環境名}{定義2}
173 と同値。
175 renewenvironment
176 \renewenvironment{環境名}[引数の数]{定義1}{定義2}
177 \newenvironmentを参照。
179 typeout
180 \typeout{メッセージ}
181 タイプセット中に「メッセージ」を端末に出力する。
183 typein
184 \typein{メッセージ} \typein[\マクロ]{メッセージ}
185 タイプセット中に「メッセージ」をプロンプトに出し、入力した結果を実行する。
186 第二の書式では、「\マクロ」を入力したものに定義する。
188 par
189 \par
190 段落の区切りの役割をする。空行と同じ。
192 everypar
193 \everypar
194 RTFM
196 nopagebreak
197 \nopagebreak[i] (i = 0,1,2,3,4)
198 改頁を強さiで抑制する([i]を省略すると4)。
200 pagebreak
201 \pagebreak[i] (i = 0,1,2,3,4)
202 改頁を強さiで促す([i]を省略すると4)。
204 linebreak
205 \linebreak[i] (i = 0,1,2,3,4)
206 改行を強さiで促す([i]を省略すると4)。
208 nolinebreak
209 \nolinebreak[i] (i = 0,1,2,3,4)
210 改行を強さiで抑制する([i]を省略すると4)。
212 samepage
213 \samepage
214 改頁を禁止する。
215 RTFM
217 obeycr
218 \obeycr
219 <CR> を \\. に定義する。→\restorecr
221 restorecr
222 \restorecr
223 \obeycrで変更した<CR>の定義を元に戻す。
225 \
226 \\ \\[長さ]
227 (任意の場所で)改行する。段落中では、\newline と同じ。
228 オプション引数の[長さ]を指定すると、次の行との間隔を
229 \vspace{長さ}によって確保する。
231 addvspace
232 \addvspace{スキップ}
233 縦方向の間隔に「スキップ」の値を足す。ただし
234 \addvspace{S1} \addvspace{S2} と複数の値を同時に指定しても
235 \addvspace{S1,S2のうち大きいほう} と同値になる。
237 vspace
238 \vspace{間隔} \vspace*{間隔}
239 垂直方向に「間隔」ぶんのスペースを足す。
240 \vspace* はどんな場所でもスペースを足すが、\vspace はページの先頭や
241 末尾でははたらかない。
243 vspace*
244 \vspace{間隔} \vspace*{間隔}
245 垂直方向に「間隔」ぶんのスペースを足す。
246 \vspace* はどんな場所でもスペースを足すが、\vspace はページの先頭や
247 末尾でははたらかない。
249 hspace
250 \hspace{間隔} \hspace*{間隔}
251 水平方向に「間隔」ぶんのスペースを足す。
252 \hspace* はどんな場所でもスペースを足すが、\hspace は行の先頭や末尾では
253 はたらかない。
255 hspace*
256 \hspace{間隔} \hspace*{間隔}
257 水平方向に「間隔」ぶんのスペースを足す。
258 \hspace* はどんな場所でもスペースを足すが、\hspace は行の先頭や末尾では
259 はたらかない。
261 smallskip
262 \smallskip
263 垂直方向に小さな間隔を空ける。
264 \def\smallskip{\vspace\smallskipamount}
266 medskip
267 \medskip
268 垂直方向に中くらいの間隔を空ける。
269 \def\medskip{\vspace\medskipamount}
271 bigskip
272 \bigskip
273 垂直方向に大きな間隔を空ける。
274 \def\bigskip{\vspace\bigskipamount}
276 ,
277 \,
278 狭いスペースを空ける。段落モード、LRモード、数式モードいずれでも利用可。
279 クォートの中にクォートを書くときなどに用いる。
280 例: ``\,`Foo', he said.''
281 数式モードで使えるスペースには以下のものがある:
282 \: 少し広い
283 \! 負で狭い
284 \; 広い
286 :
287 $\:$
288 少し広いスペース。数式モードのみ。
290 !
