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yatex / docs / yatexadd.doc
@yuuji yuuji on 22 Feb 1993 2 KB Temporary dictionary.
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			野鳥用付加関数の作成方法
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筆者註: ・付加関数の呼び出し方の仕様は、まだ模索段階です。
	・yatexadd.el のサンプル関数仕様も、大きく変更する可能性があります。
	・もし、本バージョンの yatexadd を手にされた場合は、今後の付加関数
	  の仕様について、御意見をお聞かせください。
	・とりあえず、begin型補完のみの対応です。


【付加関数とは】

	  begin 型補完で、tabular 環境を入力している時に、「"c|c|c" とか、 
	また、table 環境の入力時に"[tbp]" とかも一緒に入力すればいいのに」
	などと思うことはありませんか。もちろんこれを自動入力する関数は簡単
	にサポートできるでしょう。

	  しかし、tabular 環境に限らず、LaTeX の環境の引数には、各人お決ま
	りのフォーマットがあるものです。たとえば凝った表を書く時の tabular
	環境の引数は、かなり複雑なので、上のような自動入力関数よりも、

		"{@{\vrule width 1pt\ }|||@{\vrule width 1pt}}"

	を挿入するだけの単純な関数のほうが、嬉しい人もいるでしょう。あるい
	は、「そんなの要らない。他の tabular をコピーして来たほうが早い。」
	と思う人もいるでしょう。

	  YaTeX の付加関数は、あらかじめ○○環境用のお仕着せの特別関数を用
	意しておくのではなく、○○環境用の特別関数が欲しくなったら独自の関
	数を定義する、というコンセプトに基づくもので、付加関数の登録のため
	の手続きをすることなく、関数を定義したその瞬間から使えるようになり
	ます。「必要なのは、defun だけ」です。


【準備】

	  さすがに、関数を書くだけでは使えません:-)。yatex-mode 起動時には、
	その関数を定義したファイルがロードされていなくてはなりません。 
	yatex-mode-hook に、付加関数を定義する Emacs-Lisp ファイルをロード
	するような仕掛けを書いておくのがよいでしょう。


【関数名】

	  作成する付加関数名は、補完入力した名前の先頭に YaTeX: を付け足し
	たものにします。例えば(begin型補完の) tabular 環境に対して付加関数
	を作成したい場合は YaTeX:tabular という関数名で定義します。


【呼ばれ方】

	  begin型補完の場合 \begin{環境名} が自動入力された直後に呼び出さ
	れます。


【参考】

	  付加関数の定義の例を yatexadd.el に用意しました。実際に独自の付
	加関数を定義する時の参考として下さい。


【最後に】

	  快適な関数を定義したなら、そしてそれを公開してもよいと思われたな
	ら、筆者までお送り下さい。次の yatexadd.el に取り込んで行きたいと
	思います。

【註】

	  yatexadd は βversionです。

								   広瀬雄二
							yuujI@ae.keio.ac.jp
							pcs39334(ASCII-NET)