diff --git a/paper/c120090-thesis.dvi b/paper/c120090-thesis.dvi index be98d3d..443c0cb 100644 --- a/paper/c120090-thesis.dvi +++ b/paper/c120090-thesis.dvi Binary files differ diff --git a/paper/c120090-thesis.pdf b/paper/c120090-thesis.pdf index 227875f..0446705 100644 --- a/paper/c120090-thesis.pdf +++ b/paper/c120090-thesis.pdf Binary files differ diff --git a/paper/c120090-thesis.tex b/paper/c120090-thesis.tex index 2232b9e..0b96dc0 100644 --- a/paper/c120090-thesis.tex +++ b/paper/c120090-thesis.tex @@ -11,6 +11,7 @@ \usepackage{ascmac} \usepackage[twoside,inner=30truemm,outer=20truemm]{geometry} \usepackage{url} % 文中にURLを書くときは \url{} で括る +\usepackage{booktabs} \geometry{textwidth=160mm, textheight=225mm} \renewcommand{\bibname}{参考文献} @@ -39,7 +40,6 @@ Web広告による宣伝,集客の重要性が増す一方で,小規模飲食店においてWebを活用している店舗は少ない。株式会社ユニワークが運営する飲食店お助けチーム\cite{web}が小規模飲食店経営者を対象に2022年度実施した「ネット活用に関する意識調査」(図\ref{kadai})では,Web集客を実施している店舗の割合は14.2\%であった。実施しない理由として,「知識がないこと」「人手が足りないこと」「運用費用がかかること」等が挙げられた。これらの調査結果から,Webに関する専門知識や運用面において不安要素がいくつか存在することで,Web活用を行っている店舗が少ないことが明らかになった。そこで本研究では,小規模飲食店の課題に寄り添ったCMS\footnote{ContentsManagementSystemの略称。専門知識がない初心者でも簡単にWebサイトやWebページの作成,管理,運営ができるソフトウェアシステム。テキストや画像等の特定のデータを入力するだけでWebページを自動生成することが可能。}を提案する。既存のCMSや関連研究を考察し,必要かつ十分な機能を有するCMSの設計を行う。図\ref{kadai}で挙がった意見を小規模飲食店の課題として定義し,解決を目指す。 - \begin{figure}[b] \centering \includegraphics[width=11cm]{koukoku} @@ -80,7 +80,7 @@ \section{関連研究の課題点} -以上で挙げた関連研究により,CMSを用いることで情報発信が容易になり,多様なニーズへの対応が可能であることが分かった。しかし,同時にCMSが持つ課題点についても明らかになった。関連研究の課題点は以下の表の通りである。 +以上で挙げた関連研究により,CMSを用いることで情報発信が容易になり,多様なニーズへの対応が可能であることが分かった。しかし,同時にCMSが持つ課題点についても明らかになった。関連研究の課題点は以下の表のとおりである。 %%%%%%%%%%%% \begin{table}[h] \label{kanren_kadai} @@ -203,7 +203,7 @@ \section{実装画面} \subsection{メールアドレス登録ページ画面} -ユーザが始めに触れるトップページである。ユーザの選択状況別にテンプレートデータを送信するシステムとなっている。Node.jsのNodemailerライブラリで実行環境内でSMTPトランスポートを使用することで,ユーザのメールアドレスに送信することが可能になる。また,Expressを使用してサーバーサイドの処理を行っている。実装画面は図\ref{mail}の通りである。 +ユーザが始めに触れるトップページである。ユーザの選択状況別にテンプレートデータを送信するシステムとなっている。Node.jsのNodemailerライブラリで実行環境内でSMTPトランスポートを使用することで,ユーザのメールアドレスに送信することが可能になる。また,Expressを使用してサーバーサイドの処理を行っている。実装画面は図\ref{mail}のとおりである。 \begin{figure}[b] \centering @@ -300,7 +300,7 @@ \subsection{動的なWebページ更新機能} - GASで取得したJSONデータをもとにHTML要素を作成する機能である。fetchAndGenerateData関数内でGASに対してHTTPリクエストを送信する。Webページ上では動的にHTML要素を生成しDOM操作により要素内の内容を変更している。Googleプレッドシートで記載されていない,または内容の条件が満たされなかった場合はHTML要素が生成されない。実装画面は図\ref{mago}の通りである。 + GASで取得したJSONデータをもとにHTML要素を作成する機能である。fetchAndGenerateData関数内でGASに対してHTTPリクエストを送信する。Webページ上では動的にHTML要素を生成しDOM操作により要素内の内容を変更している。Googleプレッドシートで記載されていない,または内容の条件が満たされなかった場合はHTML要素が生成されない。実装画面は図\ref{mago}のとおりである。 \begin{itembox}[tbp]{spread.gs createJsonResponse関数} @@ -330,7 +330,7 @@ 本章では,SpreadSyncCMSを使用した検証実験について記述する。またその結果をもとに評価を行い,考察を行う。 \section{実験概要} -実験では,本システムを使用した被験者がWebページ作成にかかる時間を計測する。