291 $\!$
292 狭い負のスペース。数式モードのみ。
294 ;
295 $\;$
296 広いスペース。数式モードのみ。
298 @whilenum
299 \@whilenum TEST \do {BODY}
300 この辺あとで
302 nofiles
303 \nofiles
304 プリアンブルで宣言すると、.aux, .idx, .lof, .lot, .toc ファイルの作成が
305 抑制される。
307 includeonly
308 \includeonly{sub1} \includeonly{sub1,sub3}
309 \include{}で読み込むファイルのうち、実際に読み込み処理するものを指定する。
310 (.texは省略可)
311 \includeonlyの引数リストにないファイルはまったく処理されない、または前回
312 以前に処理されている場合そこから全く変更がないものとして扱われる。
314 include
315 \include{FILE}
316 \clearpage \input{FILE} \clearpage
317 と同じはたらきをする。
319 input
320 \input{FILE}
321 FILE.tex がそこにあるかのように処理を続ける。
323 setcounter
324 \setcounter{FOO}{VAL}
325 カウンタFOOの値をVALに設定する。
327 addtocounter
328 \addtocounter{FOO}{VAL}
329 カウンタFOOの値にVALを加える。
331 newcounter
332 \newcounter{COUNTER}[OLDCTR]
333 新しいカウンタCOUNTERを設定する。
334 オプション引数[OLDCTR]を指定すると、既存のカウンタOLDCTRの値が
335 \stepcounter もしくは \addtocounter で変更されるたびにCOUNTERの値もリセッ
336 トされる。
338 value
339 \value{COUNTER}
340 COUNTERの値を返す。\protect を前置してはならない。
342 stepcounter
343 \stepcounter{FOO}
344 カウンタFOOの値をインクリメントする。FOOに従うカウンタがあればそれらをリ
345 セットする。
347 refstepcounter
348 \refstepcounter{FOO}
349 カウンタFOOの値をインクリメントする。FOOに従うカウンタがあればそれらをリ
350 セットする。\stepcounterとの違いは、\refstepcounter{FOO} の直後に
351 \label{hoge} があった場合に、\ref{hoge} の値が \value{FOO} を持つように
352 「\ref値」を設定することである。
354 arabic
355 \arabic{COUNTER}
356 アラビア数字でCOUNTERの値を出力。
358 roman
359 \roman{COUNTER}
360 小文字のローマ数字でCOUNTERの値を出力。
362 Roman
363 \Roman{COUNTER}
364 大文字のローマ数字でCOUNTERの値を出力。
366 alph
367 \alph{COUNTER}
368 小文字の英字でCOUNTERの値を出力。
370 Alph
371 \Alph{COUNTER}
372 大文字の英字でCOUNTERの値を出力。
374 fnsymbol
375 \fnsymbol{COUNTER}
376 脚注シンボル(1 = *, 2 = \dagger, ...) でCOUNTERの値を出力。数式モードのみ。
378 label
379 \label{LABEL}
380 ラベルLABELの値をその時の「\ref値」に設定する。
381 この値は、\ref{LABEL}によって参照される。また\pageref{LABEL}により
382 \label{LABEL}の存在するページ番号が参照される。
383 「\ref値」とは \section などのセクションコマンド、enumerate環境での
384 \item コマンド、theorem環境などによって設定される値である。例えば、
385 enumerate環境中の \item の直後ではそのitemの番号が「\ref値」となり、
386 そこにある \label{LABEL} はitemの番号をLABELにセットする。
388 ref
389 \ref{LABEL}
390 \label{LABEL}で設定したLABELの値を参照する。
391 本文中で設定されたラベルにたいしてはページ番号が、
392 図表中で設定されたラベルは図表番号が、
393 enumerateされたitemで設定されたラベルにたいしては、item番号が返される。
395 pageref
396 pageref{LABEL}
397 \label{LABEL}の存在するページ番号を参照する。
399 (
400 \( 数式 \)
401 文中数式を組む。
402 \begin{math} 数式 \end{math}
403 と同値。\( および \)は fragile.
