diff --git a/bib.bib b/bib.bib index 324a774..cc0baa0 100644 --- a/bib.bib +++ b/bib.bib @@ -103,3 +103,19 @@ URL="https://ci.nii.ac.jp/naid/170000086557/", DOI="", } + + +@article{screape, +author="小島, 一恭 and 奥村, 高広", +title="2115 Webスクレイピングによる温熱データと居住者の温冷感申告との関係性(福祉機械・ヒューマンインターフェース(2))", +journal="機素潤滑設計部門講演会講演論文集", +ISSN="", +publisher="一般社団法人 日本機械学会", +year="2014", +month="", +volume="2014", +number="", +pages="129-130", +URL="https://ci.nii.ac.jp/naid/110009960005/", +DOI="10.1299/jsmemdt.2014.14.129", +} diff --git a/gainen1.pdf b/gainen1.pdf new file mode 100644 index 0000000..2d1b0f8 --- /dev/null +++ b/gainen1.pdf Binary files differ diff --git a/gainen2.pdf b/gainen2.pdf new file mode 100644 index 0000000..0106b28 --- /dev/null +++ b/gainen2.pdf Binary files differ diff --git a/make.pdf b/make.pdf new file mode 100644 index 0000000..8b419c1 --- /dev/null +++ b/make.pdf Binary files differ diff --git a/mituyuki.pdf b/mituyuki.pdf index eec1477..c29df0f 100644 --- a/mituyuki.pdf +++ b/mituyuki.pdf Binary files differ diff --git a/mituyuki.tex b/mituyuki.tex index 03caae0..acc40ed 100644 --- a/mituyuki.tex +++ b/mituyuki.tex @@ -10,9 +10,9 @@ \usepackage{ulem,color,graphicx,eclbkbox} \usepackage{multicol} \begin{document} - \title{タイトル} + \title{位置情報を用いて災害時を始めとした複数人での活動を\\支援するWebアプリケーションシステムの構築} \author{廣瀬研究室 4年 c1151073 鈴木光明} - \date{平成30年12月14日} + \date{平成30年月日} \maketitle \begin{center} % \fontsize{11pt}{11pt}\selectfont @@ -22,10 +22,16 @@ % \abstract{ 近年、GPS内蔵型携帯電話等の位置情報を発信できる情報端末が広く普及して いる。しかし、近年頻繁に起こっている熊本地震や北海道胆振地震をはじめと - する災害時にその機能が有効に活用されていないのが現状である。 - そこで、個人単位で位置情報を発信できる点に着目し、有事の際をはじめと - した位置情報の共有の簡易化を図るアプリケーションを構築する。 -(字) + する災害時にその機能が有効に活用されていないのが現状である。現在位置情 + 報を利用したガイドシステムは存在するが、利用者同士のコミュニケーショ + ンや情報共有あが念頭に置かれていない場合が多い。また、位置情報というき + わめて個人の特定に近しい情報を扱うため、実際に不正取得の前例があること + からも信頼性の低いアプリケーションを利用することには不安が残る。 + そこで、個人単位で位置情報を発信できる点に着目し、災害時における避難 + 者の位置情報の共有の簡易化を図るアプリケーションを構築する。また、その + システムに複数人でのグループ単位でも使用できるような機能を加え、外部か + らの匿名性を保持した上で個人間での情報の相互共有を可能にし、災害時以外 + の場面でも活用できるような機能も構築する。(402文字) \\ \thispagestyle{empty} \tableofcontents @@ -37,25 +43,27 @@ 多数の被害者が出るような災害が頻繁に起こっている\cite{kisho}。