diff --git a/resume/c120090-2023-R.dvi b/resume/c120090-2023-R.dvi index bc076c4..5c1d72c 100644 --- a/resume/c120090-2023-R.dvi +++ b/resume/c120090-2023-R.dvi Binary files differ diff --git a/resume/c120090-2023-R.pdf b/resume/c120090-2023-R.pdf index 22617c8..8aa61ad 100644 --- a/resume/c120090-2023-R.pdf +++ b/resume/c120090-2023-R.pdf Binary files differ diff --git a/resume/c120090-2023-R.synctex.gz b/resume/c120090-2023-R.synctex.gz index 2bb9bd8..95e0644 100644 --- a/resume/c120090-2023-R.synctex.gz +++ b/resume/c120090-2023-R.synctex.gz Binary files differ diff --git a/resume/c120090-2023-R.tex b/resume/c120090-2023-R.tex index e6fe227..d179c21 100644 --- a/resume/c120090-2023-R.tex +++ b/resume/c120090-2023-R.tex @@ -11,7 +11,7 @@ \pagestyle{empty} %% タイトル %% -\title{小規模団体の簡易的な情報発信を目的としたクラウド型CMSの提案} +\title{クラウド型CMS「SpreadSyncCMS」の提案} %%「簡易的な」って使わないほういいですかねえ... %% 著者 %% \author{広瀬研究室4年 C1200908 小林龍永} @@ -31,7 +31,7 @@ {\bfseries 概要} \end{center} %% 概要 %% -2023年,アフターコロナの社会において飲食店をはじめとする小規模団体は,人手不足や集客に課題を抱えている。株式会社ユニワークの飲食店お助けチームによる小規模飲食店を対象にした調査により,Webを活用した情報発信を行なっていない店舗が過半数を占めていることが示された。また,大学生のサークル所属率も年々現象しており,集客・勧誘という面でWebを活用した情報発信が必要である。そこで,本研究では前述した調査結果を小規模団体の課題点として定義し,課題解決を目指す。専門知識の有無を問わずに情報発信が可能となるシステムを提案し,本研究の有効性を仮設検定を用いて評価する。 +飲食店をはじめとする小規模団体は,人手不足や集客に課題を抱えている。Webを活用した情報発信を行なっていない小規模団体が多く,Webを活用した情報発信が必要である。本研究では小規模団体の課題点を定義し,解決を目指す。ユーザの専門知識の有無を問わず,簡易的な情報発信が可能となる「SpreadSyncCMS」を提案し,本研究の有効性を仮設検定を用いて評価する。 \vspace*{2em} ] @@ -53,7 +53,7 @@ % 地方において小規模飲食店は地域課題解決を担う極めて重要な存在である。経済産業省中小企業庁\cite{syoukibo}の「2023年度中小企業白書・小規模企業白書概要案」では,人口密度別に見た事業所数の規模別構成割合の調査結果が記載されている。人口密度が低い地域において,中規模事業所は18.3\%,大事業所は0.4\%,飲食店を含む小規模事業所は81.3\%と割合の過半数を占めており,地域を支える重要な存在であることが明らかになっている。しかし,物価上昇や客不足の問題により,経営存続ができず小規模飲食店がどんどん閉業しているのが現状である。そこでこれらの課題の原因の一つとしてインターネットを活用した集客ができていないのではないかと考えた。株式会社ユニワークが運営する飲食店お助けチームが小規模飲食店経営者を対象に実施した「ネット活用に関する意識調査」では,ウェブ集客 -飲食店業界は,アフターコロナ(以下,COVID-19)の社会において回復を目指すものの,物価高騰により依然厳しい状態にある。特に小規模飲食店は,人手不足や集客に課題を抱えている。株式会社ユニワークが運営する飲食店お助けチーム\cite{prtimes}が小規模飲食店経営者を対象に2022年度実施した「ネット活用に関する意識調査」では,COVID-19流行前と比べた現在の店舗売上状況についてのアンケート調査に対して「悪い」「とても悪い」が77.9\%という結果が出た。