405 )
406 \( x^2 = 4 \)
407 文中数式を組む。
408 \begin{math} 数式 \end{math}
409 と同値。\( および \)は fragile.
411 [
412 ディスプレイ数式を組む。
413 \[ 数式 \]
414 \begin{displaymath} 数式 \end{displaymath}
415 と同値。\[ および \]は fragile.
417 )
418 \[ 数式 \]
419 ディスプレイ数式を組む。
420 \begin{displaymath} 数式 \end{displaymath}
421 と同値。\[ および \]は fragile.
423 equation
424 \begin{equation} 数式 \end{equation}
425 番号つきの数式をdisplaymath環境で組む。
427 eqnarray
428 \begin{eqnarray} 方程式の並び \end{eqnarray}
429 方程式の並びを3つの桁に整理して出力する。3つの桁は&記号によって、
430 「左辺 & 等不等号 & 右辺」のように区切られる。例えば以下のようにする。
431 \begin{eqnarray}
432 3x + 2y & = & 4 \\
433 x - 4y & = & -5
434 \end{eqnarray}
435 eqnarray* 環境は数式番号を出力しないほかはeqnarray環境と同じである。
437 eqnarray*
438 \begin{eqnarray*} 方程式の並び \end{eqnarray*}
439 数式番号を出力しないほかはeqnarray環境と同じである。
441 frac
442 \frac{分子}{分母}
443 分子
444 ------ のような分数形式を組む。{分子 \over 分母} と同じ。
445 分母
447 sqrt
448 \sqrt[N]{式}
449 「式」のN乗根をあらわす数式。[N]を省略すると平方根。
451 lefteqn
452 \lefteqn{式}
453 ディスプレイ数式モードにおいて、「式」が幅ゼロであるとみなして、左寄せす
454 る。たとえばeqnarray環境において、左辺が長くなってしまう場合に、行を
455 折り畳むために利用する。
456 \begin{eqnarray}
457 \lefteqn{a_1 + a_2 + \cdots + a_n =} \\
458 & & a_1 + b_1 + \cdots + z_1 + \\
459 & & b_2 + c+2 + \cdost + z_2
460 \end{eqnarray}
462 center
463 \begin{center} 内容 \end{center}
464 「内容」を中央寄せする。各行は\\によって改行位置を指定する。
465 → \centering
467 flushright
468 \begin{flushright} 内容 \end{flushright}
469 「内容」を右寄せする。各行は\\によって改行位置を指定する。
470 → \raggedright
472 flushleft
473 \begin{flushleft} 内容 \end{flushleft}
474 「内容」を左寄せする。各行を\\によって改行位置を指定するとその位置で改行
475 するが、指定しないと適当な行長のところで改行してくれる。
476 → \raggedleft
478 centering
479 \centering
480 段落をセンタリングして組版する。
481 たとえば table環境、figura環境の先頭で宣言すると環境の終りまでをセンタリ
482 ングして組む。
484 raggedright
485 \raggedright
486 段落を右寄せして組版する。
488 raggedleft
489 \raggedleft
490 段落を左寄せして組版する。
492 verbatim
493 \begin{verbatim} 内容 \end{verbatim}
494 「内容」を固定幅フォントのタイプライタ書体で表示し、すべての文字を(TeXの
495 シーケンスとしてではなく)そのまま解釈する。
497 #「ばーばちむ」じゃなくて「ばーべいたむ」だ!
