diff --git a/c116041-thesis.dvi b/c116041-thesis.dvi index dfdfaab..0508dbe 100644 --- a/c116041-thesis.dvi +++ b/c116041-thesis.dvi Binary files differ diff --git a/c116041-thesis.log b/c116041-thesis.log index 5b444fe..39b4ae3 100644 --- a/c116041-thesis.log +++ b/c116041-thesis.log @@ -1,4 +1,4 @@ -This is e-pTeX, Version 3.14159265-p3.6-141210-2.6 (utf8.euc) (TeX Live 2015/Debian) (preloaded format=platex 2019.5.21) 18 DEC 2019 17:07 +This is e-pTeX, Version 3.14159265-p3.6-141210-2.6 (utf8.euc) (TeX Live 2015/Debian) (preloaded format=platex 2019.5.21) 18 DEC 2019 18:31 entering extended mode restricted \write18 enabled. %&-line parsing enabled. @@ -527,10 +527,10 @@ Here is how much of TeX's memory you used: 3887 strings out of 495182 52441 string characters out of 6185961 - 122872 words of memory out of 5000000 + 122868 words of memory out of 5000000 7247 multiletter control sequences out of 15000+600000 22064 words of font info for 103 fonts, out of 8000000 for 9000 19 hyphenation exceptions out of 8191 - 27i,8n,32p,1205b,386s stack positions out of 5000i,500n,10000p,200000b,80000s + 27i,8n,32p,1170b,386s stack positions out of 5000i,500n,10000p,200000b,80000s -Output written on c116041-thesis.dvi (23 pages, 60420 bytes). +Output written on c116041-thesis.dvi (23 pages, 60556 bytes). diff --git a/c116041-thesis.pdf b/c116041-thesis.pdf index d5b0c9d..78d20e0 100644 --- a/c116041-thesis.pdf +++ b/c116041-thesis.pdf Binary files differ diff --git a/c116041-thesis.tex b/c116041-thesis.tex index 52b5196..d648bba 100644 --- a/c116041-thesis.tex +++ b/c116041-thesis.tex @@ -16,7 +16,7 @@ \usepackage{url} \geometry{textwidth=160mm, textheight=225mm} \renewcommand{\bibname}{参考文献} -\title{季節ごとに切り替えが可能なGPS読み取り機能付きWebハザードマップについての研究} +\title{季節変化に対応したGPS読み取り機能付きWebハザードマップについての研究} \author{4年 C1160416 小野寺寛之} \date{} \begin{document} @@ -25,7 +25,7 @@ \begin{abstract} \begin{flushleft} \chapter{概要} -ハザードマップのハザード(hazard)とは「危険、災害」を表す英単語である。だから、「ハザードマップ」は災害が発生する地帯の地図を表し,その中で地震の規模と震度による予想を地図上に表した地図が「地震ハザードマップ」である。ハザードマップの歴史は古く,アメリカの地震工学者カール・アリン・コーネルが1968年に地震ハザード分析を提唱して以来,地震の震度や規模を統計的に測定することが可能となった。日本で現在のようなハザードマップが作成されるのは1994年からである。当時は紙ベースだったので,保管や配布の方法が問題視されていた。2000年に有珠山が噴火した際にハザードマップを用いた避難を行い,人的被害を減らすことができた。それ以来,より本格的な研究が行われるようになった。2011年からは大手WebGISであるGoogle Mapが参入し,重要な情報を多く入手することが可能となった。 