店舗の課題についてアンケートを取ったところ,原価高が61.3\%,集客が64.5\%といった結果となり,物価上昇による影響に加え,客不足に陥っている店舗が多いことが明らかになった。近年,インターネット中心の世界となるに伴いWeb集客が主流となっているが,小規模飲食店でウェブ集客を実施している店舗は14.2\%であり,実施しない理由として知識がないこと,人手が足りないこと,理解ができていない,等が挙げられた。これらの調査結果から,ウェブ集客の必要性は感じながらも不安要素を持っている人が多いことがわかる。 +飲食店業界は,アフターコロナの社会において回復を目指すものの,物価高騰により依然厳しい状態にある。特に小規模飲食店は,人手不足や集客に課題を抱えている。株式会社ユニワークが運営する飲食店お助けチーム\cite{prtimes}が小規模飲食店経営者を対象に2022年度実施した「ネット活用に関する意識調査」では,COVID-19流行前と比べた現在の店舗売上状況についてのアンケート調査に対して「悪い」「とても悪い」が77.9\%という結果が出た。店舗の課題についてアンケートを取ったところ,原価高が61.3\%,集客が64.5\%といった結果となり,物価上昇による影響に加え,客不足に陥っている店舗が多いことが明らかになった。近年,インターネット中心の世界となるに伴いWeb集客が主流となっているが,小規模飲食店でウェブ集客を実施している店舗は14.2\%であり,実施しない理由として知識がないこと,人手が足りないこと,理解ができていない,等が挙げられた。これらの調査結果から,ウェブ集客の必要性は感じながらも不安要素を持っている人が多いことがわかる。 また,大学のサークル活動においても関心を示す学生が少なくなってきている。全国大学生活協同組合連合会\cite{gakusei}が全国の国公立および私立の学部学生を対象に2022年度実施した「第58回学生生活実態調査 速報」の調査では,サークルに所属している割合について2019年度は68.1\%だったのにも関わらず,2022年度には58.4\%に減少した。COVID-19流行によりサークル活動の自粛を余儀なくされたことが原因と想定される。サークル所属者を増加させるうえで,活動情報の発信を見直すことが求められると考えた。 @@ -92,15 +92,15 @@ \section{小規模団体がWeb活用に抱える課題点}\label{kadaiten} -\ref{haikei}で述べた飲食店お助けチームによる小規模団体へのWeb活用調査の結果を表\ref{kadai}に示す。 - \begin{figure}[htbp] \centering \includegraphics[width=5cm]{../paper/jittai} \caption{小規模団体がWeb活用に抱える課題点}\label{kadai} \end{figure} -本研究では,表\label{kadai}で高い割合を占める「知識がない」「自身の業種業態に適していない」「理解ができていない」の意見を本研究で解決を目指す課題点として定義する。 +第\ref{haikei}章で述べた飲食店お助けチームによる小規模団体へのWeb活用調査の結果を表\ref{kadai}に示す。 + +本研究では,表\ref{kadai}で高い割合を占める「知識がない」「自身の業種業態に適していない」「理解ができていない」の意見を本研究で解決を目指す課題点として定義する。 \section{目的} @@ -112,23 +112,23 @@ % 日本を中心に展開されている,飲食店の情報サイト。一般のユーザが飲食店のレビューや口コミを投稿し,他のユーザと情報を共有することができる。\cite{log}。 -\subsection{観光情報サイト構築のためのフレームワークの提案} +\subsection{CMSのフレームワーク開発事例} 永嶺,奥野らは運営団体の規模によらない効果的な観光情報の発信を支援するためのWebサイト構築フレームワークを作成した。オープンソースCMSのプラグインモジュールとして実装し,既存の観光サイトに対する優位点を示した\cite{naga}。 -\subsection{観光情報配信のためのコンテンツ管理システムの開発} +\subsection{観光情報発信のCMSの開発事例} 萩原らは観光地の多様なニーズに対すや特性に対応可能な観光情報発信のためにCMSの設計・開発を行い複数観光地における導入可能性について検証した\cite{hagiwara}。 \subsection{関連研究の課題点} -\ref{kanren}で挙げた関連研究により,CMSを用いることで情報発信が容易になり,多様なニーズに対応することのできることが分かった。しかし,ユーザが操作する画面の情報量ツールの使い方を覚える必要がある上に,同時編集が可能ではないため,直感的な操作が可能で複数人で編集することができる機能を取り入れる必要がある。 +\ref{kanren}.