diff --git a/resume/c120187-2022-R.pdf b/resume/c120187-2022-R.pdf new file mode 100644 index 0000000..e6e371c --- /dev/null +++ b/resume/c120187-2022-R.pdf Binary files differ diff --git a/resume/c120187-2022-R.tex b/resume/c120187-2022-R.tex new file mode 100644 index 0000000..76fb054 --- /dev/null +++ b/resume/c120187-2022-R.tex @@ -0,0 +1,115 @@ +\documentclass[a4j]{jarticle} +% -*- coding: utf-8 -*- + +\topmargin -2cm +\textheight 26cm +\textwidth 16.5cm +\oddsidemargin -0.3cm + +\pagestyle{empty} + +%% タイトル %% +\title{庄内地域の観光振興における\\XRを用いた体験型謎解きゲームの提案} + +%% 著者 %% +\author{広瀬研究室\\C120037A 梅津航介 C1201871 富樫雄斗} + +%% 日付 %% +\date{2022年6月10日} + +\usepackage{url} +\usepackage[dvipdfmx]{graphicx} +\usepackage{ascmac} +\begin{document} +\twocolumn[ +\maketitle +\begin{center} + {\bfseries 概要} +\end{center} +%% 概要 %% +AR +\footnotemark +やVR +\footnotemark +などのXR技術の発展で、現実世界と仮想世界を融合させたシステムが様々な分野に導入されている。また、近年は謎解きブームの影響により、日本各地で謎解きイベントが開催されている。本研究では、このXR技術を用いて、観光振興を目的とした体験型謎解きゲームを提案する。 +\vspace*{2em} +] +\footnotetext[1]{ARとは、「Augmented Reality」の略で、現実世界に仮想世界を重ね合わせて体験できる技術である。拡張現実ともいう\cite{nonaka}。} +\footnotetext[2]{VRとは、「Virtual Reality」の略で、仮想世界を現実のように体験できる技術である。仮想現実ともいう\cite{nonaka}。} + +\thispagestyle{empty} + +%% 本文 %% +\section{背景} +新型コロナウイルス感染症の影響で、国内外ともに旅行者数が減少し、観光業に大きな打撃を与えている。収束後の旅行意欲は高く需要の回復が見込まれ、オフシーズンや密集しない観光地などへのニーズが高まりつつある。受け入れ側としても、これまで以上に地域全体での魅力向上を図ることが欠かせない\cite{keidanren}。 + +近年、情報技術の発展によって、XRが普及し注目を集めている。高画質な映像や立体音響の開発、デバイスの小型化・軽量化で、これまでにない臨場感を味わえるようになった。インターネット配信の場合、大容量・低遅延の通信環境が必要なため、5Gによる大幅な進化もXRの普及を後押しした\cite{nonaka}。 + +また、謎解きゲームや脱出ゲームといわれる分野が盛り上がりを見せている。2009年ごろから普及しはじめ、市場規模は2015年時点で400億円、延べ体験者数は500万人を超え、現在も加速傾向にある。しかし、日本各地で増えてきており、ただの謎解きだけではインパクトも薄いため、地域固有の観光資源を活用した独自性や一層の企画力が求められる\cite{uchida}。 + +\section{目的} +本研究では、AR・VRを使用し、観光地について楽しく学べるシステムを提案する。庄内地域の魅力を伝え、自然や食、文化などについて興味を持たせられることを目指す。その結果、実際に足を運んでもらい、観光振興に繋げていくことが目的である。 + +\section{類似サービス} +\begin{itemize} +\item リアル脱出ゲーム\\ +マンションの一室や野球場、学校、廃病院、地下鉄など様々な場所を舞台に、謎を解いてそこから「脱出」することを目的とした体験型ゲーム・イベントである。オリジナルストーリに加え、人気のアニメ・ゲームとのコラボレーションや、グッズ販売も行っている。近年は、実際の店舗に訪れるのではなく、家にいながら遊べるオンラインイベントにも力を入れている\cite{scrap}。 +\item 謎解きプラス\\ +謎解き・宝探しイベントの企画・運営、テーマパークのアトラクション、商業施設の集客施策、懇親会・研修を盛り上げる演出を提供しているサービスである。ARやプロジェクションマッピングなどの最新技術も使用している。謎やストーリ、デザイン、印刷、広報、集客に関わるWEBサイトの制作、プレスリリースの発行まで、一括での対応を可能としている\cite{haregake}。 +\end{itemize} + +\subsection{類似サービスとの差別化} +類似サービスでは、ある施設を借りたり最新技術を使用したりなど、大きな規模で謎解きイベントが行われている。一方、開催場所は、東京、大阪、福岡、仙台といった都市部が多く、山形など地方で開催されているケースが少ない。そのため、本システムでは、庄内発であるという点において差別化する。 + +\section{謎解きの概要} +謎解きとは、専門的な知識がなくても、ひらめきや発想で問題を解くことができるコンテンツである。1人でも複数人でも参加でき、小学生から大人まで幅広い年代で楽しまれている。 + +\subsection{謎解きイベントの種類} +\begin{itemize} +\item 公演型\\ +制限時間を設け、演劇や動画など臨場感のある体験が楽しめるイベント形式である。参加者は連帯感や達成感を味わえ、多くの人が一度に参加できるよう区切られた空間で行われる\cite{haregake}。 +\item 周遊型\\ +制限時間を設けず、受付時間中であればいつでも参加可能なイベント形式である。参加者自身のペースで楽しめ、じっくり見てほしい、滞在してほしいなどの場合に適している\cite{haregake}。 +\end{itemize} + +\section{システム構成} +ARマーカの読み込みを利用した謎をいくつか考え、解答送信用のページを作成する。VRについては、360度写真を操作して、視点を変えたり前後左右に移動したりできるようにする(図.\ref{figure:system})。 +\begin{figure}[htb] + \centering + \includegraphics[bb=60 620 600 810,clip,width=1.1\columnwidth]{system.pdf} + \caption{システムの流れ} + \label{figure:system} +\end{figure} + +\subsection{使用する技術} +\begin{itemize} +\item A-Frame\\ +WebARやWebVRを構築できるフレームワークである。360度写真の組み込みに使用する。 +\item AR.js\\ +WebARを開発できるソフトウェアである。ARマーカの作成やカメラでの読み込みに使用する。 +\item JavaScript\\ +Webページに動きを加えるプログラミング言語である。ページ遷移や正誤判定に使用する。 +\item Blender\\ +3DCGを作成できるソフトウェアである。ARマーカの3Dモデルの作成に使用する。 +\end{itemize} + +\subsection{利用方法} +\begin{enumerate} +\item 指定のARマーカを読み取る。 +\item 謎が出現するので、答えを入力フォームに入れて送信する。 +\item 360度写真があるページに飛ぶ。 +\item 扉の形をした3Dモデルを探し、視点を合わせてクリア。 +\end{enumerate} + +\section{今後の展望} +A-FrameやJavaScriptによって、オブジェクトの表示や視点の移動など様々な動きを付けることができた。今後はストーリの構成を考え、AR・VRのより効果的な活用方法について検討していく必要がある。 + +\begin{thebibliography}{99} +\bibitem{keidanren}日本経済団体連合会. ''コロナ禍で変化した観光動向と今後の取り組むべき課題''.\\\url{https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2021/0805_02.html}, (参照2022-05-30). +\bibitem{nonaka}野中敬介. ''注目の「XR」(クロスリアリティ)とは?VR,AR,MRとの違いと最新事例を紹介''.\\\url{https://time-space.kddi.com/ict-keywords/20180816/2406}, (参照2022-05-30). +\bibitem{uchida}内田有映. ''都内でも観光地でも なぜ「謎解き」が流行っているのか?''.\\\url{https://forbesjapan.com/articles/detail/26069}, (参照2022-05-30). +\bibitem{scrap}株式会社SCRAP. ''リアル脱出ゲームとは''.\\\url{https://realdgame.jp/about.html}, (参照2022-05-30). +\bibitem{haregake}株式会社ハレガケ. ''謎解きプラスとは''.\\\url{https://nazotoki-plus.com/about/}, (参照2022-05-30). +\end{thebibliography} + +\end{document} diff --git a/resume/system.pdf b/resume/system.pdf new file mode 100644 index 0000000..14ca088 --- /dev/null +++ b/resume/system.pdf Binary files differ