津波のハザードマップと兼ねている地震ハザードマップもある。本研究ではこのハザードマップを作成し,この地図の社会的意義を発見することを目的としている。2011年の東日本大震災以降,日本に住む人々は災害に対する恐れと,防災や減災に関心を持つようになった。ただし,この地図が万能の安全マップで,これを持っているだけで救われるという保証は無い。それでも街の住人一人ひとりが防災意識を持つことを助ける地図を作成することで社会貢献できれば幸いと考えている。(631文字) +ハザードマップのハザード(hazard)とは「危険、災害」を表す英単語である。だから、「ハザードマップ」は災害が発生する地帯の地図を表し,その中で地震の規模と震度による予想を地図上に表した地図が「地震ハザードマップ」である。ハザードマップの歴史は古く,アメリカの地震工学者カール・アリン・コーネルが1968年に地震ハザード分析を提唱して以来,地震の震度や規模を統計的に測定することが可能となった。日本で現在のようなハザードマップが作成されるのは1994年からである。当時は紙ベースだったので,保管や配布の方法が問題視されていた。2000年に有珠山が噴火した際にハザードマップを用いた避難を行い,人的被害を減らすことができた。それ以来,より本格的な研究が行われるようになった。2011年からは大手WebGISであるGoogle Mapが参入し,重要な情報を多く入手することが可能となった。 津波のハザードマップと兼ねている地震ハザードマップもある。本研究ではこのハザードマップを作成し,この地図の社会的意義を発見することを目的としている。2011年の東日本大震災以降,日本に住む人々は災害に対する恐れと,防災や減災に関心を持つようになった。ただし,この地図が万能の安全マップで,これを持っているだけで救われるという保証は無い。なので、季節変化による環境変化に対応したハザードマップを作成することを研究とする。 \end{flushleft} \end{abstract} \setcounter{tocdepth}{0} @@ -34,7 +34,7 @@ \chapter{序文} \def\baselinestretch{0.85} - 本研究に至った理由をこの章で解説する。本研究は前年度の研究を継承するものである。自然災害へのリスクを減らすには、事前に準備をしておくことが重要である。ハザードマップもまた,自然災害へのリスクを事前に察知し,防災意識を高めるだけのアイテムに過ぎない。問題なのはこの地図をどのように使うかである。 + 本研究に至った理由をこの章で解説する。自然災害へのリスクを減らすには、事前に準備をしておくことが重要である。ハザードマップもまた,自然災害へのリスクを事前に察知し,防災意識を高めるだけのアイテムに過ぎない。また、酒田市は夏と冬が厳しく、地震が発生した際のことを考えるには、環境の変化も考慮する必要がある。どう使うかを考えるよりも、ハザードマップを地域の環境にどう適応するかが望まれている。 \section{背景} \fontsize{11pt}{20pt}\selectfont 2011年に東日本大震災が発生して以来,我が国は3度の巨大地震に巻き込まれてきた[1]。東北公益文科大学の位置する山形県庄内地区でも地震やそれによって引き起こされる津波とは無縁ではなく,2019年6月に起きた「山形県沖地震」のような地震災害も発生している。特に酒田は陸と海の活断層に囲まれているため,巨大地震が発生する可能性が高い[2]。巨大な地震は津波や火災などの二次災害を引き起こし,社会の存続に大きな障害を残す性質を持っている。 @@ -93,7 +93,7 @@ 1章の通り,ハザードマップには数多くの問題点があることを理解した。では,どのような打開策が求められるのかをここに表す。本章では,次世代のハザードマップに求められるべきアイディアを示す。 \begin{description} \item バリアフリー対応 \par - この「情報機器が扱いにくい人」とはお年寄りなどを含めた情報機器を扱うことに難がある人の総称である。彼らはインターネットやスマートフォンなどの情報機器を扱うのが難しいが,大多数は紙媒体を扱うことが可能である。 + この「情報機器が扱いにくい人」とは高齢者を含めた情報機器を扱うことに難がある人の総称である。彼らはインターネットやスマートフォンなどの情報機器を扱うのが難しいが,大多数は紙媒体を扱うことが可能である。 紙媒体の地図であれば役所に行けば入手することができる。また,インターネット上でもPDFとして印刷することができる。しかし,役所に行く方法無かったり,印刷する機会があったとしても印刷の方法が理解しがたい場合もある。そこで,印刷機能を実装し,なおかつ簡単な表記と、印刷方法が書かれた説明書を利用者の閲覧が容易な場所に貼り付ければ,紙媒体のハザードマップの浸透に繋げることができると考える。しかし,視覚障害者には,ハザードマップを扱うことができないため,音声による解説機能を実装する必要がある。 \item 夏や冬の避難情報 \par 山形県は夏と冬の環境の差が激しい地域である。とりわけ酒田市は夏場は40度近くの気温、冬場は海岸からの強い風があり,路面も凍結するため危険な場所となる。そこで,冷房や暖房を備えた避難所を切り替えることができる機能が実装されたハザードマップを作成する必要があると考える。