その中で も高齢者をはじめとする逃げおくれによる被害が問題となっ ている\cite{nige}。他にも、電話や交通等のライフラインが混雑するため避難 - 後の安否確認が困難になる\cite{life}。避難経路の確保や把握等の日常的な活動も - 必要であるが、実際に災害時の状況に陥った際の対応策が必要であると考えた。 - そこで、各自が持っている情報端末を利用することで + 後の安否確認が困難になる\cite{life}。そこで近年では避難経路の確保や把握 + 等の日常的な活動を行なうことが促進されている。しかし、事前の準備のみな + らず実際に災害時の状況に陥った際の対応策が必要であると考えた。 + そこで、各自が持っている位置情報を発信できる情報端末を利用することで 被災地の人間の逃げ遅れの確認や、家族等少人数でのコミュニティ内での情報 の相互共有をする手段の必要性を感じた。\par また、その他にも野外でのフィールドワークを複数人で行う際や集団のツアー - 客の自由行動等、予め時間や集合場所を決めていたとしても一目で把握でき - ないのは不便な状況が存在する。宗森らの研究\cite{xEx}によると既存の位置 - 情報を使ったガイドシステムでは、その場での交換やチャットなど、利用者同 - 士のコミュニケーションや情報共有は念頭に置かれていない場合が多いとされ - ている。また、 - 位置情報を扱うため、Apple StoreやGoogle Playから配布されているものであっ - ても、位置情報を不正に取得している例\cite{alert}があるため信頼性の低い - アプリケーションを使うことには不安が残る。\par + 客の自由行動等、予め時間や集合場所を決めていたとしても集団の動向を一目 + で把握できないのは不便な状況が存在する。宗森らの研究\cite{xEx}によると + 既存の位置情報を使ったガイドシステムでは、その場での交換やチャットなど、 + 利用者同士のコミュニケーションや情報共有は念頭に置かれていない場合が多 + いとされている\cite{oni}。また、位置情報を扱うため、Apple StoreやGoogle + Playから配布されているものであっても、位置情報を不正に取得している例 + \cite{alert}があるため信頼性の低いアプリケーションを使うことには不安が + 残る。\par 更に、``いまどこ?位置検索''等をはじめとした無料のアプリケーションでは共 有できる数に制限があったり全ての機能を利用するには有料であったりといっ たケースが存在する。\par - そこで、特別な登録情報を必要としない、 参加者の状態を個人単位で制限なく - リアルタイムで相互に把握することができるWebアプリケーションが必要だと考えた。 + そこで、特別な外部のアカウントや電話番号等の登録情報を必要としない、 参 + 加者の状態を個人単位で制限なくリアルタイムで相互に把握することができる + Webアプリケーションが必要だと考えた。 \section{過去の類似研究の例} \label{senko} @@ -78,9 +86,11 @@ す''やGoogleが提供している地図・ローカル検索サービス'Googleマップ'の機能 である``現在地を共有''等の位置情報の共有を目的としたアプリケーションが 存在する。しかし、これらのアプリケーションは利用する度に共有相手の設定 - や時間の指定が必要になる。また、個人間の共有を目的にしているため、複数 - 人のグループ等で共有をする際はグループ内の全員がお互いに個人間の設定を - する必要がある。 + や時間の指定や設定の変更が必要になる。また、個人間の共有を目的にしてい + るため、複数人のグループ等で共有をする際はグループ内の全員がお互いに個 + 人間の設定をする必要がある。\par + また、これらのアプリケーションでは災害時に被災者の避難状況を把握するこ + とは不可能である。 \section{提案するシステム} @@ -92,7 +102,7 @@ \item 一定範囲の地域内の分布を表示するマップ作成アプリケーション \end{enumerate} -\chapter{システムの概観} +\chapter{システムの構築環境と概観} 本研究で開発するシステムの内容について記述する。 \section{用語解説} システムを提案する上で必要となる用語の解説を記述する。 @@ -103,8 +113,7 @@ る。 \subsection{Leaflet} - LeafletとはWeb地図を作成する際に使用するオープンソースのJavaScriptライ - ブラリである。 + LeafletとはVladimir Agafonkinによって開発されているWeb地図を作成する際に使用するオープンソースのJavaScriptライブラリである。 \subsection{JSON形式} JSON (JavaScript Object Notation)とは、データを表現するための記法である。 @@ -133,67 +142,129 @@ \item ginfo(グループ名, グループの管理ユーザ名) \item gmember(ユーザ名, 所属するグループ名) \item latlng(グループ名, ユーザ名, 取得した経度, 取得した緯度) + \item lastlaln(ユーザ名, 最後に取得した経度, 最後に取得した緯度) \item time(ユーザ名, グループ名, 取得した時刻) \item local(ユーザ名, 設定した地域) \end{itemize} +\chapter{システムの実行} +実際に構築したシステムを実行する行程について記述する。 - \section{個別アカウントによるグループ管理} + \section{個人アカウントの管理} 本システムを利用する際、利用者を特定するための個人アカウント周辺 の機能に関して記述する。 \subsection{個人アカウント作成} - ユーザ名とパスワードを設定し、利用者個人を判別するためのアカウントを作 - 成する機能である。ユーザ名をuserテーブルにおけるユニークキーとするため、 - ユーザが既存のアカウントと重複していた際にはエラーを表示する(エラー時 - のスクショ)。 + ユーザ名とパスワードと地域の情報を設定し、利用者個人を判別するためのア + カウントを作成する機能である。ユーザ名をuserテーブルにおけるユニークキー + とするため、ユーザが既存のアカウントと重複していた際にはエラーを表示す + る。 +\begin{figure}[h] + \includegraphics[bb=0 0 477 229,scale=0.9]{make.pdf} + \caption{ログイン画面} +\end{figure} \subsection{ログイン} 作成したアカウントのユーザ名とパスワードを入力し、システムにログインす - るための機能である。ログインと同時にクッキーIDを取得する。認証期限は24 - 時間に設定している。 - \subsection{グループ作成・管理} + るための機能である。ユーザのログイン情報を保持するため、ログインと同時 + にクッキーIDを取得する。認証期限は24時間に設定している。 + + \section{位置情報を利用した情報共有} + 本システムのメインとなる機能である。利用者が意図的に情報を送信したり、 + 送信情報をマップ上に表示して共有したりする機能と、そこで得た情報を元に地域ご + とに利用者の分布を表示する機能の大きく2つに分かれる。 + + \subsection{個人の位置情報の送信} + \label{kozin} + アカウントを所有するユーザがデータベースに自分の利用情報をデータベース + に送信する機能である。ここで得たデータを元に後述の地域ごとの分布マップ + (\ref{bunpu})を作成する。 +\begin{figure}[h] + \includegraphics[bb=36 39 814 559,scale=0.4]{gainen1.pdf} + \caption{個人利用時の概念図} +\end{figure} + + \subsection{少人数グループでの利用} + \label{shounin} + 特に少人数単位のグループ内で、個人を特定した上で相互に情報を共有するシ + ステムである。この機能を利用する際に利用者が送信したデータも + (\ref{bunpu})のマップ作成に使用する。 + +\begin{figure}[h] + \includegraphics[bb=32 19 829 565,scale=0.4]{gainen2.pdf} + \caption{グループ利用時の概念図} +\end{figure} + + \subsubsection{グループ作成・管理} \label{group} - 後述の少人数グループでの利用をするためのグループを作成・管理する機能で + 少人数グループでの利用をするためのグループを作成・管理する機能で ある。以下の3つの機能からなる。 \begin{itemize} \item 新規グループの作成 \item グループへの加入 \item 加入済みグループからの脱退 \end{itemize} - \section{位置情報を利用した情報共有} - 本システムのメインとなる機能である。利用者が意図的に送信した情報をマッ - プ上に表示して共有する機能と、そこで得た情報を元に地域ごとに利用者の分 - 布を表示する機能の大きく2つに分かれる(概念図挿入)。 - \subsection{少人数グループでの利用} - \label{shounin} + \subsubsection{グループ単位のマップの作成} (\ref{group})を用いて作成したグループ単位で利用するシステムである。