\documentclass[a4j]{jarticle} % -*- coding: utf-8 -*- \addtolength{\topmargin}{-1cm} \addtolength{\textheight}{2cm} \addtolength{\textwidth}{2cm} \addtolength{\oddsidemargin}{-1cm} \addtolength{\evensidemargin}{-1cm} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \usepackage{url} \usepackage{ascmac} \pagestyle{empty} %% タイトル %% \title{住民参加型デジタルスタンプラリーシステムの作成} %% 著者 %% \author{スタンプラリー班\\C120020 伊藤皓紀 C120251 及川桜花} %% 日付 %% \date{2023年2月20日} \begin{document} \twocolumn[ \maketitle \vspace*{0em} ] \section{背景} 現在,鶴岡市朝日地域では過疎化が進行し問題となっている。朝日地域とは,熊出地区・東岩本地区・本郷地区・大針地区・名川地区の5つの地区からなる地域であり,鶴岡市の面積の約43.4%を占めている\cite{asahi}。地域の現状として令和4年と平成24年を比較すると,どの地区も高齢化率が40%を超えている。これは少子高齢化問題のみでなく,世帯数の減少も関係している。これにより地域行事が衰退して伝統が消失しつつある。過疎化の原因として,朝日地域内での就労先が限定的であることや,朝日産としてアピールする素材は多くあると思われるが,大きいところに一緒にされて存在が薄くなっているということが挙げられている\footnote{東北公益文科大学大学院「プロジェクトa」授業資料より抜粋}。 本チームではその課題の解決策として,スタンプラリーを用いることで地域の魅力的なスポットを効果的に紹介することができるのではないかと考える。ラリーポイント(スタンプ設置場所)があることにより,その場を訪れる動機になったり,滞在時間の増加へとつながったりする\cite{stamp}。また,それらの情報を地域住民が主体となって追加できるようにすることにより,より詳しい情報や現在は人手が足りず,行われていない行事の情報などを載せることができる。それにより,朝日地域について世代を超えて話し合う機会を増やすことができると考える \section{システムの概要} Webサイトに移動すると2つの枠が並んで表示されている。一方には実際のマップが表示されており,もう一方にはラリーポイント(スタンプを獲得できる地点)にピンのみが刺さっている。STARTボタンを押すことでGPS情報の取得が開始され,それをもとにマップ上にある現在地を示すピンが2つの枠の中で移動する。マップが表示されている方を参考に,一定の距離までラリーポイントに近づくと,新たにイラストのマップが展開される。さらにラリーポイントに近づくとスタンプゲットのアラートが表示され,スタンプ一覧にスタンプが追加される(図.\ref{figure:image})。 \begin{figure}[htb] \centering \includegraphics[width=7cm]{image.pdf} \caption{動作イメージ} \label{figure:image} \end{figure} \section{イラストについて} 現在使用しているスタンプやイラストのマップは「MediBang Paint Pro」で作成している。スタンプのは200x200px,マップは1000x1000pxで統一し,作成方法を確立させることで地域住民でも画像の追加をしていくことのできるシステムを考えている。イラストのマップは実際のマップを透かして上から作成することで,正確性を保った状態のものを使用している。 \section{実装されている機能} 本システムに実装されている機能は以下の通りである。 \begin{itemize} \item 情報の共同編集機能 本システムでは,データの更新をGoogleスプレッドシートで行い,GoogleAPIを使ってデータをJSON形式に変換している。それらのデータが入っているURLからJavaScriptを使って,配列に変換して取得したデータを使っている\cite{spread}。 現在Googleスプレッドシートの中には,地点の名前・緯度・経度・スタンプを獲得した際に更新されるピンのコメントを入力することができる。 \item スタンプを地点の数分用意 地点情報の数に応じて,スタンプ一覧にスタンプのスペースが用意される。 \item GPS情報を使った判定 本システムでは,イラストのマップの表示をする判定と,スタンプ獲得の判定が行われている。イラストマップは200m,スタンプは50mで判定がtrueとなる。 \end{itemize} \section{システムのメリット} 地域住民全体で情報を更新していくことが可能なため,世代による魅力に感じている場所の相違点や共通点を知ることができるようになる。これにより,世代を超えてコミュニケーションを取る機会を増やすことができるのではないかと考える。 また,実際に地域で暮らしている住民視点での紹介であるため,移住を考えている観光客は具体的な想像がしやすくなり,朝日地域の住民増加の手助けとなるのではないかと考える。 \section{今後の展望} 始めに,現在のシステムはスタンプの取得情報を保存できていないため,更新すると一から集める必要があるため,データベースを使いユーザ毎のスタンプ取得情報の保存ができるシステムの構築をする。 また現在は,1人での使用にしか対応していないため,ラリーポイントが増えてくるとスタンプを収集することが困難になる。これに対して,WebSocketを活用することで複数人のチームでリアルタイムにスタンプを共有できる機能を実装する予定である(図.\ref{figure:websocket})。 \begin{figure}[htb] \centering \includegraphics[width=7cm]{websocketimage.pdf} \caption{websocketイメージ} \label{figure:websocket} \end{figure} そして,スタンプ情報の更新はGoogleスプレッドシートを利用しているが,現在はリンクを知っている場合は誰でも更新できる状態のため,セキュリティ面を強化する必要がある。 \begin{thebibliography}{99} \bibitem{asahi}あさひむら観光協会. “あさひむら観光協会|山形県鶴岡市❞. \url{https://www.asahi-kankou.jp/kankou/}, (参照 2022-12-20). \bibitem{stamp}Shachi-maga. “スタンプラリーはイベント集客に最適!企画と告知のポイント解説❞. \url{https://www.shachihata.jp/media/column/20210806/}, (参照 2022-12-20). \bibitem{spread}まさき. “【超便利!】HTMLにGoogleスプレッドシートからデータを取得して表示する方法❞. \url{https://masa-enjoy.com/gas-api-spreadsheet}, (参照 2022-12-05). \end{thebibliography} \end{document}