関連研究で挙げた関連研究により,CMSを用いることで情報発信が容易になり,多様なニーズに対応することのできることが分かった。しかし,ユーザが操作する画面の情報量ツールの使い方を覚える必要がある上に,同時編集が可能ではないため,直感的な操作が可能で複数人で編集することができる機能を取り入れる必要がある。 \section{本研究での提案} -本研究では小規模団体の現状や課題点を踏まえたうえで,簡易的な情報発信を行えるCMSを提案する。 +本研究では小規模団体の現状や課題点を踏まえたうえで,簡易的な情報発信を行えるSpreadSyncCMS(以下,SSC)を提案する。 以下の要件定義を満たしたシステムを開発し,実験を行い定量的なデータから本システムの有用性を示す。 \section{要件定義}\label{youken} @@ -149,7 +149,7 @@ \section{システム設計}\label{sekkei} -\ref{youken}をもとに、システム設計を行う。本システムは\ref{flow}のフローを行うものである。機能要件別の説明を以下に示す。 +\ref{youken}.要件定義をもとに、システム設計を行う。本システムは\ref{flow}のフローを行うものである。機能要件別の説明を以下に示す。 \begin{figure}[htbp] \centering @@ -179,7 +179,7 @@ \section{システム開発} -本システムでは,\ref{sekkei}をもとにシステム開発を行う。 +本システムでは,\ref{sekkei}.システム設計をもとにシステム開発を行う。 \subsection{開発環境} 開発環境を以下に示す。 \begin{itemize} @@ -262,12 +262,11 @@ \end{verbatim} \end{itembox} - \begin{figure}[htbp] + \begin{figure}[tbp] \centering - \includegraphics[width=6cm]{../paper/sscms_mail.pdf} + \includegraphics[width=7cm]{../paper/mail.pdf} \caption{メール送信ページ画面}\label{mail} \end{figure} - % \begin{itembox}[l]{spread.gs createJsonResponse関数} % \begin{verbatim} @@ -281,8 +280,7 @@ % \end{itembox} \subsection{動的なWebページ更新機能} -\ref{json}で取得したJSONデータをもとにHTML要素作成する機能である。fetchAndGenerateData関数内でGASに対してHTTPリクエストを送信する。Webページ上では動的にHTML要素を生成しDOM操作により要素内の内容を変更している。Googleプレッドシートで記載されていない,または内容の条件が満たされなかった場合はHTML要素が生成されない。 - +\ref{json}で取得したJSONデータをもとにHTML要素を作成する機能である。fetchAndGenerateData関数内でGASに対してHTTPリクエストを送信する。Webページ上では動的にHTML要素を生成しDOM操作により要素内の内容を変更している。Googleプレッドシートで記載されていない,または内容の条件が満たされなかった場合はHTML要素が生成されない。 \begin{itembox}[l]{spread.gs createJsonResponse関数} @@ -304,18 +302,19 @@ \begin{figure}[htbp] \centering - \includegraphics[width=6cm]{../paper/mago} + \includegraphics[width=7cm]{../paper/magopel.pdf} \caption{生成したWebページ画面} \end{figure} \section{今後の展望} -今後は本システムを用いた実験を行い,本システムの有用性を定量的な評価で示す。実験では本学学生を対象に,CMSでのWebページ編集操作,アンケート調査を行う。 +今後は本システムを用いた実験を行い,本システムの有用性を定量的な評価で示す。実験では本学学生を対象に,SpreadSyncCMSでのWebページ編集操作,アンケート調査を行う。 -CMSの編集操作では,t検定\footnote{統計学で用いられる仮設検定の手法。小規模なサンプルサイズでの平均値の差を評価するのに適している。}を用いて本システムの有用性を測定する。 -帰無仮説を「10分以内にWebページを作成することはできない」とし,対立仮説を「10分以内にWebページを作成することができる」とする。