diff --git a/bunken.bib b/bunken.bib new file mode 100644 index 0000000..fd6bc11 --- /dev/null +++ b/bunken.bib @@ -0,0 +1,85 @@ +@misc{ichi, + title={平成29年版高齢社会白書(概要版)}, + author={内閣府}, + note="\url{http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/gaiyou/s1\_1.html}(参照日2018-7-8)", +} + +@misc{ni, + title={出生数・出生率の推移}, + author={内閣府}, + note="\url{http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/shusshou.html}(参照日2018-7-8)", +} + +@article{hai1, + title={行事にみる地域社会の担い手育成の場に関する研究}, + author={鈴木 麻衣子 and 藍澤 宏 and 梅田 美鈴}, + journal={日本建築学会計画系論文集}, + volume={67}, + number={560}, + pages={185-192}, + year={2002}, + doi={10.3130/aija.67.185_4} +} + +@article{hai2, + title={携帯情報端末での利用を志向した地域情報資源ディジタルアーカイブ}, + author={柊和佑}, + journal={ディジタル図書館}, + volume={42}, + year={2012}, + publisher={ディジタル図書館編集委員会} +} + +@misc{bra, + title={私立大学研究ブランディング事業}, + author={文部科学省}, + note="\url{http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/002/1379674.htm}(参照日2018-12-6)", +} + +@article{bra2, + title={平成29年度私立大学研究ブランディング事業計画書}, + author={東北公益文科大学}, + volume={14}, + year={2017}, +} + +@article{nyude, + title={『入門 デジタルアーカイブ: まなぶ・つくる・つかう』}, + author={大場利康}, + journal={デジタルアーカイブ学会誌}, + volume={2}, + number={2}, + pages={166--166}, + year={2018}, + publisher={デジタルアーカイブ学会} +} + +@misc{san, + title={上田市デジタルアーカイブ}, + author={UedaCityMultimediaInformationCenter}, + note="\url{http://museum.umic.ueda.nagano.jp/index.html}(参照日2018-7-8)", +} + +@misc{yon, + title={ヒロシマアーカイブ}, + author={ヒロシマアーカイブ制作委員会}, + note="\url{http://hiroshima.mapping.jp/index\_jp.html}(参照日2018-7-8)", +} + +@misc{go, + title={越谷デジタルマップ}, + author={越谷商工会議所}, + note="\url{http://k-mapping.jp/}(参照日2018-7-8)", +} + +@misc{roku, + title={Hugin}, + author={Hugin}, + note="\url{http://hugin.sourceforge.net/}(参照日2018-11-8)", +} + +@misc{nana, + title={Image Composite Editor}, + author={MicrosoftResearchComputationalPhotographyGroup}, + note="\url{http://www.microsoft.com/en-us/research/product/computational-photography-applications/image-composite-editor/}(参照日2018-7-8)", +} diff --git a/chikudate.pdf b/chikudate.pdf index d235094..60f3c1f 100644 --- a/chikudate.pdf +++ b/chikudate.pdf Binary files differ diff --git a/chikudate.tex b/chikudate.tex index f677e28..8cdc27e 100644 --- a/chikudate.tex +++ b/chikudate.tex @@ -28,27 +28,74 @@ \chapter{はじめに} \section{背景} - 日本では近年、少子高齢化が問題視されている。 + 昨今の日本では、少子高齢化が問題視されている。 日本は24年という極端に短い期間で高齢化が進行している。 -そして、2000年には高齢化率が諸外国を追い越して17.4%と非常に高い数値を記録した。 +そして、2000年には高齢化率が諸外国を追い越して17.4%と非常に高い数値を記録した\ref{world}。 それ以降、年々高齢化率の数値は増加しており、現在では27.3%である。\cite{ichi} \par -加えて、出生率も低下しており2005年には過去最低の1.26を記録した。 +加えて、出生率も低下しており2005年には過去最低の1.26を記録した\ref{born}。 現在では1.43と2005年時の1.26から回復したが、いまだに低いままである。\cite{ni} +\begin{figure}[H] +\includegraphics[width=6cm, bb=0 0 350 325]{world.png} +\caption{世界の高齢化率の推移} +\label{world} +\end{figure} -\section{目的} -少子高齢化に伴い、戦争や伝統芸能、古い町並みなどの貴重な記憶が忘れ去られていく。\par -それらを後世に残していくために本学のブランディング事業の一つとして渡辺暁雄教授は「地域の記憶を紡ぐ〜聞き書きとデジタルアーカイブによるまちづくり」という講義を開講している。 -この講義では県の庄内景観回廊の指定を受けている鶴岡市加茂地区を研究対象として取り上げている。\par -本研究では、講義内で集められたデータをもとにデジタルアーカイブ化をしていく。 - +\begin{figure}[H] +\includegraphics[width=6cm, bb=0 0 350 325]{born.png} +\caption{人口動態統計} +\label{born} +\end{figure} + +また農村部などでは少子高齢化に加え、若者の都市部への流出により、地域を支える人材の不足が深刻化している\cite{hai1}。 +そして生活様式の多様化から地域活動への参加者層が偏るといった問題もみられる。 +さらに核家族化が進んでいることから、親から子へ地域社会運営の役割が継承されない等により地域の組織・行事が簡素化や消滅に至る場合もある。 + +また、それに伴い戦争や伝統芸能、古い町並みなどの貴重な記憶が忘れ去られていく。\par + +そして将来的に地域を担う子どもたちは自分の住む地域について学ぶ機会が少なくなり、子どもたちが地域で成長していく中で地域の伝統などの存在意義や価値を実感すること、自分たちの住む地域に誇りや愛着を持つことができず、さらに地域と疎遠になる可能性がある。 + + +そういった問題を受け近年、各地方自治体では自前の地域情報を収集し、デジタルアーカイブを構築している\cite{hai2}。 +作成されたデジタルアーカイブは各種観光用パンフレットの作成や地域市民向けの学習会の資料としての活躍が期待されている。 +それに加え、今まで埋もれていた情報の再整理もするため、郷土史の資料としても価値がある。 + +本学で行っている私立大学研究ブランディング事業、その一つとして渡辺暁雄教授は「地域の記憶を紡ぐ〜聞き書きとデジタルアーカイブによるまちづくり」という講義を開講している。 +この講義では県の庄内景観回廊の指定を受けている山形県鶴岡市加茂地区を研究対象として取り上げている。\par +本研究では、この講義で集められたデータをもとにデジタルアーカイブ化をしていく。 + +\section{私立大学研究ブランディング事業とは} +私立大学研究ブランディング事業とは\cite{bra}、学長のリーダーシップの下、大学の特色ある研究を基軸として、全学的な独自色を大きく打ち出す取組を行う私立大学・私立短期大学に対し、経常費・設備費・施設費などの費用を補助金を出すことで文部科学省が重点的に支援するもの。 +全学的に看板となる研究として推進し、その成果で、大学の独自色や魅力を発信する事業。 + +地域で輝く大学などへ支援する社会展開型のタイプAとイノベーション創出など経済・社会の発展に寄与する大学などへ支援する世界展開型のタイプBの2種類がある。 + + + +\section{本学が行うブランディング事業} +本学が採択されたのはタイプAである。 +事業名は「日本遺産を誇る山形県庄内地方を基盤とした地域文化とIT技術の融合による伝承環境研究の展開」\cite{bra2}。 + +\subsection{事業の目標} + 山形県庄内地方は「北前船寄港地」をはじめ文化庁の日本遺産に3件が認定されている。歴史的景観が数多く現存している一方、踊りや民俗芸能等の無形文化財は少子高齢化や人口減少に伴い、新しい伝承手法と記録・保存方法が求められている。 + 本事業では庄内地域の文化財について、これまで本学の各教員が行ってきた研究を基に、IT技術を活用することで「新しい地域資源を生み出す研究」を展開していく。それにより、「地域研究と実践の東北公益文科大学」として、地域の魅力創出と発信に貢献する。 + +\subsection{具体的な取り組み} + \enumerate + \item 地域資源の掘り起こし研究 + \item 庄内地域の文化の保存・集積(アーカイブ化) + \item 庄内地域の無形文化財をIT技術により伝承する研究 + \item 地域文化をIT技術により他の地域の人にもわかりやすく伝え、庄内地域の魅力を発信するための手法の研究 + \item 地域資源を産業振興やIT技術により活用できる人材の育成 + + \end   \chapter{デジタルアーカイブとは} -デジタルアーカイブとは、特定のテーマ・目的に沿ったデジタルコンテンツを収集・組織化したデジタルコレクションの編成・蓄積・利用・連携を長期にわたって保証する仕組みのことである。