diff --git a/paper/c119115-thesis.pdf b/paper/c119115-thesis.pdf index 90f2994..85efa53 100644 --- a/paper/c119115-thesis.pdf +++ b/paper/c119115-thesis.pdf Binary files differ diff --git a/paper/c119115-thesis.tex b/paper/c119115-thesis.tex index 38f7b26..03b9ae8 100644 --- a/paper/c119115-thesis.tex +++ b/paper/c119115-thesis.tex @@ -70,7 +70,7 @@ インターネットが高速化とWebサービスの遅延の低減の実現により仮想空間と現実世界に対して より没入感が得られる環境が整い,観光領域でのAR技術の活用はより一層進んでいる。 特に,ARとスタンプラリーの組み合わせは相性がよいとされており,スタンプラリーの -効果である滞在時間の増加や回遊率の向上に加え,ARコンテンツは現実空間に演出を付け加える +効果(図)である滞在時間の増加や回遊率の向上に加え,ARコンテンツは現実空間に演出を付け加える ことができるため,新しい体験価値の付与や幅広いイベントに対応可能である。 このような理由から,ARスタンプラリーは地域活性化のツールの一つとして,多くの自治体 や観光協会で導入されている。 @@ -84,17 +84,39 @@ 簡単にARスタンプラリーの作成ができるようになり,観光地の集客の増加や観光地での新たな 体験を生み出すことで,地域活性化の一助になるではないかと考えた。 +\begin{figure}[htb] + \centering + \includegraphics[width=15cm]{./img/population_change.pdf} + \caption{日本の人口推移\cite{人口推移}} + \label{fig:population_change} +\end{figure} \section{研究目的} 本研究は,簡単な操作のみでWebARスタンプラリーシステムを作成できるシステムを作成する。 そして,このシステムを利用することで,観光客の観光地へのと集客と観光地での体験が誘発するこ とを目的としている。また,WebARスタンプラリー作成システムとして実際に利用することを 想定し実用性,および保守性を考慮しながら提案する。 + + +\section{スタンプラリーの効果} +「大須商店街」で実施されたスタンプラリーの実証実験\cite{スタンプラリー}を元にスタンプラリーの利点と傾向について述べる。 +図\ref{fig:effect-rally01}と図\ref{fig:effect-rally02}によると,スタンプラリーを実施することで +回遊率と滞在時間が増加することがわかる。さらに,スポットの数が多いとより滞在時間が長くなる。 + + \begin{figure}[htb] \centering - \includegraphics[width=15cm]{./img/population_change.pdf} - \caption{日本の人口推移\cite{人口推移}} - \label{fig:population_change} + \includegraphics[width=15cm]{./img/effect-graph01.pdf} + \caption{「大須商店街」で実施された回遊率の実証実験の結果} +\label{fig:effect-rally01} +\end{figure} + + +\begin{figure}[htb] + \centering + \includegraphics[width=15cm]{./img/effect-graph02.pdf} + \caption{「大須商店街」で実施された滞在時間の実証実験の結果} +\label{fig:effect-rally02} \end{figure} @@ -119,19 +141,27 @@ で , スムーズな観光情報の提供を実現している\cite{先行研究2}。ARを技術を利用することにより,情報提供の幅が広がり,ARと観光を組み合わせた サービスには魅力性と有効性があるとしている。 -\subsection{スタンプラリーにおける位置情報の活用} +\subsection{スタンプラリーにおけるページ構成}\label{sec:rally_page} こちらの研究\cite{先行研究3}では,フォトラリー\footnote{スタンプラリーの仕組みを応用し,スタンプを写真で代替したフォトラリーのこと\cite{先行研究3}。}による観光支援から 観光者の観光体験の生み出すシステムの作成を行っている。 スタンプラリーを行うためには,スタンプの獲得機能と情報を表示する機能,それらで 扱う情報を管理する機能が必要としている。 特に,どこにスポットが存在しているか示す機能が重要だと考えており,地図ベースの情報提供を行っている。 -スポットの位置情報と観光者の位置情報の表示をすることで,観光スポットが存在する位置情報を観光者が直感的に分かるようにしている。 -% 観光スポットが存在する位置情報を観光者が直感的に分かるように,地図ベースで提供している。 +スポットの位置情報と観光者の位置情報の表示をすることで,観光スポットが存在する位置情報を観光者が直感的に分かるとしている。 +% 地図ベースで提供するページ。 % スタンプは,観光者が指定の観光スポットで写真を撮ることで代替としている。これにより,スタンプ台の設置や % 画像のデザインをする必要がないなど,運営者の負担を減らすことができている。 % またフォトラリーの管理機能には,スポット情報を管理する機能に加え, % 観光スポットの変更や開店時間の変更に対応するために継続的に情報の更新をする必要があるとしている。 +\subsection{3Dモデルの作成における学習難易度} +河田,竹之内らの研究\cite{先行研究4}では,3Dモデルリングの学習は初学者にとって困難と +する原因があると指摘している。 +一般的な3Dモデリングの工程は手順が多く,3Dモデリングの習熟者による授業での演習や +学習テキストでは,アプリケーションソフトウェアの操作に関する説明が多くなってしまう。 +そのため,操作になれていないが学習者は指導者の操作を追うことで手一杯になり,結果として +操作に重点においた演習になってしまうとしている。 + \section{類似サービス}\label{sec:similar} スタンプラリー作成補助システムは,地方自治体や観光協会などで利用されており,アニメの 聖地巡礼,音楽イベントなど様々な用途で活用することができる。近年では,ARスタンプラリー @@ -167,15 +197,20 @@ \end{figure} \subsection{類似サービスの課題点と改善案} +一つ目は,スタンプの獲得できる場所の情報提示が不十分な点である。 +どこにスポットが存在しているか示す機能がないとユーザはあらかじめスポットの位置情報 +を把握しておく必要性がでてくる。 +そうなると,ユーザがスムーズにスタンプラリーを進めることは出来きなくなるため, +スポットの位置情報を観光者が直感的に分かるようにする必要がある。 + +二つ目は,AR表示のトリガーとなるマーカーやQRコードを印刷した紙の設置が必要な点である。 ARの表示やスタンプの獲得には,QRコードを印刷した紙を観光スポットに設置する必要があ るため,場所が限られてしまったり,屋外でのイベントでは天候に左右されてしまう。 また,近年のコロナ禍においては,そうした物理的な設置を使うことで人同士の接触 が多くなってしまうという課題点がある。 -このような点から,屋内と屋外の対応をしたスタンプラリーシステムを構築し,より手軽に -作成と運営ができる工夫が必要だと考える。 - - +% このような点から,屋内と屋外の対応をしたスタンプラリーシステムを構築し,より手軽に +% 作成と運営ができる工夫が必要だと考える。 % ------------------------第三章------------------------ % @@ -188,7 +223,6 @@ 構成について説明する。 - \section{要件定義}\label{sec:service} 第\ref{sec:similar}節で述べた類似サービスの課題点とそれぞれの特徴をもとに 本サービスで必要となる要件を以下のように定めた。 @@ -299,9 +333,29 @@ \end{figure} \section{作成されるスタンプラリー} -本システムで作成されるスタンプラリーは,ホーム画面,マップ,ARパート,スタンプ獲得一覧の計4ページで構成されるスタンプラリーを作成できるものとする。 +本システムで作成されるスタンプラリーは,第\ref{sec:rally_page}節を参考にし,ホーム画面,マップ,ARパート,スタンプ獲得一覧の計4ページで構成されるスタンプラリーを作成できるものとする。 + +\begin{itemize} + \item ホーム画面 + + スタンプラリーのタイトルやスポット情報に加え使い方,注意事項を表示する。 + + \item マップ + + 各スポットの位置情報とユーザの位置情報を表示する。また,ユーザをリアルタイムに + 追跡する。 + + \item ARパート + + ARパートでは,ARの表示とスタンプの獲得が行える。 + + \item スタンプ獲得一覧 + + スタンプの獲得状況を確認できる。 + +\end{itemize} マップからユーザの現在地とラリーポイントの位置を確認し , ラリーポイント -に近づくと自動的に ARパートに移動し ,カメラを起動する。その後 ,スタンプ獲得ボタンを押すことで +に近づくと自動的にARパートに移動し ,カメラを起動する。その後 ,スタンプ獲得ボタンを押すことで でスタンプの獲得を行えるものとする(図\ref{fig:stamp_rally_flow})。 \subsection{使用するJavaScriptライブラリ} 本システムで作成されるスタンプラリーのマップ機能とARパートは以下のJavaScriptライブラリを用いて実現する。 @@ -379,22 +433,30 @@ 用いる。 \section{UI画面} +\begin{figure}[htb] + \centering + \includegraphics[width=15cm]{./img/nocode-AR-edit.pdf} + \caption{基本設定ページ} + \label{fig:UI} +\end{figure} + + \section{スタンプラリーの全体設計と詳細情報の管理機能} -スタンプラリーの管理は,\ref{sec:sekkei}で設計したデータベースを使用し, +スタンプラリーの管理は,第\ref{sec:sekkei}章で設計したデータベースを使用し, スタンプラリーに関する情報は全てデータベースに保存する。 