# HG changeset patch # User HIROSE Yuuji # Date 1554613265 -32400 # Node ID 0d7682eb80a2d43dd45445f2c7e30f3fbe1d8d9a # Parent 88476304e3bfe9adf83467c43fa7a751b7dcb62d Add resources of manual diff -r 88476304e3bf -r 0d7682eb80a2 docs/admin-guide.pdf Binary file docs/admin-guide.pdf has changed diff -r 88476304e3bf -r 0d7682eb80a2 docs/admin-guide.tex --- /dev/null Thu Jan 01 00:00:00 1970 +0000 +++ b/docs/admin-guide.tex Sun Apr 07 14:01:05 2019 +0900 @@ -0,0 +1,406 @@ +%#!platex -kanji=%k +\documentclass[12pt]{jsarticle} +\addtolength{\topmargin}{-2cm} +\addtolength{\textheight}{3cm} +\addtolength{\oddsidemargin}{-0.5cm} +\addtolength{\evensidemargin}{-0.5cm} +%\pagestyle{empty} +\title{s4利用の手引き\\- 指導者褊 -} +\author{広瀬雄二} +\newcommand{\sfoururl}{\url{https://www.yatex.org/s4pr}} +\usepackage[dvipdfmx]{graphicx} % required for `\includegraphics' (yatex added) +\usepackage{url} % required for `\url' (yatex added) +\usepackage{eclbkbox} % required for `\breakbox' (yatex added) +\usepackage{supertabular} % required for `\supertabular' (yatex added) +\begin{document} +%\thispagestyle{empty} +\maketitle + +\section{はじめに} +s4 はSNSをベースとした提出物・情報交換ツールです。 +講義を進めるためのLMS(Learning Management System)として +が mahara や sakai などがありますが、それらは資料やレポートの +スムーズな提出が主で、他の機能が追加的位置付けですが、 +s4はアクティブラーニングを基本とした、グループ活動や活動記録を +残したり、検索しあとで活用する機能を主体としているため、 +そもそもの哲学が違います。 + +s4の機能を短くまとめると以下のようになります。 +\begin{enumerate} + \item 招待制のSNS(管理者が登録しなくてもよい) + \item 個人によるブログ作成 + \item 任意に作成できるグループ内での相互連絡提出物管理と連絡 + \item グループ内での掲示板(クイズ/レポート提出集計機能つき) + \item グループをさらに再分割したチームの結成 + \item 新着表示 + \item 全文検索 +\end{enumerate} + +\section{ホーム画面} + \subsection{プロフィール設定} + \sfoururl にアクセスし、ユーザ名(メイルアドレス)とパスワードを入れ + ログインします。ログインすると図\ref{img-login}のような画面が表れ + ます。最初にログインしたら、まず\textbf{プロフィールの編集}リン + クに進み、必要な情報を更新します。 + \begin{itemize} + \item ひとこと + \item プロフィール画像(書き込み時のアイコンになる) + \end{itemize} + の2点は更新しておくと分かりやすくなります。学生にはそれらに加え、 + \begin{itemize} + \item 名前(日本語OK) + \item 通知送信メイルアドレス(複数可) + \end{itemize} + の項目を設定させるのが望ましいでしょう。 + 名前には、ニックネームなど他者と区別のつく分かりやすいものに変え + ておくよう指示するとその後のコミュニケーションが円滑になります。 + また、通知先には携帯電話のアドレスを設定させ、連絡をすぐに確認で + きるようにするとスムーズです。 + +\begin{figure}[tb] + \centering + \begin{center} + \includegraphics[bb=0 0 897 459,clip,width=0.7\columnwidth]{home.jpg} + \end{center} + \caption{ログイン画面} + \label{img-login} +\end{figure} + \subsection{常駐メニュー} + 図\ref{img-login}の画面上方にある緑色の5枠は、全ての画面に現れる + リンクで、左から順に以下の画面に飛びます。 + \begin{enumerate} + \item ホーム画面へ + \item ユーザの一覧画面へ + \item グループの一覧画面へ + \item 誰かに招待状を送る画面へ + \item アカウント切り替えの画面へ + \end{enumerate} + よく使うのは「ホーム」と「グループ一覧」で、 + まだ加入していないグループに入る場合は「グループ一覧」から + 加入したいグループに進みます(加入方法は\ref{ope-grp}節)。 + + \subsection{サマリータブ} + 同じく図\ref{img-login}の画面下方に並ぶタブは左から順に + \begin{enumerate} + \item 自分の日記一覧 + \item 加入しているグループ一覧 + \item 自分が書き込んだ宛先掲示板一覧 + \item SNS全体の新着情報(読めるもののみ) + \end{enumerate} + で、普段の利用では4番目の「新着」を選ぶことで動きのある場所にす + ぐ飛べます。 + \subsection{日記作成} + 「新規話題の作成」リンクに進むと日記を作成できます。日記目的だけ + でなく、他人からの書き込みで通知が届くので、連絡用に利用できます。 + また、あとから全文検索できるため、長期的な備忘録になります。個人 + 日記の場合、作成画面では、 + \begin{center} + \begin{tabular}{|c|l|} + \hline + タイトル & 一覧に出る日記の標題を記入\\\hline + 序文 & 日記のヘッダに出る見出しを記入\\ \hline + \end{tabular} + \end{center} + の2つを記入して[OK]ボタンを押します。その他の部分はグループ掲示 + 板のときに設定します(→\ref{grp-blog}節)。 + + \subsection{記事の書き込み} + 日記、あるいは後述するグループでの掲示板を開くとページ下部にコメ + ント記入欄が現れます。べた打ち文章だけでなく、見出し、箇条書き、 + 表、強調、URLリンク、ハッシュタグ(検索キーワード埋め込み)などが + 利用できます。詳細は + \ref{adding-comments}(\pageref{adding-comments}ページ)で説明しま + す。 + +\section{グループでの操作} +\label{ope-grp} +科目履修者、あるいはゼミなどの集団単位を\textbf{グループ}として +そのメンバーで閉じた操作を行ないます。 + \subsection{グループ加入} + \begin{figure}[tb] + \centering + \includegraphics[bb=0 0 877 557,clip,width=0.8\columnwidth]{grphome.jpg} + \caption{グループホーム画面} + \label{grp-home} + \end{figure} + グループのホーム画面(図\ref{grp-home})に進み、 + \begin{quote} + □ 自身の加入状態を操作する + \end{quote} + のチェックボタンをクリックすると、そのグループに参加するか否かを + 選べます。 + \begin{quote} + ◎参加 / ○参加しない + \end{quote} + のように、「参加」にチェックを入れ[送信]ボタンを押すことで加入で + きます。なお、通知先のメイルアドレスはグループごとに変えることも + でき、その場合はすぐ下の枠に入力することで設定できます。 + \subsection{グループ掲示板作成} + \label{grp-blog} + グループに参加するとそのグループ固有の\textbf{掲示板}を作成でき + ます。「グループの新規話題作成」リンクに進むと個人日記のときと同 + 様の画面が出ます。タイトルと序文以外の項目がグループ掲示板では重 + 要な意味を持ちます。 + \begin{itemize} + \item \framebox{用途} + + 以下の4つから選びます + \begin{description} + \item[普通の掲示板] + + 文章による情報のやりとりを主目的とする掲示板を作成 + します。 + \item[レポート提出用(相互に参照可能)] + + 書き込みや、ファイル添付を集計可能な掲示板を作成し + ます。添付ファイルは参加者なら誰でも閲覧できます(グ + ループ外の人は閲覧不可)。 + + \item[レポート提出用(添付ファイルは管理者のみ参照可能)] + + 上と同様ですが、添付ファイルはグループの管理者のみ + しか開くことができません。 + + \item[クイズ(管理者以外は本人の記事のみ見える)] + + 普通の掲示板と同様ですが、管理者には全員の書き込み + が見えますが、それ以外のメンバーは自分の書き込みし + か見えません。答を内緒にしたいクイズやアンケートで + 利用できます。 + \end{description} + \item \framebox{コメント書き込み通知} + + 以下の3つから選びます + \begin{description} + \item[管理者のみに通知(グループの場合のみ)] + + メンバーからの書き込みがあったことを、そのグループ + の管理者の通知先アドレスに送信します。 + + \item[所有者全員に通知] + + 管理者だけでなくメンバー全員に通知します。全員に連 + 絡したいことがあれば、この値に設定した掲示板を作成 + して利用します。 + + なお、後述(\ref{mkteam}節)する\textbf{チーム}を掲示 + 板の所有者とした場合は、グループ全員でなくそのチー + ム員全員に通知されます。 + \end{description} + \item \framebox{稼動状態} + + 以下の2つから選びます + \begin{description} + \item[稼動] 通常のモードです。 + \item[凍結] 新規の書き込みを禁止します。提出締切を過ぎた場合や、 + 書き込みが多くなって次の掲示板に移行したい場合に + 「凍結」します。 + \end{description} + \end{itemize} + + \subsection{掲示板への書き込み} + \label{adding-comments} + \begin{figure}[tb] + \centering + \includegraphics[bb=0 0 707 209,clip,width=0.7\columnwidth]{comment-area.jpg} + \caption{コメントエリア} + \label{commentArea} + \end{figure} + 日記や、書き込みできるグループの掲示板にはコメントエリアが現れま + す(図\ref{commentArea})。文章を書き込んで[送信]ボタンで書き込み + が追加されます。改行文字はそのまま反映されます。 + + \begin{table}[tb] + \centering\caption{s4で利用できるマークダウン記法} + \label{markdown} + \small + \begin{supertabular}[t]{p{0.28\columnwidth}|p{0.7\columnwidth}} + \hline + \centering 記法 & \multicolumn{1}{|c}{意味} \\ \hline + \verb|##| + & 行頭に書いて大見出しにする + (\verb|#| 3個で中見出し、4個で小見出し) + \par 例: \verb|## はじめに| \\\hline + \verb|href=|URL + & 行頭に書いてそのURLへのリンクを張る + \par 例: \verb|href=http://www.koeki-u.ac.jp/| + \\ \hline + \verb|[[|URL\verb|]]| + & 行の任意の位置で URL へのリンクを張る + \par 例: \verb|大学Webは[[http://www.koeki-u.ac.jp]]です|\\\hline + \verb|[[|URL\verb,|,タイトル\verb|]]| + & 行の任意の位置で URL へのリンクをアンカー文字列指定で張る + \par 例: \verb,それは[[http://roy|roy]]を見れば分かります,\\\hline + \verb|{{|画像URL\verb|}}| + \par \verb|{{|画像URL\verb,|,タイトル\verb|}}| + & 画像(別サイトの画像URL)をその場に取り込む\\ \hline + \verb|* |項目1\par + \verb|* |項目2 & 箇条書き (行頭を \verb*|* | で始める行の連続)\par + (長い行も項目ごとに適切にインデントされる)\\ \hline + \verb,|,項目$_1$\verb,|,項目$_2 \dots$\par + \verb,|,項目$_1$\verb,|,項目$_2 \dots$ + & 表 (行頭を \verb,|, で始めて項目を \verb,|, で区切る行の連続)\par + (項目の先頭に \verb|*| を付けると見出し項目になる)\\ \hline + \verb*| *|単語\verb*|* |\par + \verb*| **|単語\verb*|** | + & 強調\par + (アスタリスク2個で、より強調)\\ \hline + \verb*|- [ ]| または~ + \verb*|- [x]| + & チェックボックス + (xつきでチェックされているチェックボックス)\\ \hline + \end{supertabular} + \end{table} + + 入力エリアにマウスを合わせると、文字に特別な意味を付けるために利 + 用できる記法(マークダウン)のヘルプが表示されます(表\ref{markdown})。 + + 添付ファイルは以下のいずれかの種類の5MB以下のファイルが登録可能です。 + \begin{quote} + テキスト、画像、音声、動画、OpenDocument(ODF)、PDF + \end{quote} + ファイル名は\textbf{空白を含まない英数字のもの}としてください。 + それ以外は添付できない場合や利用者によってはダウンロードできない + 場合があります。また、ファイルを添付する際にはかならずコメントエ + リアに文章が必要で、あとで検索しやすい文章を入力するとよいでしょう。 + + \subsection{チームの作成} + \label{mkteam} + 同一グループをさらに細分した集団を「\textbf{チーム}」として + 作ることができます。 + + チームは結成しただけでは役立たず、それに属する掲示板を合わせて作 + ることで機能します。それゆえ以下の3段の手順が必要です。 + \begin{enumerate} + \item チーム名を決めメンバーを選ぶ @ メンバー個別選択操作の画面 + \item 掲示板の新規作成 @ グループの新規話題作成画面 + \item 掲示板の属性変更 @ 掲示板の「編集」画面 + \end{enumerate} + 以下、手順を説明します。 + \subsubsection{チームの結成} + 操作したいグループのホーム画面を開き「メンバーを個別選択しての操 + 作」に進みます。 + \begin{quote}\small +% \begin{verbatim} + \framebox{同じチーム属性を付与} \framebox{メッセージ送信} \framebox{グループ管理者委任} \framebox{グループ登録解除} +% \end{verbatim} + \end{quote} + から「同じチーム属性を付与」を開き、 + \begin{quote} + \begin{tabular}{|l|c|} + \hline + チーム名 & \hspace*{10zw}\\\hline + \end{tabular} + \end{quote} + に結成したいチーム名を入れてから、下にあるユーザ一覧から + メンバーを選んでチェックし、最後にページ末尾の[送信」ボタンを押 + します。 + \subsubsection{チーム用掲示板の作成} + グループのホーム画面に戻り「新規話題の作成」から掲示板を作ります。 + このとき、「通知先」を「\underline{全員}」にしておきます(通知機 + 能を使わないならチームを組む意味が薄いため)。 + + \subsubsection{掲示板のチームへの委譲} + 作成した掲示板を開き、すぐに「編集」を開き、属性変更します。 + \begin{quote} + □この話題を以下のチームのものにする + \end{quote} + にチェックを入れると、以下の枠が現れます。 + \begin{quote} + \begin{breakbox} +\begin{verbatim} + 現在の所属チーム設定: :なし + 移動先チーム [なし ▼] + □確認 + [移動] [Reset] +\end{verbatim} + \end{breakbox} + \end{quote} + 移動したいチーム名を一覧から選び「□確認」にも + チェックを入れて[移動]をクリックします。 + + \subsection{新規グループの作成} + 新しいグループは誰でもいつでも作れます。上部メニューから + \begin{quote} + 「グループ一覧」 → 「新規グループ作成」 + \end{quote} + と進むとグループ作成画面に移行します。グループの作成者は自動的に + 「管理者」となります。 + + \begin{supertabular}{|l|p{0.7\columnwidth}|} + \hline + \multicolumn{1}{|c|}{記入項目} & 注意事項 \\\hline\hline + グループ名 & SNS全体で一意に定まる名前にする。検索しやすい英数 + 字を含めておくと便利。\\\hline + 一言説明 & グループの簡単な説明\\\hline + 種別 & いずれかから選択: + \begin{quote} + 講義関連 / 個人的リスト / 管理用 / 一時的 / 友好目的 / + サークル等 / イベント用 / 記録目的 / 謎目的 / + 情報交換 / サポート / 練習用 + \end{quote} + \\ \hline + 種別 & 以下の2つから選択: + + \begin{tabular}[t]{ll} + % \hline + ・自由参加 & 自由に参加/脱退できる\\ + ・管理者承認制 & 参加手続き後管理者の承認が必要\\ + \end{tabular} + + \\ \hline + \end{supertabular} + \vspace*{5mm} + + 加入モードを「管理者承認制」にすると、管理者が承認するまで加入は + 保留されます。また、メンバー以外の人には掲示板が読めなくなります。 + + + +\section{FAQ} + 感じやすい疑問と答をまとめました。 + \begin{itemize} + \item 非公開日記は書ますか + + 日記は全て「公開」です。基本的にSNSには公にしてよいものを + 書き込むのが筋です。あまりおおっぴらにする必要のないもの + があれば、「管理者承認制」のグループを作り、そこに書き込 + んでください。ただし、加入している他者にはコピーすること + ができるため、やはり極秘のものはSNSには書かず、胸のうちに + しまっておく必要があります。 + + \item ダイレクトメッセージは送れますか + + 「つながり」のないユーザには送れません。つながりは同一グ + ループに加入することで得られます。共通で所属するグループ + のホームから「メンバーを個別選択しての操作」に進むと、メ + ンバー一覧が出るので、送信したい相手にチェックを入れてか + ら「メッセージ送信」タブを開くとコメント入力できます。最 + 後に[送信」でダイレクトメッセージとなります。ただしこれは + SNS上ではなく、電子メイルとして送られるので以後のやりとり + はメイルベースとなり、かつ相互にメイルアドレスが開示され + ることになります。 + + \item 既読通知機能はありますか + + ありません。実装予定もありません。というのも、利用者であ + る学生にその機能の必要性を問うたら皆口を揃えて「絶対に入 + れないでください」と訴えました。現実問題として、相手が + 「しっかり読んだこと」は保証できないできないいっぽう、 + 「既読」と通知された方はそれを期待するため、既読確認機能 + は期待相反に起因するトラブルを生みやすく、インターネット + の伝統的なメイルシステムでは実装しないことがよしとされて + 来ましたが、LINEがパンドラの箱を開けました。 + + ただし、利用者がそもそも「s4画面を開いているか」は活動状 + 況把握には重要なため、\underline{最終ログイン時刻}だけは + 相手のホーム画面に表示されるようにしてあります。 + \end{itemize} + + +\begin{thebibliography}{s4} + \bibitem{s4koeki} 広瀬雄二. + 超小型SNS「s4」による教育用情報システム導入過程の効率化. + 東北公益文科大学研究論集 33 p.35-55. +\end{thebibliography} +\end{document} diff -r 88476304e3bf -r 0d7682eb80a2 docs/comment-area.jpg Binary file docs/comment-area.jpg has changed diff -r 88476304e3bf -r 0d7682eb80a2 docs/grphome.jpg Binary file docs/grphome.jpg has changed diff -r 88476304e3bf -r 0d7682eb80a2 docs/home.jpg Binary file docs/home.jpg has changed