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1 Meadow(Mule for Windows) への 野鳥のインストール
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4 野鳥のインストールは、以下の3ステップで完了します。
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6 (1) 初期設定ファイル(~/.emacs)の設定
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7 (2) Emacs Lispファイル(*.el)のコピー
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8 (3) 取扱説明書(help/info)の設定
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10 順に説明します。
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13 (1) 初期設定ファイル(~/.emacs)の設定
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15 Emacsは、ユーザそれぞれの初期設定をホームディレクトリ(~/)の中にある
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16 .emacsというファイル(あるいは.emacs.elというファイル)から読み込みます。
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18 ここでは、拡張子が.texであるファイルを読み込むと、自動的に野鳥が読み込
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19 まれるように設定します。
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21 まず ~/.emacsに下の2項目を加えます。
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23 (setq auto-mode-alist
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24 (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist))
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25 (autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t)
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27 次に野鳥の emacs-lisp ファイル群を置くディレクトリを load-path に加えます。
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28 たとえば、`~/src/emacs/yatex'に置くのであれば、
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30 (setq load-path (cons "~/src/emacs/yatex" load-path))
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32 などとします。もし、pLaTeX2e, dviout などのコマンドをインストールした場
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33 所にPATHを通していないときはこれらを明示的に指定します。以下の例は
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34 c:\ptex\bin にLaTeX関係のコマンドをインストールしてある場合の指定です。
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36 (setq tex-command "c:/ptex/bin/platex")
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37 (setq dvi2-command "c:/ptex/bin/dviout")
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39 これで、初期設定ファイルの設定は終了です。
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43 (2) Emacs Lispファイル(*.el)のコピー
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45 Emacs Lispで書かれた野鳥本体をインストールするには、(i) makeを使う方法
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46 と、(ii) 手動でコピーする方法とがあります。
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49 (i) makeを使う方法
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51 Windows環境に Unix ライクなコマンドを提供する「Cygwin」を導入したりし
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52 て、makeが使える環境にある方は、次のような方法でインストールできます。
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53 そうでない方は(ii)に進んでください。
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55 まず、Emacsなどのエディタでこのファイルと同じディレクトリにある
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56 makefileというファイルを開き、自分の環境にあわせて編集します。
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58 たとえば、
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60 PREFIX = /usr/localを、PREFIX = /usrにしたり、
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62 ## mule2
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63 EMACS = mule
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64 EMACSDIR= ${PREFIX}/lib/${EMACS}
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65 ## emacs20
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66 #EMACS = emacs
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67 #EMACSDIR= ${PREFIX}/share/${EMACS}
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68 ## XEmacs
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69 #EMACS = xemacs
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70 #EMACSDIR= ${PREFIX}/lib/${EMACS}
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72 を自分の使っているEmacsの種類にあわせたりします。行頭に#をつけるとコメ
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73 ント扱いとなり、その行は無効化されます。その行を有効にするためには、行
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74 頭の#を外します。
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76 また、次の行の行頭に#をつけてください。
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78 GEO = -geometry 80x20+0+0
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81 以下は書き換えた部分の例です
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83 PREFIX=/usr/local/meadow
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84 EMACS=meadow
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85 EMACSDIR=${PREFIX}/site-lisp
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86 #GEO = -geometry 80x20+0+0
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88 以上の作業が終わったら、makefileを保存し、bashなどのシェルで、
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90 % export DISPLAY=":0.0"
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91 % make install
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93 とすれば、インストールされます。
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95 (3)の取扱説明書のインストールも基本的には終わっていますが、Emacsから読
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96 めるようにするために、info ディレクトリの dir というファイルにこのディ
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97 レクトリの dir ファイルの中身を追加してください。
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101 (ii) 手動でコピーする方法
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103 Windows環境などでmakeがなかったり、上記(i)のmake installが失敗する場合
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104 は、手動で必要ファイルをインストール(コピー)することができます。
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106 たとえば、Meadow 用の外部Emacs-Lispパッケージをインストールするディレク
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107 トリが /usr/local/meadow/site-lisp/ だったとします。その場合、
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108 このアーカイブ(yatex<VERSION>.tar.gz)を展開したディレクトリ
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109 (yatex<VERSION>) をそこに移動します。すると、
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110 /usr/local/meadow/site-lisp/yatex<VERSION>/ というディレクト
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111 リになりますので、これをバージョン番号無しの
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112 /usr/local/meadow/site-lisp/yatex/
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113 にします。
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115 これで野鳥は使えるようになっているはずですが、さらに実行速度をわずかばか
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116 り稼ぐため、Emacs Lispファイルをコンパイル(バイトコンパイル)することもで
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117 きます。ただし、バイトコンパイルする手順が決まっているので手動でやるのは
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118 Emacsについての知識が必要です。さらにバイトコンパイルしても実感できるほ
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119 ど速くはならないのであまりお勧めしません。それでもバイトコンパイルしたい
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120 場合は、Cygwinなど、makeの使える環境を用意して、それで自動的に処理する方
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121 が良いと思います。
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123 (3) 取扱説明書(help/info)の設定
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125 次に、各種の説明書をインストールします。
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127 LaTeXマクロの利用解説書である help/YATEXHLP.jp ファイルを
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128 /usr/local/meadow/site-lisp/
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129 にコピーします。
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131 野鳥自身のマニュアルである docs/yatexj, docs/yatexe と
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132 yahtml のマニュアルである docs/yahtmlj, docs/yahtmle を
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133 /usr/local/meadow/1.10/info/
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134 にコピーし、info ディレクトリの dir というファイルに
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135 このディレクトリの dir ファイルの中身を追加します。
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137 以上でインストールは完了です。
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