有意水準は0.5とし,p値を算出して比較する。 +CMSの編集操作では,t検定を用いて本システムの有用性を測定する。 +帰無仮説を「10分以内にWebページを作成することはできない」とし,対立仮説を「10分以内にWebページを作成することができる」とする。有意水準は0.05とし,p値を算出して比較する。 アンケート調査では表\ref{syoukibo}の内容で調査を行う。 + \begin{table}[h] \begin{tabular}{|c|c|} \hline @@ -324,21 +323,26 @@ 理解が難しい & 直感的に扱うことができたか \\ \hline 専門知識がない & 専門知識は必要だと感じたか \\ \hline 業種業態に適していない & 実際に利用したいと感じたか \\ \hline - \end{tabular} \caption{課題・アンケート対応表}\label{syoukibo} \label{vol} \end{table} +% ライバルを考える実験が時間 +% 評価を測定する予定を考えている +% アンケートx +% スプレッドシートのセキュリティ +% x 私は + \begin{thebibliography}{5} % \bibitem{hakusyo}経済産業省中小企業庁. 2023年度版中小企業白書・小規模企業白書概要案. 2023-4-4.p30-35. (参照日 2023-11-10). -\bibitem{prtimes}株式会社ユニワーク. "ウェブ集客に取り組んでいる小規模飲食店は14.2\% 外注活用に「知識」「手間」「コスト」の壁". PR TIMES. 2023-1-20. \url{https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000047493.html},(参照 2023-11-10). +\bibitem{prtimes}株式会社ユニワーク. ``ウェブ集客に取り組んでいる小規模飲食店は14.2\% 外注活用に「知識」「手間」「コスト」の壁". PR TIMES. 2023-1-20. \url{https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000047493.html},(参照 2023-11-10). -\bibitem{gakusei}全国大学生活協同組合連合会. "第58回(2022年秋実施)学生生活実態調査 速報". 全国大学生活協同組合連合会. 2022-01-31. \url{https://www.univcoop.or.jp/press/life/report58_01.html},(参照 2023-11-18). +\bibitem{gakusei}全国大学生活協同組合連合会. ``第58回(2022年秋実施)学生生活実態調査 速報". 全国大学生活協同組合連合会. 2022-01-31. \url{https://www.univcoop.or.jp/press/life/report58_01.html},(参照 2023-11-18). % \bibitem{word}WordPress.com.``WordPress''.\url{https://wordpress.com},(参照 2023-08-09). % \bibitem{log}``食べログ''.\url{https://tabelog.com},(参照 2023-05-23). -\bibitem{naga}永峰和弘,奥野拓. "観光情報サイト構築のためのフレームワークの提案". 観光情報学会第2回研究発表会. 2010,p. 11-18. (参照 2023-05-25). -\bibitem{hagiwara}萩原勇一,川本裕幣,市川尚,窪田諭,阿部昭博. "観光情報配信のためのコンテンツ管理システムの開発". 研究報告情報システムと社会環境(IS).2012,vol. 122,no. 1,p. 1-8. (参照 2023-10-30). +\bibitem{naga}永峰和弘,奥野拓. ``観光情報サイト構築のためのフレームワークの提案". 観光情報学会第2回研究発表会. 2010,p. 11-18. (参照 2023-05-25). +\bibitem{hagiwara}萩原勇一,川本裕幣,市川尚,窪田諭,阿部昭博. ``観光情報配信のためのコンテンツ管理システムの開発". 研究報告情報システムと社会環境(IS).2012,vol. 122,no. 1,p. 1-8. (参照 2023-10-30). % \bibitem{shop}産業創造振興課.``山形県産業の現状''.(2022-06).\url{https://www.pref.yamagata.jp/documents/30862/08_sankoushiryou.pdf},(参照 2023-08-03).