499 verbatim*
500 \begin{verbatim*} 内容 \end{verbatim*}
501 通常のverbatim環境において、スペース文字を空白ではなく、TeXbook に載って
502 いるスペース文字のように印字する。
504 (註)こういう感じ→ |_|
505 (苦しい…)
507 list
508 \begin{list}{デフォルトラベル}{整形パラメータ} ... \end{list}
509 リスト環境に入る。リスト環境では \item で指定された各項目を一定の字下げ
510 で列挙する。第1引数には \item のオプション引数のラベルが省略された時のデ
511 フォルトラベルを指定し、第2引数には各itemを置く時に処理されるパラメータ
512 を指定する。
513 例:
514 \begin{list}%
515 {$\diamond$}
516 {\addtolength{\leftmargin}{4em}}
517 \item 第1引数には\verb|\item| にオプション引数をつけなかった時にふる、
518 デフォルトのラベルを与える。
519 \item 第2引数には各itemを置く時に処理されるパラメータを与える。
520 \item[*] のようにオプション引数をつけるとそれがラベルとなる。
521 \end{list}
523 list環境の体裁を制御する変数には以下のものがある(括弧内は既定値)。
524 水平方向:
525 \labelwidth itemのラベルの幅
526 \labelsep ラベルの右端と最初のアイテムのテキストとの間隔
527 \leftmargin list環境内での左マージン
528 \rightmargin 同右マージン (0pt)
529 \itemindent itemの直前に加えられるインデント幅 (0pt)
530 \linewidth 一行の幅
531 \listparindent 各パラグラフの先頭のインデント(ただし\itemの付いている先
532 頭のパラグラフを除く)(0pt)
534 垂直方向:
535 \topsep list環境に入る前のパラグラフと最初のitemとの間隔
536 \partopsep list環境で新しいパラグラフをはじめる時に\topsepに加えら
537 れる付加的な間隔
538 \itemsep 連続するitemどうしの間隔
539 \parsep 一つのitem内でのパラグラフどうしの間隔
541 itemize
542 \begin{itemize} \item アイテム1 ... \item アイテムn \end{itemize}
543 項目を列挙するための環境。
544 最大4つまでネストできる。
545 各レベルのitemの頭につく記号は、\labelitemi, \labelitemii,
546 \labelitemiii, \labelitemiv で制御される。
548 enumerate
549 \begin{enumerate} \item アイテム1 ... \item アイテムn \end{enumerate}
550 項目を番号つきで列挙するための環境。
551 最大4つまでネストできる。
552 各レベルのitemの頭につく番号は、enumi, enumii, enumiii, enumiv
553 が保持していて、各itemのラベルは、\labelenumi, ..., \labelenumiv
554 で生成される。また、\p@enumN\theenumN は \ref値を設定する。
555 (Nはレベルの深さ。\ref値については\refの説明を参照せよ)
556 たとえば
557 \def\theenumii{\alph{enumii}}
558 \def\p@enumii{\theenumi\theenumii}
559 \def\labelenumii{(\theenumii)}
560 とすると \ref値が 3a などのように設定される。
562 makebox
563 \makebox[WID][POS]{オブジェクト} \makebox(X,Y)[POS]{オブジェクト}
564 第1の書式では、オブジェクトをWIDで指定した幅として、\hbox 内の
565 POSで指定した場所配置する。POSにlを指定すると左寄せ、rを指定すると右寄せ、
566 何も指定しないとセンタリングされる。
567 第2の書式では、大きさ(X,Y)の(\unitlengthを基準とする)\hbox にオブジェク
568 トを配置する。配置位置POSは第1の書式と同様。
570 mbox
571 \mbox{オブジェクト}
572 \makebox{オブジェクト}と同じ。
574 newsavebox
575 \newsavebox{\CMD}
576 新規のボックス保存用コマンドを定義する。\CMDは \savebox コマンドで
577 ボックスを保存するために使う。\newsaveboxで宣言したコマンド名は
578 常にグローバルとなる。
580 savebox
581 \savebox{\CMD}{テキスト}
582 ボックスを組む内容である「テキスト」の結果を\CMDに保存する。
583 「テキスト」は \makebox への引数と全く同じであるが、「テキスト」を
584 処理した結果はその場に表示はしない。\usebox{\CMD}により処理したボックス
585 が置かれる。
587 sbox
588 \sbox{\CMD}{テキスト}
589 \saveboxと同じ。sboxはrobust, saveboxはfragile
591 framebox
592 \framebox{オブジェクト}