被験者を「CMS経験者」と「CMS非経験者」に分類し,作業時間に差があるかを計測する。Webページのイメージ画像を被験者に提示し,同じWebページを作成してもらう。第\ref{haikei}章で挙げた課題点の解決が行える機能を有しているかを,により検証する。 +実験では,本システムを使用した被験者がWebページ作成にかかる時間を計測する。被験者(東北公益文科大学の学生)を「CMS経験者」と「CMS非経験者」に分類し,作業時間に差があるかを計測する。見本となるWebページのイメージ図\ref{mihon}を被験者に提示し,同じWebページを作成してもらう。被験者は本システムを用いてWebページ作成を行い,作業時間を計測する。実験結果から有用性を評価し,考察を行う。 %\begin{enumerate} % \item 被験者は本システムとWordPressで同じ内容のWebページ作成を行なう。 %\item 帰無仮説を「CMSの経験者と非経験者でWebページ作成時間の平均に統計的に有意な差がない」とし,対立仮説を「CMSの経験者と非経験者でWebページ作成時間の平均に統計的に有意な差がある」とする。 @@ -339,10 +339,83 @@ %\item p値を算出する。 %\item p値と有意水準を比較し,有意差を判定する。 %\end{enumerate} -以上の結果をもとに本システムが既存CMSと比較し,実行速度に有意な差異があるかを検証し,有用性を評価する。 -\section{実験環境} +\begin{figure}[t] + \centering + \includegraphics[width=14cm]{jikken_mihon} + \caption{Webページイメージ図}\label{mihon} +\end{figure} + +\begin{figure}[t] + \centering + \includegraphics[width=14cm]{jikken} + \caption{実験説明書1ページ目}\label{jikken} +\end{figure} + +\begin{figure}[t] + \centering + \includegraphics[width=14cm]{jikken2} + \caption{実験説明書2ページ目}\label{jikken2} +\end{figure} + + \section{実験結果} +\subsection{評価方法} +本実験では,独立したサンプルのt検定を行い,システムの有用性を評価する。はじめに,被験者8名をCMS経験者4名とCMS非経験者4名でグループ分けする。被験者の作業時間を測定し,平均値から統計的な差を比較する。有意水準は5\%とし,仮説設定は以下のとおりとする。 +\begin{itemize} + \item 帰無仮説 (H0): 非経験者と経験者のWebページ作成の作業時間の平均に差はない。 + \item 対立仮説 (H1): 非経験者と経験者のWebページ作成の作業時間の平均に差がある。 +\end{itemize} + +\begin{table}[t] + \caption{CMS経験者と非経験者のWebページ作成時間} + \label{table:data_type2} + \centering + \begin{tabular}{lcr} + \hline + 被験者(経験者/非経験者) & 作業時間(秒) \\ + \hline \hline + 1(非経験者) & 323 \\ + 2(経験者) & 354 \\ + 3(経験者) & 250 \\ + 4(非経験者) & 250 \\ + 5(経験者) & 249 \\ + 6(非経験者) & 420 \\ + 7(経験者) & 486 \\ + 8(非経験者) & 478 \\ + \hline + \end{tabular} +\end{table} + + + + +独立したサンプルのt検定を行った結果,t値=-0.437,p値=0.678,となり,p値が有意水準を上回った。この結果から、帰無仮説が支持され,非経験者と経験者の間にWebページ作成の作業時間に統計的に有意な差が見られないことが示された。 + +%----- Requires booktabs package -----% + +\begin{table}[btp] + \centering + \caption{独立したサンプルのt検定} + \label{tab:独立したサンプルのT検定} + { + \begin{tabular}{lrrrrr} + \toprule + $ $ & t & df & p & 平均値差 & SEの違い \\ + \cmidrule[0.4pt]{1-6} + 作業時間 & $-0.437$ & $6$ & $0.678$ & $-33.000$ & $75.573$ \\ + \bottomrule + % \addlinespace[1ex] + % \multicolumn{6}{p{0.5\linewidth}}{\textit{注} スチューデントのt-検定} \\ + \end{tabular} + } +\end{table} + + + +\subsection{} + + \chapter{結論} \section{考察} diff --git a/paper/jikken.pdf b/paper/jikken.pdf new file mode 100644 index 0000000..fb4d71f --- /dev/null +++ b/paper/jikken.pdf Binary files differ diff --git a/paper/jikken2.pdf b/paper/jikken2.pdf new file mode 100644 index 0000000..622ed13 --- /dev/null +++ b/paper/jikken2.pdf Binary files differ diff --git a/paper/jikken_mihon.pdf b/paper/jikken_mihon.pdf new file mode 100644 index 0000000..4e899ce --- /dev/null +++ b/paper/jikken_mihon.pdf Binary files differ