diff --git a/renshu/C120027-R.pdf b/renshu/C120027-R.pdf new file mode 100644 index 0000000..054ca89 --- /dev/null +++ b/renshu/C120027-R.pdf Binary files differ diff --git a/renshu/C120027-R.tex b/renshu/C120027-R.tex new file mode 100644 index 0000000..9c0082f --- /dev/null +++ b/renshu/C120027-R.tex @@ -0,0 +1,116 @@ +\AtBeginDvi{\special{pdf:mapfile ptex-ipa.map}} +\documentclass[a4j]{jarticle} +% -*- coding: utf-8 -*- + +\topmargin -2cm +\textheight 26cm +\textwidth 16.5cm +\oddsidemargin -0.3cm +\usepackage[dvipdfmx]{graphicx} +\usepackage{url} +\pagestyle{empty} + +%% タイトル %% +\title{ARを用いた顔出しパネルの作成の提案} + +%% 著者 %% +\author{広瀬研究室\\C1200274 伊藤優} + +%% 日付 %% +\date{2022年5月31日} +\begin{document} +\twocolumn[ +\maketitle +\begin{center} + {\bfseries 概要} +\end{center} +%% 概要 %% +顔出しパネルとは,人間の身長とほぼ同じくらいのサイズで制作された等身大ポップ,等身大パネルの一部がくり抜かれており,後ろに人が立ち顔を出すことができるエンターテイメント性の高いツールのことを指す。 +本研究では「拡張現実」,AR(Augmented Reality)と呼ばれるものを使い,実際の撮影も可能とする顔出しパネルの作成を提案する。 +\vspace*{2em} +] +\thispagestyle{empty} + +%% 本文 %% +\section{背景} +顔出しパネルとは,人間の身長とほぼ同じくらいのサイズで制作された等身大ポップ,等身大パネルの一部がくり抜かれており,後ろに人が立ち顔を出すことができるエンターテイメント性の高いツールのことを指す。 +高さは1200mm(120cm)から1800mm(180cm)の範囲内で作成されるケースが一般的であり,デザインの顔にあたる部分がくり抜かれるため「顔抜きパネル」とも呼ばれることもある。文献によって「顔出し看板」など +様々な名称で呼ばれており,正式名称は定かではないため本研究では「顔出しパネル」で統一する。この顔出しパネルは様々な観光地に配置されており,観光客の撮影場所として広く認知されてきた。しかし,昨今コロナ +ウイルスの影響により感染拡大を防ぐため不特定多数の人の手に触れるものである顔出しパネルは使用中止になり,撤去されたり隅に寄せられたりしている場合が少なくない。 + +また,拡張現実(AR)技術とは,周囲を取り巻く現実環境に情報を付加・強調,あるいは削除・減衰させ,文字通り人間から見た現実世界を拡張する技術である。具体的にはカメラ付きの PC やスマートフォンなどで専用 +のシステムやアプリを通して登録されている画像を認識させたり,位置情報を取得したりして,それを手がかりとして,エフェクト(画像や動画,音声など)を表示する仕組みがよく用いられる。 +しかし,ARの研究は現場情報の取得(画像認識型,屋外・屋内位置情報型など)や,システムの開発や一般へのサービスなど,技術的には多数行われている反面,実際にARが利用される現実的な場面での +運用方法や,ARシステムと人のインタラクション,あるいはARを巡る人同士のインタラクションなどの技術-社会的側面の研究は少ない。 +%\begin{figure}[htb] +% \centering +%\includegraphics[width=7cm]{kaodasi.jpg} +% \caption{使用中止とされた伊豆急河津駅(静岡県賀茂郡河津町)の顔出しパネル} +% \label{figure:kaodasi} +%\end{figure} +% +\section{目的} +本研究では,コロナ禍によって撤去,使用中止とされた顔出しパネルのをARに落とし込むことにより不特定多数の接触を防ぎつつ,ユーザにとって場所を取らずどこでも利用しやすい顔出しパネルの作成を目的とする。 +\section{類似サービス} +\begin{itemize} + \item SNOW +\end{itemize} +ARを利用することにより,カメラに写された顔をリアルタイムで認識し,自動で動物やキャラクターのイラストを輪郭や顔のパーツに合わせて装飾する機能や,一緒に写っている人と顔を交換する(入れ替える) +機能などがある。中学生・高校生を中心とした若い世代の女性から特に人気を集めており,2016年5月にApp Storeの無料アプリケーションランキングで1位に立った。 + +\section{システム構成} +メニュー画面を作成し,そこから使用したい顔出しパネルを選択することでモデルが投影された状態のwebカメラを起動する。その後AR顔出しパネルとユーザを撮影し保存するというものである。 +\subsection{システムの流れ} +\begin{enumerate} +\item メニュー画面から使用したいAR顔出しパネルを選ぶ +\begin{center} +↓ +\end{center} +\item webカメラページへ偏移する +\begin{center} +↓ +\end{center} +\item 位置を調整して写真を撮影する +\begin{center} +↓ +\end{center} +\item 1に戻る,または終了する +\end{enumerate} + +\subsection{使用する技術} +\subsubsection{A-Frame} +ARページの作成には JavaScript の A-Frame ライブラリと AR.jsライブラリを使用し作成した。A-Frame は VR +\footnote{VRは「Virtual Reality」の略で,「人工現実感」や「仮想現実」と訳されています。ここには「表面的には現実ではないが、本質的には現実」 +という意味が含まれ,VRによって「限りなく実体験に近い体験が得られる」ということを示す} +を構築するためのOSS +\footnote{OSSとは,ソースコードの改変や再配布が自由に認められている無償のソフトウェアである。} +の Web フレームワークの一つであり,CSS のように HTML に読み込ませることで使用できる。 +A-Frameを3Dモデルを表示するために使用する。 +\subsubsection{AR.js} +AR.jsはWebAR開発のための代表的なOSSの一つであり,A-Frameと同様にHTMLに組み込むことで簡単に実装することができる。 +AR.jsをその3Dモデルを現実空間と結びつけるために使用する。 +\subsubsection{blender} +Blender は3DCGアニメーションを作成するための統合環境アプリケーションである。 +オープンソースのフリーウェアであり,本格的かつ商用アプリにも負けない機能を持ち,世界中のユーザに利用されている。 +顔出しパネルのモデル作成の際に使用する。 +\subsubsection{JavaScript} +JavaScriptは,Webサイトやシステムの開発に使われているプログラミング言語のことを指す。 +その汎用性の高さからブラウザを動かす言語では現在主流となっている。 +システムのメニュー画面からwebカメラ画面へのページ偏移の際に使用する。 + +\section{今後の展望} +現状システムまでの構想までしかできていないため,動かした際の問題点が把握できていない。これからシステムの設計を進めていき問題点を把握していく。デザインは現在決まっていないが,庄内地域に基づいたデザインを設計し地域活性化を促すことも視野に入れている。通常のAR顔出しパネル完成後, +可能ならアニメーション付きのAR顔出しパネルの作成も検討していく。 + +\begin{thebibliography}{9} + \bibitem{paneru} ポスターパネルの達人."顔出しパネルとは". + \url{https://pospanetatsujin.com/blog/product/%E9%A1%94%E5%87%BA%E3%81%97%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%81%AF/},(参照 2022-05-31). + \bibitem{news}eccitenews."見れば見るほど不安になる... 新型コロナ対策で前衛アートと化した「顔出しパネル」がこちら". + \url{https://www.excite.co.jp/news/article/Jtownnet_309661/},(参照 2022-05-31). + \bibitem{hakubutu}東京都市大学横浜キャンパス情報メディアジャーナル."博物館での学習における拡張現実(AR)技術の可能性". + \url{http://www.comm.tcu.ac.jp/cisj/15/assets/15_01.pdf},(参照 2022-05-31). + \bibitem{snow}ケータイWatch."若い女性に「SNOW」が浸透、利用者が急拡大~ニールセン調査". + \url{https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1048100.html},(参照 2022-05-31). +\end{thebibliography} + +\end{document} diff --git a/renshu/kaodasi.jpg b/renshu/kaodasi.jpg new file mode 100644 index 0000000..0e2bfe4 --- /dev/null +++ b/renshu/kaodasi.jpg Binary files differ