593 「オブジェクト」に枠をつけて\makeboxと同様の処理をする。
594 枠の線の太さは \framerule、オブジェクトとの間隔は \framesep で決まる。た
595 だしpicture環境で \framebox(X,Y){オブジェクト}とした場合は、picture環境
596 用の線の太さに従い、外枠とオブジェクトとの間隔は空けられない。
598 fbox
599 \fbox{オブジェクト}
600 \framebox{オブジェクト}と同じ。
601 \fboxはrobust, \frameboxはfragile
603 parbox
604 \parbox[POS]{WIDTH}{TEXT}
605 TEXTをWIDThの幅で組んでボックスを作成する。ボックスの位置はPOSによって
606 c : センタリング(デフォルト)
607 b : ボックスの一番下の線が現テキストのラインに合う
608 t : ボックスの一番上の線が現テキストのラインに合う
609 のように決められる。\parboxではパラメータが以下のようにリセットされる。
611 \parskip = 0pt
612 \linewidth = \hsize
613 \@totalleftmargin = 0pt
614 \leftskip = 0pt
615 \rightskip = 0pt
616 \@rightskip = 0pt
617 \parfillskip = 0pt plus 1fil
618 \lineskip = \normallineskip
619 \baselineskip = \normalbaselineskip
621 minipage
622 \begin{minipage}[pos]{WIDTH} TEXT \end{minipage}
623 \parbox とほぼ同様WIDTHの幅のTEXTをボックスとして組む。ボックスの位置は
624 POSによって
625 c : センタリング(デフォルト)
626 b : ボックスの一番下の線が現テキストのラインに合う
627 t : ボックスの一番上の線が現テキストのラインに合う
628 のように決められる。
629 parboxと違い、TEXTは通常のパラグラフとして組まれる。
631 rule
632 \rule[RAISED]{WIDTH}{HEIGHT}
633 幅 WIDTH x 高さ HEIGHT の罫線を作る。RAISEDが指定された場合、その分だけ
634 上に上げられる。
636 underline
637 \underline{TEXT}
638 TEXTに下線をつけて表示。
640 raisebox
641 \raisebox{DISTANCE}[HEIGHT][DEPTH]{BOX}
642 BOXをDISTANCEだけ上げて組む。
643 HEIGHT, DEPTH を指定すると、TeXから見たBOXの「高さ」と「深さ」
644 (註:これらについてはTeXBookなどを参照のこと)
645 を HEIGHT, DEPTH に指定する。
647 tabbing
648 \begin{tabbing} \= text1.1 \= text1.2 \\ \> text2.1 \> text2.2 \end{tabbing}
649 桁揃えを行う環境を作る(入れ子不可)。例えば、
650 \begin{tabbing}
651 \= 項目1 \hspace*{2em} \= 項目2 \hspace*{3em} \= 項目3 \\
652 \> いろは \> にほへ \> とちり \+ \\
653 \> ぬるを \> わかよ \\
654 \> たれそ \- \\
655 \> つねな \> らむう \> ゐのお
656 \end{tabbing}
657 上のtabbing環境は以下のように3つのタブ位置で組まれる。
658 (1番目) (2番目) (3番目)
659 いろは にほへ とちり
660 ぬるを をかよ
661 たれそ
662 つねな らむう ゐのお
663 \2em/ \3em/
664 tabbing環境におけるタブ位置操作コマンドは以下の通り(nは1から):
665 \= n番目のタブ位置を現在位置に設定しタブカウンタ(n)を1進める
666 \\ 改行してタブカウンタをリセットする(n=1)
667 \> 位置をn番目のタブ位置に設定し、カウンタを1進める
668 \+ 次の行のタブカウンタの初期値に1加える \+ \\ とすると次の行の最初
669 の \> は2番目のタブ位置を示す. \+ を複数書くとその数だけタブカウ
670 ンタの初期値が増える
671 \- \+とは逆に、次の行のタブカウンタの初期値から1引く
672 \< 一つ前のタブカウンタに戻ってそのタブ位置をセット. 行頭のみ
673 \' \'以降を通常のタブ位置より \tabbingsep 分だけ右寄せして出力
674 \` \`以降のテキストをすべて右寄せして出力
675 \pushtabs それまで用いていたタブストップ位置を全てpush
676 \poptabs それまで用いていたタブストップ位置を全てpop. \pushtabs と
677 \poptabs は必ず対になっていなければならない. 入れ子可
678 \aX Xは = か ' か ` tabbing環境でない通常のアクセントは
679 \a= \a' \a` で表わす
680 \kill 現在行のテキストは出力せずタブ設定だけ解釈する
682 array
683 \begin{array}{プリアンブル} C1 & C2 & .. & Cn \\ D1 ... \end{array}
684 (数式などによる)配列を作成する。行列などは array 環境で作成する。