スポットに関しては,1つのスタンプラリーに対して,複数存在すると考えられるため,テーブルを分けて保存する(図\ref{fig:db})。 また,本システムはログイン機能をもたせること第三者がスタンプラリーに勝手に変更を加えられないようにする。 \begin{figure}[htb] \centering - \includegraphics[width=13cm]{./img/db_table.pdf} + \includegraphics[width=15cm]{./img/db_table.pdf} \caption{本システムのデータベース} \label{fig:db} \end{figure} \section{位置呼応マップ} -利用者が,実際に現地に行く場合の接近具合に応じて画面を展開するのが位 -置呼応マップパートである。これには,HTML5 の GeoLocationAPIと, +利用者が,実際に現地に行きスポットとの距離に応じて画面を展開するのが位 +置呼応マップである。これには,HTML5 の GeoLocationAPIと, JavaScript ライブラリ Leaflet.js を利用し,現在地点に連動して地図を表示さ せる機能を実装した。 GPS センサを装備しているモバイルデバイスでマップパートの Web ページ @@ -419,6 +481,12 @@ \section{ARパート} +\begin{figure}[htb] + \centering + \includegraphics[width=15cm]{./img/nocode-AR-tpl.pdf} + \caption{ARキャラクターのテンプレート機能} + \label{fig:ar-tpl} +\end{figure} \chapter{システム評価or実験} \chapter{結論} @@ -453,6 +521,10 @@ \url{https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/07.pdf}, (参照 2022-12-11). + \bibitem{スタンプラリー} Shachihata Stamprally.“スタンプラリーの効果" + + \url{https://fun.shachihata.co.jp/rally/about/effect.php}, (参照 2022-12-13). + \bibitem{先行研究1} 越後宏紀,小林稔.“conectAR: アニメの聖地巡礼のためのAR を用いたコミュニケーション支援システムの提案" \url{https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_uri&item_id=187444&file_id=1&file_no=1}, (参照2022-5-10). @@ -465,9 +537,9 @@ \url{https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10487059_po_ART0010410235.pdf?contentNo=1&alternativeNo=}, (参照 2021-11-23) - \bibitem{先行研究4} 田中 祐也,谷田 親彦.“大学生の3Dモデリング過程の分析" + \bibitem{先行研究4} 河田 尚子,竹之内 和樹. “初学者の3Dモデリングにおける難点と原因の分析" - \url{}, (参照 2021-11-23) + \url{graphicscience.jp/journal_data/files/164_file.pdf}, (参照 2022-12-13) \bibitem{ARTO QUEST}株式会社マイスター・ギルド.“ARスタンプラリー『ARTO QUEST』簡単作成・無料版あり・アプリ不要" diff --git a/paper/img/effect-graph01.pdf b/paper/img/effect-graph01.pdf new file mode 100644 index 0000000..ef9fe81 --- /dev/null +++ b/paper/img/effect-graph01.pdf Binary files differ diff --git a/paper/img/effect-graph02.pdf b/paper/img/effect-graph02.pdf new file mode 100644 index 0000000..9bd7dd6 --- /dev/null +++ b/paper/img/effect-graph02.pdf Binary files differ diff --git a/paper/img/nocode-AR-edit.pdf b/paper/img/nocode-AR-edit.pdf new file mode 100644 index 0000000..11dece4 --- /dev/null +++ b/paper/img/nocode-AR-edit.pdf Binary files differ diff --git a/paper/img/nocode-AR-tpl.pdf b/paper/img/nocode-AR-tpl.pdf new file mode 100644 index 0000000..f749396 --- /dev/null +++ b/paper/img/nocode-AR-tpl.pdf Binary files differ