\cite{san} \par +デジタルアーカイブとは、特定のテーマ・目的に沿ったデジタルコンテンツを収集・組織化したデジタルコレクションの編成・蓄積・利用・連携を長期にわたって保証する仕組みのことである。\cite{nyude} \par デジタルアーカイブ化することにより、地域の歴史の中で創造・継承されてきた文化資産を記録精度が高く、映像再現性に優れたデジタルの形で保存・蓄積し次世代に継承していくことができる。 \section{デジタルアーカイブの意義} -デジタルアーカイブ化には様々な意義があるため、一部を例として挙げる。\cite{yon} +デジタルアーカイブ化には様々な意義があるため、一部を例として挙げる。\cite{san}  \begin{enumerate} \item 画像・映像遺産の保全\par 過去の情景、風俗を記録した画像・映像はその国や地域にとって貴重な文化遺産であるという発想から、それら映像遺産を散逸と消滅の危機から守り保存する。 @@ -84,22 +131,77 @@ 大学や美術館、地方自治体など多くの民間のデジタルアーカイブが存在する。 今回は、その一部を例として挙げる。  \begin{itemize} - \item ヒロシマ・アーカイブ\cite{go} - \item 越谷デジタルマップ\cite{roku} - \item 上田市デジタルアーカイブ\cite{yon} + \item ヒロシマ・アーカイブ\cite{yon} + \item 越谷デジタルマップ\cite{go} + \item 上田市デジタルアーカイブ\cite{san} \end{itemize} +%  \chapter{デジタルアーカイブ化} +\chapter{マップ形式のデジタルアーカイブ} +今回はガリバーマップをもとにしたデジタルアーカイブ化のため、マップ形式で作成する。 +そして、後に任意の背景やマーカーへと変更するためLeafletで作成する。 +\par +以下は今回仮のデータを用いて作成したものである。\par +http://roy.e.koeki-u.ac.jp/~c115121/kamo/leaflet.html + +\chapter{パノラマ写真を用いたデジタルアーカイブ} +加茂地区の仲町通りを一眼レフ、360度カメラで撮影した写真をもとにパソコンで専用のツールを用いて加工しパノラマ写真を作成する。 +そしてその作成したパノラマ写真をLeafletの背景画像として使用し、仲町通りの今の姿をデジタル方式で記録、閲覧できるようにする。 + +\par +以下は今回仲町通りの一部でパノラマ写真を作成、Leafletの背景として設定したものである。\par +http://roy.e.koeki-u.ac.jp/~c115121/kamo-overlay/leaflet.html + +\section{パノラマ写真とは} +広大な光景を一目で見られるようにした写真。分割撮影してプリント時に境界線を接合して作るもの、フィルムのこまの上下をカットして撮影するもの、専用の機材を用いて撮影するもの、デジタル写真データをパソコンなどで加工して作るものなどがある。 + +\section{撮影} +加茂地区で撮影したよ。 +4月に春日大社(?)でお祭り撮影 +11月ドローンで上空から撮影、360°カメラと眼レフで町並み撮影 + + +\section{パノラマ写真の作成} +パノラマ写真を作成するためのソフトウェアは複数あるが、今回は以下の2つのソフトウェアを用いた。 + +\subsection{Hugin} +Hugin\cite{roku}はオープンソースのフリーのソフトウェア。LinuxOSにも対応している。 +完成したパノラマ写真は、JPEG、TIFF、PNG形式で保存できる。 + +\subsection{Image Composite Editor} +Image Composite Editor(以下ICE)\cite{nana}は、Microsoft Research Computational Photography Groupによって作成されたソフトウェア。対応するOSはWindowsのみ。完成したパノラマ写真は、JPEG、TIFF、PhotoshopのPSD / PSB形式、HD ViewやDeep Zoomで使用されるマルチ解像度のタイル形式など、さまざまな画像形式で保存できる。 + +\begin{table}[htb] + \caption{対応するOS} + \begin{tabular}{|l||c|c|c|} \hline + & Windows & MacOS & LinuxOS \\ \hline \hline + Hugin & o & o & o \\ \hline + ICE & o & x & x \\ \hline + \end{tabular} +\end{table} + +\begin{table}[htb] + \caption{対応する保存形式} + \begin{tabular}{|l||c|c|c|c|} \hline + & JPEG & TIFF & PNG & その他 \\ \hline \hline + Hugin & o & o & o & x \\ \hline + ICE & o & o & o & o \\ \hline + \end{tabular} +\end{table} + + + \chapter{結論} \section{結論} - +できてないけどできてる体で書いていいのか。 \section{今後の展望} - +あなや \bibliographystyle{junsrt}