685 詳しい説明は tabular 環境を参照。
687 tabular
688 \begin{tabular}{プリアンブル} C1 & C2 & .. & Cn \\ D1 ... \end{tabular}
689 表を作成する。
690 【プリアンブル】
691 c カラムを一つ指定し、そのカラムをセンタリング
692 l カラムを一つ指定し、そのカラムを左寄せ
693 r カラムを一つ指定し、そのカラムを右寄せ
694 @{表現} 「表現」をカラム毎に挿入する。これを指定すると
695 \arraycolsep や \tabcolsep のスペーシングは抑制される
696 *{N}{PRE} PREを N 回書いたのと同様の作用
697 p{LEN} そのカラムをLENの長さのparboxエントリとして作成する
699 【array, tabular 環境で使えるコマンド】
700 \multicolumn{N}{FORMAT}{ITEM}
701 現在のカラムを含めNこのカラムをFORMATに従ったITEMで埋める
702 FORMATはl,r,cのうち(最大)ひとつ
703 \vline そのカラムに縦線を引く. 縦線の位置はそのカラムに指定され
704 ている l, r, c によって決まる
705 \hline 行間に水平線を引く. 環境の最初のエントリの直前、もしくは
706 \\ の直後に来なければならない. もし \hline を続けて指定
707 すると\doublerulesep 分の空白が空けられる(標準では罫線の
708 箱自体が分割されてしまう)
709 \cline{i-j} i番目からj番目のカラムに横線を引く. \hlineと同様
710 \extracolsep{W} @表現の中で用いると、幅Wのスペースをそれ以降の全てのカラ
711 ムの左側に加える
715 以下の例を参照せよ。
717 \LaTeX 表記 印刷形式
718 \begin{array}{ccr}
719 x+y+z & a_1 & 1 \\ x+y+z a1 1
720 x+z & a_2 & 21 \\ x+z a2 21
721 y & a_3 & 321 y a3 321
722 \end{array}
724 \[ \left(
725 \begin{array}{cccc}
726 a_{11} & a_{12} & \dots & a_{1n} \\ / a11 a12 ... a1n \
727 a_{21} & a_{22} & \dots & a_{2n} \\ | a21 a22 ... a2n |
728 \vdots & \vdots & \ddots& \vdots \\ | : : \. : |
729 a_{n1} & a_{n2} & \dots & a_{nn} \ an1 an2 ..: ann /
730 \end{array}
731 \right)\]
733 array環境を \right( \left) で囲むと配列自体を大きな括弧で括る。同様に、
734 \right\{ \left\} で配列を中括弧で、\right[ \left] で配列を大括弧で、
735 \right| \left| で配列をノルム記号(絶対値記号)で括ることができる。
736 \right の数と \left の数は必ず同じでなければならないが、\right( \left]
737 のように括弧の種類は違ってもよい。\right. のように . をつけると見えない
738 括弧が出力される。
740 \[ 答 \cdots \left\{ /
741 \begin{array}{ccc} | x = 5
742 x & = & 5 \\ 答 ... <
743 y & = & 3 | y = 3
744 \end{array} \right. \] \
746 array環境を制御する変数には以下のものがある:
747 \arraycolsep : array環境の各カラム間の間隔の半分
748 \tabcolsep : tabular環境の各カラム間の間隔の半分
749 \arrayrulewidth : 罫線の幅
750 \doublerulesep : array, tabular環境での隣接した罫線(二重罫線?)間の間隔
751 \arraystretch : \baselinestretch と同様行間スペースの比率を決める
752 \renewcommandで再定義する
754 tabular*
755 \begin{tabular*}{幅}{プリアンブル} ... \end{tabular*}
756 幅を指定してtabular環境を作成。
757 この幅を充填するだけのスペースをプリアンブルの \extracolsep{} コマンドで
758 確保する。
759 \begin{tabular*}{10em}[b]{|c@{\extracolsep{\fill}}|c|c|}
760 \hline
761 a & b & c \\ \hline
762 1 & 2 & 3
763 \end{tabular*}
764 tabular環境の説明を参照のこと。
766 picture
767 \begin{picture}(WIDTH,HEIGHT)(X,Y) ..contents.. \end{picture}
768 幅WIDTH, 高さHEIGHT の描画ボックスを作成。このボックスの左下の座標は
769 (X,Y) となる(省略すると(0,0))。これらの引数の数値を含め、picuture環境の
770 数値は \unitlength に対する相対値であらわされる。\unitlength の既定値は
771 1pt.