グルー プメンバーが最後に利用した位置情報、名前、時刻をマップ上のピンで表示す - る。一度情報を送信し始めると1秒毎に自動で情報を送信・マップを更新する - (スクショ挿入)。 + る。 +\begin{figure}[h] + \includegraphics[bb=0 0 751 746,scale=0.5]{test.pdf} + \caption{グループ利用時の画面例} +\end{figure} \subsection{設定地域内の分布表示} - 利用者が(\ref{shounin})のシステムを利用した際に発信される情報をもとに各 - 利用者が設定した地域分布マップを作成するシステムである。ここでは利用者 - のプライバシーやセキュリティ面への考慮から表示する情報は地域内での分布 - のみとする(スクショ挿入)。 - + \label{bunpu} + 利用者が(\ref{kozin})や(\ref{shounin})のシステムを利用した際に発信され + る情報をもとに各利用者が設定した地域分布マップを作成するシステムである。 + ここでは利用者にプライバシーやセキュリティ面への考慮からユーザ名等は表 + 示せず、地域内での分布のみを表示する。(図\ref{skt})は山形県酒田市の人 + 口密度をもとにマップを擬似的に作成したものである。 +\begin{figure}[h] + \includegraphics[bb=0 0 1172 485,scale=0.3]{sakata.pdf} + \caption{地域の分布表示の例} + \label{skt} +\end{figure} \chapter{結論} +\label{skt} +アカウントを作成した利用者から発信された情報を元に地域の住民の避難状況等 +をリアルタイムで把握するためのマップを作成するWebアプリケーションシステ +ムを構築することができた。また、それにともない複数人のグループ単位で情報 +を共有できるシステムを構築した。 +\chapter{システムへの評価と今後の展望} + 本システムへの評価と今後の展望としては以下のようなものが挙げられる。 -\chapter{今後の展望} - 今後の展望としては以下のようなものが挙げられる。 - \begin{enumerate} - - \item Webスクレイピングを用いて常時気象庁からデータを取得し、災害時に - 対応可能にする。 - \item - \item - \item - \end{enumerate} + \section{有事の際の情報リセット} + 本システムは災害事のみならず、平常時からの利用も考慮している。それに伴 + い、地震等が発生する以前のデータが残っていると地震後に全てのユーザが情 + 報を更新しなければ正確な避難情報を得ることができなくなるという事態に陥 + る。そこで、Webスクレイピングを用いて常時気象庁からデータを取得し、災 + 害発生時にその時点よりも前のデータを消去する等の処理を加えることで + 災害時に対応可能にする必要がある\cite{screape}。 + + + \section{グループ参加の有無と個人の特定} + 本システムを個人でのみ利用しているユーザに関して、個人を特定する方法が完 + 全にない状態になっている。匿名性の保持と言う点では問題はないが、災害時 + を考えた際に個人の特定の必要性に関して懸念される。 + + \section{グループ管理のセキュリティ観点} + 現段階の本システムは、ユーザであれば誰でも存在する全てのグループに自由 + に出入りできるようになっている。グループにIDを割り振る、特定のメンバー + に承認周りの権限を付与する等してグループ管理周辺のセキュリティについて + 調えて幾必要がある。 + +\section{同時利用時のキャパシティ} +(\ref{bunpu})から、個人の特定を + 目的としない場合の避難所から離れている利用者のばらつき等の視認性においては + 問題なく見えるが、災害時に多くの利用者が同時に利用した場合、またより人口 + の多い場合などの動作に関してプログラムを用いて摸擬的に検証する必要があ + る。 + \renewcommand{\bibname}{参考文献} \bibliographystyle{jplain} \bibliography{bib} diff --git a/sakata.pdf b/sakata.pdf new file mode 100644 index 0000000..a824ac2 --- /dev/null +++ b/sakata.pdf Binary files differ diff --git a/test.pdf b/test.pdf new file mode 100644 index 0000000..f8d8833 --- /dev/null +++ b/test.pdf Binary files differ