%#!platex -kanji=%k %#DVIPDF dvipdfmx -f ipa.map \documentclass[a4j]{jarticle} % -- coding: utf-8 -- \addtolength{\topmargin}{-1cm} \addtolength{\textheight}{2cm} \addtolength{\textwidth}{2cm} \addtolength{\oddsidemargin}{-1cm} \addtolength{\evensidemargin}{-1cm} \pagestyle{empty} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \usepackage{url} \usepackage{ascmac} \begin{document} \title{吹奏楽部員向けに音楽用語を学ぶことを目的としたシステムの提案} \author{広瀬研究室 C1230370 大滝さくら} \date {令和7年7月25日} % ★★日付けは発表日とする \twocolumn[ \maketitle \begin{center} % 概要はセンタリングする {\bfseries 概要} \end{center} 昨今教育現場でも働き方改革が浸透してきており,教職員の負担軽減の一環として部活動時間短縮と部活動の地域移行が開始した. これにより,以前よりも効率よく練習に取り組む必要が出てきた.本研究では,HTMLを基本とし、JavaScriptとCSVを用いてブラウザ上で動作する音楽用語・記号を学習するシステムを開発し,奏者が演奏する上で必要となる知識の定着を図るため,各学校配布の端末で学習できるよう構成していく. \vspace*{2em} ] %\thispagestyle{empty} \section{背景} 2025年現在,教育現場における働き方改革により部活動時間短縮と部活動の地域移行が進んでいる。かつては,平日・放課後ともに練習に励む時間が多く確保されていた.しかし,令和2年以降,週2日以上の休養日も設けることを推奨されるようになったため,部活動での指導に割く時間が減少しているという現状が挙げられる\cite{1}. また,各学校の指導によって知識に差が出てしまうということが考えられる. 上記のことから,音楽用語・記号の意味を学校の空き時間でも学習できるシステムが必要なのではないかと考えた.以下の図.\ref{figure:gainen}は,本研究の支援する領域を図示したものである. \begin{figure}[htbp] \begin{center} \includegraphics[width=60mm]{system.pdf} \caption{本研究の支援する領域} \label{figure:gainen} \end{center} \end{figure} \section{研究目的} 本研究では,JavaScriptとCSVを用いて,クイズ機能,音楽用語辞典機能,相互コミュニケーション機能を備えた,ブラウザ上で動作する音楽用語・記号学習システムを開発する事を目的とする. \section{システムの概要} 以下に,本研究で開発するシステムの機能についての説明を記載する. \subsection{Phlox} クイズ,音楽用語辞典に遷移する前のホーム.HTML上からリンクにより学習者が,状況に応じて学習することが可能.以下の図.\ref{figure:QR}は,Phloxのホームページへ遷移するためのコードである. \begin{figure}[htbp] \begin{center} \includegraphics[width=60mm]{Phloxgit.pdf} \caption{Phloxホームページ} \label{figure:QR} \end{center} \end{figure} \subsection{クイズ} 本研究で開発するシステムではラジオボックスへの入力で回答を結果へ送信する方法を採用する.問題現在136問作成.各項目ごとに問題を分けており,強弱について(6問)・音の長さについて(6問)・速度標語(記号)について(12問)・発想標語(記号)について(34問)・管楽器における基礎知識(10問)・弦楽器における基礎知識(11問)・打楽器における基礎知識(9問)・移調楽器(B管,C管,F管,Es管)のドイツ音名について(各12問)となっている. 発想標語(記号)については,筆者が6年間で演奏したことのある楽曲105曲から抽出したものである. 各項目に分けたことにより学習者が学びたい内容を選択し,自己学習を行うこと.授業の空き時間などの短時間でも学習することが可能である.以下の図.\ref{figure:quiz1}は,本研究における実際のクイズページを図示したものである. \begin{figure}[htbp] \begin{center} \includegraphics[width=60mm]{0518_quiz1.png} \caption{音の強弱についてのクイズページ} \label{figure:quiz1} \end{center} \end{figure} \subsection{音楽用語辞典} 本研究で開発するシステムでは,フォームによって用語を検索する方法を採用する.また,音楽用語とその意味の保管はCSVで行う方法を採用する. 現時点では,クイズを作成するときに使用した用語(55個)を搭載しており,検索機能は日本語ではなくアルファベット検索にのみ対応している.基本的に音楽用語は6か国語(イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ラテン語)で記載されているためである\cite{2}.音楽用語の数は膨大であり,6年間で使用しなかった用語もあるため,読譜に必要である最低限の用語にしている. \subsubsection{検索機能を利用する場合} 検索機能を利用する場合,入出力をJavaScriptで管理し,HTMLによって出力する.出力される内容は,用語とその意味である.以下の図.\ref{figure:search1}は,本研究における音楽用語辞典で検索した状態を図示したものである. \begin{figure}[htbp] \begin{center} \includegraphics[width=60mm]{0518_dictionarykey.png} \caption{doで検索した場合} \label{figure:search1} \end{center} \end{figure} \section{課題} 現在,GitBucketのサーバを介することで公開を可能としている.また,クイズと音楽用語辞典の他に,学習者と指導者が質問等を相互に行うことが可能とする相互コミュニケーションのシステムが必要であると考える.最終的に学習者,指導者が利用した際に開発したシステムがどの程度有用性があるか検証する. \section{まとめ} 本研究では,部活動時間短縮という制限がある中で奏者(学習者)の知識の定着を図るため,各学校配布の端末で学習できるよう構成していく.現状の開発段階では,クイズの回答と音楽用語辞典の利用が可能になっている.学習者,開発したシステムが指導者が利用した際にどの程度有用性があるか検証していく. \begin{thebibliography}{99} \bibitem{1}文部科学省.”「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」のポイント”.(参照2025-05-27) \bibitem{2}久保田慶一.”アルファベットで引く 6か国語音楽用語辞典イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ラテン語”.音楽之友社,2024-3-31 第8刷発行. \end{thebibliography} \end{document}