772 今時picture環境じゃないと思うので用法しか書かないよーん。
774 【コマンド】
775 \put(X座標,Y座標){描画オブジェクト}
776 \multiput(X座標,Y座標)(Xの増分,Yの増分){繰り返し回数}{描画オブジェクト}
777 【描画オブジェクト】
778 \makebox(X座標,Y座標)[POS]{テキスト} (箱)
779 \framebox(X座標,Y座標)[POS]{テキスト} (枠付きの箱)
780 \dashbox(X座標,Y座標)[POS]{テキスト} (破線枠付きの箱)
781 (以上POS = l, r, b, t)
782 \line(ΔX,ΔY){水平方向の長さ} (直線)
783 \vector(ΔX,ΔY){水平方向の長さ} (矢印)
784 (ΔX,ΔY = ±1, ±2, ..., ±6 で互素, それぞれ基準は始点)
785 \shortstack[POS]{一行\\二行\\三行}
786 \circle{直径} (円)
787 \circle*{直径} (塗り潰した円)
788 (それぞれ基準は円の中心, 最大直径は40pt, 15pt)
789 \oval(直径X,直径Y)[POS] (楕円風 POS = l, r, t, b)
790 \frame{描画オブジェクト}
791 \thinlines, \thicklines (細,太線を選ぶ)
792 \linethickness{太さ}
794 newtheorem
795 \newtheorem{NAME}{TEXT}[COUNTER] \newtheorem{NAME}[OLDNAME]{TEXT}
796 定理型の新しい環境「NAME」を定義する。
797 TEXT 定理番号のキャプションとして出される文字列
798 COUNTER NAMEのカウンタの親となるカウンタ名. 通常section.
799 第2の形式では OLDNAME と同じカウンタ形式を使うことを指示する。
800 NAME環境のカウンタ形式は \theNAME コマンドを再定義する。これのデフォルトは
801 \theCOUNTER.\arabic{NAME}
803 title
804 \title{タイトル}
805 \maketitleコマンドで出力するタイトル名を設定する。
807 author
808 \author{著者名}
809 \maketitleコマンドで出力する日付を設定する。
810 複数の著者を書くときは \and で区切って名前を書く。
812 date
813 \date{日付}
814 \maketitleコマンドで出力する著者名を設定する。
815 \date を省略するとタイプセットした日の日付が出力される。
817 thanks
818 \thanks{脚注}
819 タイトル中(\title, \author, \date)での脚注(謝辞や住所など)の出力を行う。
821 maketitle
822 \maketitle
823 タイトルを出力する。document環境中で宣言されなければならない。
825 part
826 \part{第?部のタイトル}
829 chapter
830 \chapter{章のタイトル}
833 verb
834 \verb#内容#
835 \verbの直後に来る文字と、次にあらわれる同じ文字とのあいだに挟まれたもの
836 を verbatim で表示する。\verb|foo| と \verb,foo, は同じ結果が得られる。
840 newpage
841 clearpage
842 cleardoublepage